[ 700] 江國香織「ホテル カクタス」 記入日時 2004年09月10日 (金) AM6:55 2003

僕は文庫本しか読まない。
人に借りたりもらったりすれば単行本も読むが、作品が1年や2年あとになっても構わず文庫になるのを待つ。

僕は単行本の大げさな装丁が、どうも好きになれないのだ。
本をあそこまで重く厚く綺麗にする必要がどこにあるのか。
自分の部屋で読むのはもちろんだが、好きな作家の文庫本を片手に持ち公園でも、喫茶店でも、電車の中でもさっと読む。その一体感が一番嬉しいのだ。

前置きが長くなりました。
僕の好きな人、江國香織の本が文庫本になり、読みました。
 ある街の東のはずれに、ふるいアパートがありました。ふるい、くたびれたアパートです。灰色の、石造りのその建物は、でも中に入るとひんやりして、とても気持ちがいいのです。
 ホテル カクタス、というのが、このアパートの名前でした。ホテルではなくアパートなのに、そういう名前なのでした。
 ホテルカクタスにはごく小さな中庭があり、そこにはたいてい黒猫が一匹ねそべっていました。十三際になる雄猫で、大家さんに飼われているのでした。かつては随分伊達者で、放蕩の限りを尽くしましたが、いまでは昼寝ばかりしている年寄り猫です。
 このアパートの玄関を入ると、室内とも室外ともいえない空間があります。右側の壁に郵便受けが並んでいて、左奥に鉄の蛇腹戸のついたエレベーターがあり、その先は狭い通路になっていて、つきあたりが中庭です。玄関ホールの床は黒と白のタイル貼りでしたから、上等な靴をはいた人が入って来ると、コツコツと音が響きました。でも、ここには、上等の靴をはいた人は滅多にやってきません。
 アパートは三階建てでした。1つの階には四つの部屋がありましたから、全部で十二の部屋がありました。三階の一角に帽子が、二階の一角にきゅうりが、一階の一角に数字の2が住んでいました。
江國香織 「ホテル カクタス」より

どうです!アパート「ホテル カクタス」の住人が“帽子”と“きゅうり”と“数字の2”なのです!
彼らの物語が童話のように語られていきます。僕は江國作品はどれでも好きですが、その中でも「なつのひかり」のファンタジーな世界が好きです。やどかりのナポレオンと一緒に街をさまようのです。
そのナポレオンに匹敵する登場人物。(人物?) いやナポレオンを超えてるかも知れません。いや、ナポレオンと比較することはないのですが、僕はもう嬉しくて仕方ないのです。

血液型は帽子ときゅうりと数字の2にはないとは思うのですが、茫洋としたO型のような帽子。「あとは野となれ山となれ」が帽子の口癖です。人付き合いが良く物事にこだわらない、でも一風変わった(みんな変わってるけど)B型のようなきゅうり。そして何事にも几帳面で、ちゃんと物事が割り切れないと気の済まないA型のような数字の2。

また彼らを忘れられなくなりました。この本をしばらく持って歩きます。いつも一緒にいたいのです。


[ 699] 10/17 pm1 キックオフ! 記入日時 2004年09月09日 (木) AM6:25 2003

サッカー部OB会の準備がやっと出来ました。

僕は高校のサッカー部OBで(その他美術部と、冬のスキー部を掛け持ちしてました)、その幹事役をしています。

以前よりワールドカップとオリンピックの年は集まろうと決め、2年前には近隣3校合同のOB会を開催しました。(
日記78

そこで今年は夏から出身高校に出向き、サッカー部の顧問や後輩などに頼らず施設開放の形でグラウンドを借りたのです。
2年に一度だけ顧問の先生にお世話になるのが、心苦しいかったので、一般の人に交じって施設利用の申請をしたのです。

10/17は午前中は練習、午後が試合です。
少し走り込みなどして、体を作らないとダメかな(^^;;


[ 698] 台風お見舞い申し上げます 記入日時 2004年09月08日 (水) AM7:10 2003

台風18号の風の被害がひどかったですね。
進路の皆さん、無事だったでしょうか?

鹿児島のKOUさん
高知のBambi
広島のミユミユ
岡山の19
大阪のまみ
奈良のももchan

その他、台風の進路に当たったみなさん
無事ですーかー!?

って、写真が真面目じゃない?すんませーん(^^;;


[ 697] ラリー・ジャパン2004を終えて 記入日時 2004年09月07日 (火) AM6:40 2003

ラリー・ジャパンが大成功のうちに終わりました。(日記694

その初代王者の座に就いたのはスバルのエースドライバー、ペター・ソルベルグ。おめでとうペター!

公式発表ではないが、5万人とも言われている観客が北海道帯広市を中心に集まり、足寄町に設けられたラリーパークには町民と道内外から訪れた多くのラリーファンが競技区間(SS)へ向かうラリーカーに声援を送っていました。

地元の主婦(70)が「世界で競技している選手が足寄を通るなんてすごい。ラリーは知らないけど楽しい」と話していたのが非常に印象的でした。

さてそんなスカパー!の放送を見たなかで、気になるテレビCMがありました。スポンサーはプーマですがWRC用に特別に作られたCMだと思うので、ここに紹介しようと思います。(テレビをデジカメで撮影しました)

先ずは家族が出かけるシーンから始まります。
慌てて家族4人が車に乗り、1人はバイクで交通渋滞の中やっとステージ近くに到着し、ラリー観戦になります。
次のシーンでラリーカーのエキゾーストノートが聞こえ、噴煙をあげてラリーカーが近づいてきます。(上の写真)

すると、どうだ!
家族が観戦場所に選んでいたのは、水たまりの前です!

お父さんはすっくと立ち上がり、みんなも同時に立ち上がる。

そして、来ていたコートのジッパーをいっせいに閉めます。
(←慌ててジッパーを閉めるお父さん)







わっ!?
と思うまもなく、ラリーカーが水たまりに!

そして家族全員が泥水のシャワーを浴びる!










泥水を浴びてどうなるかと思いきや、お父さんをはじめ全員が両手をあげて歓声をあげます!
全員の笑顔!

そして「PUMA」のロゴとともに、ラリーカーは去っていきCMが終わります。

どうですか、CMの感じは伝わったでしょうか?
素晴らしいCMです。

ラリーを愛するヨーロッパの人達の心が伝わってきます。
実際にここまでする人がいるかは疑問ですが、この気質をヨーロッパの人みんなが持っている事が伝わってきます。

日本もやっとモータースポーツに理解が出てきました。
ラリー・ジャパンも住民の理解ばかりでなく、警察の協力なしには成功しなかったと思います。そういう意味で規制緩和が良い方向に向かっていると思います。

しかし、根本は私たちの心です。
遊びを生活の一部とするヨーロッパの人のライフスタイルには、まだまだ遠いのではないでしょうか。このCMを見てつくづくその事を感じました。
みんなもっとバカになって遊ぼうよ! そんなメッセージを我々に伝えているような気がしたのです。
それにしても、素晴らしいメッセージをありがとう。来年のラリー・ジャパンの開催を、今から心待ちにしています!


[ 696] 海に癒されて… 記入日時 2004年09月06日 (月) AM6:30 2003

三戸浜に行ってきました!

東京を出る時も小雨が降っていて、どうなるかと思いましたが三戸浜に着くと雨はやんでいます。

天気が悪いせいか、駐車場はがらがら。いるのはサーファーだけ。
そこで駐車場にタープを張って雨に備えましたが、その心配もいらずにほとんど降られませんでした。

設営が終わり、さっそく乾杯!(^_^)
最後の夏を満喫してきました。

それにしても海は来ただけで、見ているだけで癒されます。

また近いうち、海を眺めにいきたいです。


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