●年金額は0.9%引き上げ
平成26年度の全国消費者物価指数が2.3%上がった事により、年金額が改正されました
但し、マクロ経済スライドによる調整の0.9%、特例水準解消の0.5%を引くと0.9
%の引き上げになります。
全国消費者物価指数 ・・・ 2.3%
マクロ経済スライド調整 ・・・ ▲0.9%
特例水準の解消 ・・・ ▲0.5%
---------------------
0.9%
厚生年金については、生年月日によって次のようになります。
昭和11年度以前生まれ ・・・ 0.9%
昭和12年度生まれ ・・・ 1.3%
昭和13年度以降生まれ ・・・ 1.4%
6月15日の振込額から少し上がりますね。

平成16年に決まっていましたが。物価が下がるときには行われない事になっていたので、
物価が上昇した今年からは実施される事になりました。スライド調整率は、マイナス0.9%
です。物価が上昇しても年金は、それに応じて上がっていかない状況が続くことになりますね
物価が下がったときには「マクロ経済スライド」は、実施されない為、物価スライド分のみ
の減額となります。
年金が減っていく・・・実感でしたね。
また、残っているマイナス0.5%について、平成27年4月から引き下げとなり、特例水
準は解消された事になります。
●老齢基礎年金の満額
804,200円×0.97(スライド率)=780,100円
※27年度改定率
0.968×0.991×1.003×1.009=0.97
●国民年金保険料
国民年金の保険料は、1ヶ月15,590円です。
1年前納・・183,160円★月払いより 3,920円おトク
口座振替払いで・・
2年前納・・366,840円★月払いより15,360円おトク
●在職老齢年金の支給停止額
60歳から65歳までの支給停止基準額は28万円で、変更はありません。
65歳からの支給停止基準額は46万円から47万円になりました。
今まで昭和12年4月1日以前生まれの人については在職老齢年金の対象となっていません
でしたが、今後は対象となります。
(社会保険労務士・後藤田慶子)