血染めの卵嚢

ピンク色をした数対の卵嚢で、長野県白馬村北城猿倉に生息するクロサンショウウオの繁殖池に産出されて間もないもの(2006年5月21日撮影)。このピンク色は、血液によるものであることが確かめられた。血液は、1対の卵嚢がメスの総排出腔を通過したときか、卵管子宮部弾性嚢で卵嚢が形成されたときに付着したものと思われる。また、このピンク色は、本種では、ときどき見られるものである。池には、調査時に、ピンク色をした卵嚢が10対以上あった(水温=7.6℃、水のpH=6.5)。
同行した調査者(アルファベット順、敬称略): 懸川雅市(東京都立小松川高等学校)、岸冨士夫、齊川祐子(しろうま自然の会)。
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