


○これまでの年金加入期間
国民年金の第1号被保険者・第3号被保険者欄、もしくは厚生年金の一般・公務員・私学欄
に、それぞれ該当する数字が記載されています(※作成時の年金加入月数です)
これらを合計して120ヶ月以上あれば、老齢年金の受給資格を得ることができます。
○これまでの保険料納付額
作成時までの被保険者が負担した国民年金の保険料と、厚生年金の保険料の合計が記載され
ています。厚生年金については会社負担の保険料はプラスされていません。
○最近の月別状況
お誕生月の4ヶ月前から遡って13ヶ月分の標準報酬月額、賞与額、被保険者が負担した保
険料が記載されています。

○老齢年金の種類と見込額
作成時の状態が60歳まで続いたとして計算された見込額です。
例えば53歳の人なら、これから7年間給与や賞与がずっと同じで働き続けた場合の見込額
です。作成時に国民年金第1号被保険者なら、60歳までの保険料を納付したとして計算され
ています。
○国民年金の年金見込額
65歳欄に老齢基礎年金額が記載されています。
○厚生年金の年金見込額
ご本人の生年月日によって受取開始年齢が異なるため、それぞれの開始年齢欄に老齢年金の
見込額が記載されています。一般の厚生年金期間・公務員期間・私学共済期間がある方は、加
入期間ごとに見込額が記載されており、女性で一般厚生年金期間と公務員期間がある方は、受
給開始年齢が異なって記載されています。
※ 60歳を過ぎて老齢年金を受けている方でも、厚生年金の加入者や国民年金の任意加入者
など、年金制度に加入している方には、ねんきん定期便が送付されます。ただし、見込額の
記載はありません。


これまでの年金加入期間、老齢年金の年金見込額、これまでの保険料負担額に加えて、年金
加入履歴(20歳からまたは働き始めたときからの全ての期間のものが記載されています)厚
生年金の標準報酬月額や賞与額、毎月の保険料額、国民年金の保険料の納付状況など、たくさ
んの情報が記載されています。
※ 年金相談会に59歳時のねんきん定期便をご持参いただくと、詳しい説明をさせていただ
くことができます。

~平成30年度の年金額について~
※平成30年の老齢基礎年金は779,300円(据置)です。
年金額は原則、新規裁定者は賃金変動、既に受けている方は物価変動により、毎年改訂さ
れるしくみです。
しかし、物価変動がプラスで賃金がマイナスのときは年金額の改定を行わないと法律で規
定しています。
「平成29年平均の全国消費者物価数」は前年比0.5%プラス「賃金変動率」は0.5
%マイナスとなり、新規裁定者・既に受けている方のどちらも、年金額は据え置かれ、マク
ロ経済スライドも発動されません。
2018年 8月13日
(社会保険労務士・後藤田慶子)
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