年金よろず相談室
 

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Q.年金の請求っていつもできるの?
2014
. 8. 9

A.ご自宅に眠っていませんか?年金請求書!

  国民年金や厚生年金には老齢・障害・遺族の年金があります。年金はご本人が請求す
 ることによって受けることができます。請求を忘れていると支給されないのです。
  老齢の年金については、要件を滿たしている人には日本年金機構から黃緑色のA4封
 筒に入った年金請求書が事前(受給権発生の3ケ月前)に送られてきます。「この用紙
 で年金請求をしてください」というお知らせなのです。

  ■年金支給には時効があります
   年金の請求を忘れていたり、遅れたとしてもさかのぼって5年間分は受けることが
  できますが、5年より前の支給分については時効があり、その月数分については受け
  ることはできません。5年分まとめて受けても利息がつくわけではありません。早め
  の手続きをおすすめします。年金請求書は届いていたが、失くしてしまった時には別
  の請求書がありますのでJA大阪中河内におたずねください。

  ■年金相談会の事例から
   ① 国民年金・厚生年金の被保険者には毎年お誕生月に日本年金機構から「ねんき
    ん定期便」が届きます。保険料納付実績や、年金給付に関することがわかりやす
    い形で書かれています。その中の「年金見込額」をみて、60歳からだと少ない
    年金額なので65歳まで待って受けようと勘違いしている方がおられます。

     下図の例は厚生年金の欄の80万円は60歳から支給すると言っています。
     60歳から80万円を受けていても65歳になると基礎年金(国民年金)75
    万円がプラスして支給されるのです。60歳で年金請求をしておけば65歳にな
    ると自動的にプラスされるのです。

〈年金見込額〉

 受給出来る年齢     60歳   .    65歳   .
 基礎年金  -  750,000円
 厚生年金  800,000円 800,000円
 1年間の見込額  800,000円  1,550,000円

   ② 「まだ働いているから退職してから年金請求をします」という方がおられます。
    年金は受給権発生の翌月から支給されますが、実際に口座に振り込まれるまでに4
    カ月位かかります。

     一度請求をして受給権者になっていると在職老齢年金を受けることができるよう
    になったり、退職された場合には口座への振込が早くなります。
     在職中で給料が高く年金が全額停止になるかもしれませんが、その時点での正確
    な年金額を知ることができます。年金請求書が届いたら早めに手続きされるといい
    でしょう。

(社会保険労務士・後藤田慶子)


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