明智平〜茶ノ木平・半月山・・・2/2

 ”男体山展望台”は、山の中腹にあった。名のごとく男体山がドガーンと見える。

 ここで日光白根山の写真を撮っていると、後から来た外国人に「コンニチワ!」と声を掛けられた。彼は休みもせずに登って行った。

(写真は帰りに撮った日光白根山)

 この辺からアカヤシオの蕾が多くなって来た。およそ1500mまでが満開で、それ以上は蕾が多い。今日は半月山まで行く予定だが、半月山は1700m以上あるので完全に蕾だろう。

 左前方に見える細尾峠からの尾根がピンク色に染まっていた。一度歩いてみたいと思った。

 針葉樹(ウラジロモミ?)とササに覆われた平坦な所へ出た。この辺一帯を茶ノ木平というのだろうか。

 細尾峠との分岐を過ぎ、ササに覆われた平坦な道を歩いて行く。

 周りには一本のヤシオも無く、半月山まで行く気がなくなった。次の分岐で引き返すことにした。

 アカヤシオの写真を撮りながら下って行く。

 鉄塔広場でアカヤシオと男体山、女体山を見ながらランチタイム。

(鉄塔広場付近から見た男体山と女体山。やっとツーショットが撮れた)

 華厳の滝が見える絶景ポイントにカメラマンがいた。狭い場所に3、4人が三脚を立ているので写真が撮りにくい。お〜い、場所を空けてくれ・・・!

 ロープウエイ駅の展望台からは男体山や中禅寺湖、華厳の滝などがバッチリ見えた。

 私はここからロープウエイで下り、11時前に明智平へ着いた。このまま帰ってしまうのはもったいない。中禅寺湖展望台まで車で行って、半月山をピストンすることにした。



A中禅寺湖展望台〜半月山(1753m)・往復
中禅寺湖展望台1120〜1212半月山〜1250中禅寺湖展望台

 中禅寺湖展望台へ11時20分着。駐車場には5,6台の車があった。ちょうど一人の女性がむじな山へ登って行くところだった。

 私は反対側の半月山を登って行く。右手は針葉樹林帯、左は落葉樹の雑木林で、アカヤシオらしきモノはない。
 薄暗い単調な登り。足元を見ながら登っていると、突然、人が現れて驚いた。外国人だった。

 しばらくすると、若い女性が一人下って来たので、「花は咲いてましたか?」と尋ねると、「ポツンポツンとですけど・・・。でも蕾でした」とのことだった。蕾は覚悟している。ヤシオがあるだけで楽しみが増えた。

 登り詰めた所がテッペンかと思ったが、そこからわずかに下って行く。

 岩場をトラバースして左から巻いて登っていく。

 登り切った所がテッペンと思いきや、また騙された。ササに覆われた開けた斜面を下って行くと、正面にボッテリした山が見えて来た。

 何の変哲もない、単調な道を登って行く。ここまでアカヤシオは一本もない。

 針葉樹に覆われた中に、墓標のように標識が立っていた。地図が書かれた案内板もあった。

 展望もなく、アカヤシオもない山頂に長居は無用!すぐに引き返す。

 さっき会ったお姉さんは、「アカヤシオがポツンポツンとあった」と言ったが、反対側の「半月山駐車場」から登って来たのだろうか。そして、その駐車場から半月山の間にアカヤシオがあったということか?

 今日は明智平からここまでピストンする予定だったが、ピストンしなくて正解だった。ピストンしていたら、気落ちして明智平へ戻る足取りが重かっただろう。
 はるか下の尾根に咲いていたアカヤシオの写真を撮って慰めた。

 右手遠くに見える端正な山は、昨年登った夕日岳に違いない。私は”夕日岳”という名前に惹かれて登ったが、今日も”半月山”という名に魅せられてやって来た。どこか遠くから見ると半月に見えるのだろうか。

(後日知ったことだが、足尾の松木川の対岸の尾根から見ると、頂部がドームのように見えるそうだ)

(夕日岳の記録は→こちら

 帰り道、歌ケ浜駐車場から社山の写真を撮った。あの山にはシロヤシオが咲くという。ぜひ一度登ってみたい。