サンショウウオ科2種が混生する湿地
長野県北安曇郡白馬村北城にある、浅い湿地(深さ20cm前後)。約33.6×13.8mの面積がある湿地で、その3分の2はミズバショウによって占められている。ここには地下水が流れ込み、緩やかな流れを作っている。流水で繁殖するハコネサンショウウオの2〜3齢幼生が棲息する湿地は、止水性のハクバサンショウウオの産卵と幼生の成長のためにも利用されている。
2004年5月3日の調査時に、ハクバサンショウウオの左後肢第5趾が痕跡的な成体オス1匹、産卵後の成体メス1匹、卵嚢6対、及びハコネサンショウウオの2齢幼生3匹がみられた(流れのあるところの水温は7〜8℃)。更に、ハクバサンショウウオの成体オス1匹が、湿地に隣接した沢筋で見つかった。
同行した共同研究者(所属ごとにアルファベット順、敬称略): 新井洋子、岩田容子、上浪和子、山内陽子(以上、丘陵のトウキョウサンショウウオを守る会)、原田慈照(無所属)、懸川雅市(東京都立八潮高等学校)、岸冨士夫、中山明子、齊川祐子(以上、しろうま自然の会)。
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