Eric Leeds資産
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Madhouse/CD/16



そのエリック・リーズがプリンスマニアの間でカリスマとなったのは、このバンドがあったからではないだろうか?
このマッドハウスこそは、プリンスがかかわったとされるプロジェクトの中でも、極上の一品である。

ファーストはアナログしか持っていないのでジャケットが掲載できないが、タイトルは「8」。
曲は1曲目がone、2曲目がtwo〜8曲目がeight。
そしてこのセカンドは1曲目がnine。8曲目がsixteen。

何しろ、ショップでCDを手に取ったとき、「ジャズ」と書いてあるは、この濃いジャケットだし、メンバーは不明だの、
この曲名だの、むちゃくちゃな状態で、思わず棚に戻してしまったくらいであった。
かえすがえすも、その当時の私が情けない。
今だったら、これだけ怪しい要素が揃っていたら、知らない人のCDだって買っているのに。

しばらくのときを経てやっと入手した私は、そのジャズというには特殊な感じのするアルバムを
衝撃を持って受け止めることになったのである。

マッドハウスの中心はエリック・リーズのサックス。元々彼がデモをプリンスに渡し、OKが出てリリースになった。
他はファーストが、凄まじく硬く皮を張っていそうなドラムと、ねちっこくまとわりつくピアノ。
そしてベースの4人編成。だが、正式クレジットはなし。このピアノが実にプリンスっぽい。
どろどろのジャズファンクと言ったところか(とはいえ、ジャンルに疎い私は、
ジャズファンクがどう言う音楽なのか正確にはわからないのだが)。
もう、最高にクールなのである。願わくば、こんな演奏を荻窪ルースターあたりで聞いてみたいものだ。

セカンドの本作は、ドラムがジョン・ルイス。ベースがリーヴァイ・シーザーJr.(シーラのバンドから、
後にプリンスのバンドにSign of the timesツアーから加入。途中からギターに変わり、プリンス死去までの間、
ジャズ色の強くなったバンドで重要なパートを担う)そしてキーボードがDr.フィンク(言わずと知れた、
プリンスの初期バンドからのメンバー。)となり、かなりエレクトリックな感じが強くなった。
が、ベースにあるジャズ色は健在で、擬似的な効果音によるクラブっぽい雰囲気と合わせ、
夢のような世界を現出させている。

いずれのアルバムにもプリンスが色濃く参加しているに違いないのだが、エリックはプリンスの参加を否定している。
が、そんなことはどうでもいいのだ。いいアルバムなら誰が演奏していようといいじゃないか。

ところで、どなたか「8」のCDをお持ちの方。譲って戴けないでしょうか?