音楽資産
直近のへヴィ・ローテーション
湯川とーべん/CD/そら
2005年12月発売になった3作目。最近よく聞いてます。今までの作品中で、これが一番好きかも知れない。
とーべんさんの魅力を一言で表すのは、とても難しいように思う。もちろん最高のベーシストであり、素晴らしい唄うたいであり、最高のセンスを持ったプロデューサーであったり、枚挙にはいとまがないのだが。
このアルバムでは、そんな雑多なとーべんさんの魅力が自然に詰まっているのが何よりもいいのだ。どちらかというと脱力系の「食パンとミルク」そして、ひたすら美しい「空」、思い切り馬鹿をやっている「バンドマン・ブルース」これらの曲がとても自然に並んでいるのが嬉しいのである。
「退屈に誘われて」を聞き終わった後に、ほっとしたような感覚に包まれつつ、「とーべんさんって、ほんとに素敵な人だな」という思いが湧き上がってくる。本当にいい唄って、こういうものだよね。
「空」の、ぱーっと広がった空間をそのまま閉じ込めたような質感は、必聴である。永原元さんのパーカッションが心に染み渡ります。