Eric Leeds資産
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Prince/CD/N.E.W.S.



 何というか、和のテイストのようなものも感じられるこの変形ジャケットのアルバムは、何と全曲インスト。
それも1曲14分*4。ちょうど一時間。長針が一回りする長さのアルバムである。

 何故またプリンスが気まぐれにこんなアルバムを作ったのかは謎だが、
最近のツアーバンドに彼が極めて満足していることがその一端を担っていることは間違いないだろう。

 メンバーは、ジャズ系の軽やかさと、ロック系のパワーを兼ね備えた好漢ドラマー、John Blackwell。

 アップライトからチョッパーまでこなしながら、押さえた黒子のベースに徹しながら、
突如ファズ(いわゆるしのちゃんスペシャル)を豪快に踏み込む女性ベーシスト、Rhonda Smith。

 高級感あふれるエレガントなピアノプレイと、変態シンセオタク奏者の二面性を持つRenato Neto。

 そして、言わずもがなの名サックスプレイヤー、Eric Leeds。

 手癖のオンパレードや、コードの組み合わせなどではない、本当に自由なプレイが、しっかりと構成された曲を紡ぎあげていく。
まさに60分間世界一周の旅。

 第一印象は地味だが、何度聴いても飽きの来ない名盤である。