白い古書、ぞっき本も、時を経て読むと面白いものです。 |
今月の一冊は、これ! |
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ウェブ・ガリソン著 雑学本のはしりと言えましょうか。発行日の一週間前の8月8日に金大中(現韓国大統領)拉致事件が起きています。そのころの我が政府の対応も、今と変わらずかったるいものでした。南こうせつの「神田川」がヒットし、上村一夫の「同棲時代」が若者の間で話題となっていた頃の本です。 カバー惹句に「17章250項目の珍にして妙なる真実の話が次々と飛び出します。役にたつかどうかはあなた次第…」とありますが、さて役に立ったかどうか…。最初の無用な知識、第1章の1は「ビキニスタイルの起源」。8に「靴のひもは、とりかえている暇のないような時にかぎってよく切れるのはなぜか?」というのがあります。第6章13の「大洪水による”世界沈没”の日はやがてくるのか?」は、当時のベストセラー小説「日本沈没」が頭にあって、店頭で拾い読みした部分。第9章8に「犬はいつから吠えるようになったか?」があります。以下、「魚の研究」「昆虫図鑑」「鳥の世界」「緑の天体」「爬虫類の話」と続き、日本人が執筆した「日本史こぼれ話」「暮しの雑学」「言葉の遊戯」の3章が加えてあります。 この本は、用のない人には題名の通り「無用」、暇つぶしにでもという人には「半有用」、知らなくてもいいことを知りたいという人には「有用」です。 |