第84回
eSATA接続ハードディスク5台収納ケース
センチュリー ドライブドアSATAボックス5BAY
EX35ES5
(2009年8月25日購入・2009年10月12日著)



外付けハードディスクが熱い

 現在デスクトップパソコンVGC-RM50には3台の外付けハードディスクがつながっている。バッファローの「HD-CE1.0TU2」が1台と外付けハードディスクケースに自分で入れたもが2台だ。3台ともファンレスで静かなのだが、夏になり気温が上がると、触れられないほどまで熱くなっている。ハードディスクケースはファンレスケースとして販売されている物だし、特にバッファローの製品はハードディスクが組み込まれた状態で販売されている以上、これでも問題ないのだろうが、ハードディスクの寿命は短くなりそうだ。また、見た目にも様々な形状の外付けハードディスクが並んでいるのはごちゃごちゃしているし、コンセントは3つ必要だし、掃除の際も面倒だ。そこで、これらの3台のハードディスクを全て納められ、なおかつファンが付いていてハードディスクが冷却できる外付けケースに入れ直す事とした。
 さてケースを探してみると、意外とぴったりの製品がない。複数のハードディスクを内蔵できる製品は多数あるのだが、それらにはRAID機能が搭載されている場合がほとんどなのである。たしかにRAID機能を使えばアクセス速度を向上できたり、故障時の信頼性を上げることが出来る。しかし、今回は搭載するハードディスクのメーカーはおろか容量もバラバラであること、そこまでの速度や信頼性を求めてはいないこと、ハードディスクをいつ交換するか分からないのでRAIDを組んでしまうと取り外しにくくなることなどを考えるとRAID機能は不要である。もちろんRAID機能搭載製品でもRAID機能を使用せずにバラバラに使用する事も出来る。しかし使わない機能が付いているために価格が上がるのはどうかと思うのである。
 その中で見つけたのがセンチュリーの「ドライブドアSATAボックス5BAY EX35ES5」という製品である。内蔵できるハードディスクは2〜4台が多い中、5台も内蔵でき2万円台前半と比較的安価な製品だ。「ドライブドアSATAボックス5BAY EX35ES5」は非常にシンプルで、RAID機能を持たないことはもちろん、パソコンとの接続もeSATAのみとなっている。といっても機能的には十分で、カートリッジ方式で前面から簡単にハードディスクの増設・交換が行え、12cmファンで冷却も行える。220Wの電源を内蔵しているため通常のハードディスクなら5台搭載しても問題ない電源容量で、電源はコンセント1つでOKだ。BCN AWARD 2009のドライブケース部門で最優秀賞を取っているだけでなく、インターネット上で使用している方のレビューを見ていると比較的良さそうなので、この製品に決定した。Amazon.comで21,750円であった。
 ちなみにパソコンとの接続はパソコンを複数台内蔵してもeSATAケーブル1本となる。eSATAケーブル1本で複数のハードディスクを繋ぐために、パソコン側のeSATAインタフェースが「ポートマルチプライヤ」という機能に対応している必要がある。これは1つのeSATAポートに最大15台の機器を接続できるというeSATAの機能の一つであるが、eSATAポート全てが対応しているわけではない。今回、ハードディスクを接続するパソコン「VGC-RM50」では、ロードテスト第69回で、外付けBlu-rayディスクドライブに付属していたブラケットを使用して、マザーボード上のSerialATAコネクタをeSATAに変換の上、背面ブラケット部に出すことで、eSATAポートを増設した。しかしマザーボード上のSerialATAコネクタでは「ポートマルチプライヤ」には対応していないので、このコネクタは使えないのである。そこで、「ドライブドアSATAボックス5BAY EX35ES5」と同時に「ポートマルチプライヤ」に対応したeSATAインタフェースカードであるバッファロー「IFC-PCIE2ES」を同時に購入し、VGC-RM50に増設した。そちらに関してはロードテスト第83回をご覧いただきたい。

ドライブドアSATAボックス5BAY EX35ES5を使う

 注文の2日後にはAmazon.comから「ドライブドアSATAボックス5BAY EX35ES5」届いた。早速箱から取り出してみよう。一目見て感じたのは「大きい」事と「品質が良さそう」という事であった。本体のサイズはハードディスク5台搭載できる点からある程度予想はしていたのだが、奥行きが思っていたより長かったのだ。本体サイズは幅152mm×高さ210mm×奥行280mmとなっており、奥行きが一番大きいのである。その一方で品質は良さそうだ。本体色はブラックなのだが、天板と側板は光沢感のあるブラックである。周囲の物が写るほどの光沢感である。指紋やホコリは目立ちそうだが安物っぽさはない。また前面は網になっているのだが、こちらも押すとたわむような弱い作りではなくしっかりしている。外付けハードディスクケースは塗装などに安っぽさを感じることが多かっただけに、これは意外な質の良さであった。さすが2万円超のケースである。

「ドライブドアSATAボックス5BAY EX35ES5」の付属品である。ハードディスク固定用ネジとeSATAケーブル、電源ケーブルのみとシンプルだ。ハードディスクが5台も収納できるので、ハードディスク固定用ネジは4本×5台で20本も付属している。

「ドライブドアSATAボックス5BAY EX35ES5」は前面から見るとハードディスクが5台も内蔵できる割には大きくないが、奥行きは結構ある。本体は光沢のあるブラックで、なかなか高級感がある。

「ドライブドアSATAボックス5BAY EX35ES5」の前面は網状になっており、背面のファンを使って前面から空気を取り込みやすいようになっている。

 ちなみに「ドライブドアSATAボックス5BAY EX35ES5」の前面の下部にはLEDランプと電源スイッチが並んでいる。一番右の電源スイッチのすぐ左のLEDは電源LEDだ。その左にあるのはPCLINK LEDであり、パソコンとの接続が正常に行えているかがLEDで分かるようになっている。そして左に並ぶ5つのLEDは5台のハードディスクの搭載有無およびアクセスLEDとなっている。シンプルながら最低限の事はLEDで分かるようになっているのは好印象だ。一方背面は非常にシンプルである。12cm冷却ファンと4cm電源ファンの排気口以外には電源コネクタとeSATAコネクタしかない。

「ドライブドアSATAボックス5BAY EX35ES5」の背面はほとんどがファンになっている。上がハードディスク冷却用の12cmファン、下が電源用の4cmファンだ。12cmファンのすぐ下に小さく見えるのがeSATAコネクタである。

 それでは、ハードディスクを搭載してみよう。ハードディスクはカートリッジ方式になっている。前面パネルを開けるとすぐにカートリッジにアクセス出来る。縦に5つカートリッジが並んでいるのはなかなか頼もしく感じる。カートリッジを取り出す時は、前面のレバーを起こし、そのレバーを持って引っ張ると抜けるようになっている。非常に簡単だ。このカートリッジにハードディスクを取り付ける。取付はネジ4本で固定する一般的な方法で、取り付け用のネジも4本×5台の20本も付属している。ネジでハードディスクを固定したら、カートリッジを元に戻すだけで取り付け完了である。カートリッジを元の位置に戻すだけでは少し手前に出た状態になるが、レバーを倒すと同時に奥まで入り、内部でSerialATA端子に挿し込まれたような感触を受ける。ネジで固定する作業は必要になるものの、せいぜい30秒から1分で作業は完了し、非常に簡単だった。また、こういったハードディスクケースの中には前面から挿し込むだけで増設出来、増設したハードディスクをぐっと押し込むとバネの力で取り出せるという製品も存在するが、バネが強すぎて接続不良を起こしたり勝手に飛び出てきたりという話を良く聞く。その点で、多少の手間がかかってもカートリッジにネジで固定する方法は安心感があって良い。

「ドライブドアSATAボックス5BAY EX35ES5」の前面パネルを開けると、中にはハードディスクのカートリッジが5つ並んでいる。

カートリッジは、カートリッジ前面のレバーを起こし、それを引っ張れば簡単に抜くことが出来る。これにハードディスクを取り付ける。

カートリッジにハードディスクを取り付けた所である。特に難しくなく、ネジ穴を合わせて、付属のネジで固定すればOKだ。後はカートリッジを元の場所に戻し、レバーを倒すと奥まで入り、内部でSerialATAコネクタが接続される。

 外付けハードディスクケースに入れていたハードディスクは比較的取り出しやすかったのでその2台をとりあえず内蔵した。2台あればeSATAのポートマルチプライヤも正常に動作するか確認できるだろう。それではパソコンに接続して電源を入れてみるとしよう。「ドライブドアSATAボックス5BAY EX35ES5」の電源コネクタに電源ケーブルを挿し、eSATAコネクタとデスクトップパソコンVGC-RM50に内蔵した「IFC-PCIE2ES」のeSATAコネクタを接続する。そして、前面の電源スイッチを押すと、ファンが回り出したのが聞こえた。そして少しすると「PCLINK」のLEDが点灯し、続いてハードディスクのLEDも順に点灯した。Windowsが起動した後でマイコンピュータを確認してみると、増設した2台のハードディスクが表示されており、問題なさそうだ。増設作業の成功と、ポートマルチプライヤの動作確認が行えた。
 さて、ちなみに動作音であるが、ファンが12cmと大きく低速であるため、同種の製品の中では比較的静かであるものの、静かな部屋では多少の風切り音が聞こえる。といっても耳障りなほどの大きさではなく、夜や窓を閉めるとファンの音が聞こえるという程度だ。また風切り音自体はゴーッと言う音であり、耳障りな音ではないため満足いくレベルだと言える。そのファンのある背面に手をやると、暖かい空気が出ていた。これでハードディスクの温度は少しでも下がっているだろう。実際、「ドライブドアSATAボックス5BAY EX35ES5」に手で触れても、やや温いかという程度であり、これまで使ってきたファンレスのケースと比べると温度はかなり低い。

HD-CE1.0TU2からハードディスクを取り出す。

 さて、前述のように、自分で外付けハードディスクケースに組み込んでいたハードディスクは、簡単に取り出して「ドライブドアSATAボックス5BAY EX35ES5」に内蔵する事が出来た。問題は、バッファローの「HD-CE1.0TU2」である。「HD-CE1.0TU2」はハードディスクが組み込まれた状態で販売されている製品で、もちろん内蔵のハードディスクの交換など考えられてはいない。それどころかデバイスマネージャを見ても「BUFFALO External HDD USB Device」としか表示されず、内蔵されているハードディスクが完全に謎なのである。とりあえず価格を考えると3.5インチのSerialATAハードディスクが内蔵されている物と考えて取り出してみるとしよう。

問題のバッファロー製「HD-CE1.0TU2」である。外付けハードディスクとして販売されている物であるため、中のハードディスクを簡単には取り出せない。

 さて「HD-CE1.0TU2」は困ったことにネジなどが一切ない。どこから分解すればよいのか分からないが、前面上部のアクセスランプの付近の隙間が一番大きく見えたので、そこからマイナスドライバーをねじ込み、無理矢理開いていく。無理矢理に開いていき、やや隙間が大きくなった所で見てみると、プラスチックの「フック」と「ヒンジ(フックを引っかけるコの時の部分)」が何カ所か見えた。一箇所は既に「ヒンジ」割ってしまっているようだ。この「フック」を外していけば良いのだろうか、結局無理矢理開いた所しか留めの位置が分からないため、結局半分破壊するように開いていく。数十分かけてなんとかケースを2つに割ることが出来た。ヒンジはほとんどが割れてしまっているが、今回は中のハードディスクが取り出せればケースを再利用するつもりはないのでこれでOKとしよう。中から出てきたハードディスクにはSerial ATAをUSBに変換する基盤が取り付けられていた。SerialATAとUSBが直角の方向に取り付けられているのがやや珍しい程度である。そしてデバイスマネージャでも分からなかったハードディスクの型番であるが、サムスンの「HD103SI」であった。私もバルク品のHD103SIを持っている事から分かるように非常にメジャーなSerialATAハードディスクであった。ちなみに、HD103HIは回転数5400rpm、プラッタ容量500GB、キャッシュ容量32MBという製品である。ただし、全ての「HD-CE1.0TU2」に内蔵されたハードディスクがHD103SIかどうかは分からない点は注意していただきたい。

「HD-CE1.0TU2」にはネジなどが一切無い。ケースを再利用する予定はないため、アクセスランプの辺りの隙間に無理矢理マイナスドライバーをねじ込み、開いていくことにした。

「HD-CE1.0TU2」を無理矢理開いていった所である。内部にフックとヒンジが見えるため、丁寧にこれを外していけば良いのだが、無理矢理開かないとフックの位置が分からないため、結局は半分破壊するように開けていった。

なんとか苦労して「HD-CE1.0TU2」のケースを開けることが出来た。フック部分をかなり破壊してしまったために再利用は難しそうだ。

取り出したハードディスクには、SerialATAとUSBを変換するアダプタが取り付けられていた。この辺りは市販の外付けハードディスクケースと同じである。

デバイスマネージャでも分からなかった「HD-CE1.0TU2」に内蔵されたハードディスクであるが、サムスンの「HD103SI」であった。5400rpmのドライブである。

 苦労して「HD-CE1.0TU2」に内蔵されたハードディスクを取り出せたので「ドライブドアSATAボックス5BAY EX35ES5」に取り付けてみた。ところが、なんと中のデータが読めないのである。ハードディスクは認識するしドライブレターも割り振られているが、マイコンピュータでこのドライブを開こうとするとエラーが出て開けないのである。ファイルが見えなくてもデータは破損していなかったためファイル救出ソフトを使って全て救い出せたのだが、ドキッとさせられた。また1TBギリギリまでデータが入っていたため、救い出したデータを保存するためにも1TBの容量が必要になり、結局1TBのハードディスクを1台購入する事にもなってしまった。安くなったとはいえ余分な出費である。無理矢理ケースを開ける作業中の衝撃で壊れたのだろうか。とりあえず、もし市販の外付けハードディスクを分解する時は、ケースの再利用は出来ないと覚悟して分解する事、作業前にデータはバックアップを取る事の2点を注意して作業していただきたい。

結局4台のハードディスクを搭載する事になった「ドライブドアSATAボックス5BAY EX35ES5」である。動作中はこのように、「POWER」LEDと「PCLINK」LED、それに搭載した台数の「HDD」LEDが点灯することになる。

ちなみに、今回ハードディスクを増設する際に、上の段から順に増設したのだが、点灯したLEDは2〜5であった。つまり、下から順に1、2、3と番号が振られているらしい。

「ドライブドアSATAボックス5BAY EX35ES5」の性能を計測する

 ちょっとしたアクシデントはあったものの、無事に4台のハードディスクを「ドライブドアSATAボックス5BAY EX35ES5」に搭載できた。これら4台のハードディスクに加え、VGC-RM50に内蔵されたハードディスクの転送速度をベンチマークテストを使用して計測した。またUSB接続時と比べられるよう、「HD-CE1.0TU2」のテスト結果も掲載している。詳しい搭載形態とHDDのスペックは以下の表の通りである。

グラフ中の表現
Serial ATA
eSATA
SAMSUNG
HD154UI
SAMSUNG
HD103SI
Western Digital
WD5000AACS-00ZUB0
Western Digital
WD10AEDS-00M2B0
HDD
搭載形態
HDD搭載形態
パソコン内蔵
ドライブドアSATAボックス5BAY EX35ES5内蔵
接続パソコン
SONY VAIO VGC-RM50
パソコンとの接続方式
Serial ATA
eSATA
HDD
スペック
HDDメーカー
SAMSUNG
SAMSUNG
Western Digital
Western Digital
HDD品番
HD154UI
HD103SI
WD5000AACS-00ZUB0
WD10EADS-00M2B0
容量
1.5TB
1.0TB
500GB
1.0TB
回転数
5400rpm
5400rpm
5400rpm
5400rpm
プラッタ容量
500GB
500GB
250GB
500GB
キャッシュ容量
32MB
32MB
16MB
32MB

グラフ中の表現
eSATA
USB 2.0(TurboUSB)
Western Digital
WD10EACS-00D6B0
SAMSUNG
HD103SI
バッファロー HD-CE1.0TU2
(SAMSUNG HD103SI)
HDD
搭載形態
HDD搭載形態
ドライブドアSATAボックス5BAY EX35ES5内蔵
市販外付けHDD
(バッファロー HD-CE1.0TU2)
接続パソコン
SONY VAIO VGC-RM50
パソコンとの接続方式
eSATA
USB 2.0(TurboUSB)
HDD
スペック
HDDメーカー
Western Digital
SAMSUNG
SAMSUNG
HDD品番
WD10EACS-00D6B0
HD103SI
HD103SI
容量
1.0TB
1.0TB
1.0TB
回転数
5400rpm
5400rpm
5400rpm
プラッタ容量
334GB
500GB
500GB
キャッシュ容量
16MB
32MB
32MB

 また、接続しているパソコンはSONYのVAIO VGC-RM50だが、CPU交換とメモリ増設が行われている。スペックは、CPUがCore 2 Quad Q6600(2.4GHz)、チップセットがIntel P965 Express、メモリが3GB(DDR2 667デュアルチャンネル)、OSがWindows XP HomeEdition SP3となっている。テストにはCrystalDiskMark 2.2を使用している。Test Size100MBで各5回計測するテストを、3回実行し平均値を求めている。では、ベンチマークテストの結果を見てみよう。


 これを見ると、さすがeSATA接続だけあって、「ドライブドアSATAボックス5BAY EX35ES5」に接続したハードディスクの結果は予想以上に良好だ。プラッタ容量が少ないWD5000AACS-00ZUB0は仕方がないとして、それ以外の3台は、パソコン内蔵のハードディスクよりも良い結果を示している。また一番比較しやすいのは、パソコン内蔵、ドライブドアSATAボックス5BAY EX35ES5、USB接続の全てに結果のあるHD103SIである。HD103SIの結果を見ると、パソコンに内蔵した場合、Readが73.39MB/s、Writeが71.65MB/sなのに対して、「ドライブドアSATAボックス5BAY EX35ES5」に内蔵すると、Readが99.90MB/s、Writeが101.23MB/sとなり、それぞれ36%と41%の速度向上を果たしている。VGC-RM50も3Gbps(転送速度300MB/s)に対応したSerial ATA2に対応しているようなので、転送速度は「IFC-PCIE2ES」のeSATAポートと同じはずである。それなのにここまでの速度が出るのは、2年半以上前のSerialATAのチップより、最新のチップの方が性能が上がっているという事なのだろうか。
 また、USB接続の場合は、バッファロー独自のUSB転送速度向上技術「TurboUSB」に対応していても、Readが41.42MB/s、Writeが32.15MB/sと振るわない。ハードディスクはUSB接続のケースに内蔵するより、eSATAのケースに内蔵するだけで、Readが2.41倍、Writeが3.15倍にもなるのである。これからは外付けハードディスクもeSATA接続が良さそうだ。さらに、SerialATAとeSATAの比較でも分かるように、eSATAなら外付けでも内蔵ハードディスクに劣らない性能を持っていることが分かる。これまでUSB接続しかなかった頃は、増設作業が不便だが高速な内蔵方式と、手軽だが低速な外付け方式しかなかったが、eSATAなら高速な外付け方式を選ぶ事が出来るというわけだ。



 今回の「ドライブドアSATAボックス5BAY EX35ES5」は、本体の品質、ハードディスク搭載の手軽さ、性能のどれを取っても非常に満足いくレベルであった。さすが、BCN AWARD 2009のドライブケース部門で最優秀賞を取っているだけはある。また価格も2万円台前半と、5台のハードディスクを搭載できるにしては安価なのも好印象だ。これにはRAID機能やUSB接続機能などを省いている事が理由に挙げられるが、RAID機能は使わない人には無用に機能だし、USB接続が出来ずeSATA接続だけであることも、転送速度を考えればベストだ(USB接続だけというよりよっぽど良い)。ハードディスクがたくさん余っている人や、容量不足に悩まされているがパソコンには内蔵する余裕がないという人にはぜひともお勧めしたい製品だ。


(H.Intel)


■今回の関係メーカー・ショップ
センチュリー http://www.century.co.jp/
ドライブドアSATAボックス5BAY EX35ES5 http://www.century.co.jp/products/pc/hdd-case/ex35es5.html



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