２０１６年８月２６日（金）：３日目

　今日もカンパレだ。
　今日は奥穂と前穂を登って重太郎新道を下る予定だったが、二日酔いで頭がクラクラするので、涸沢へ下ることにした。

　昨日は飲み慣れたスーパードライが無かったので、ラガーと一番搾りをチャンポンしたのがいけなかったのかも知れない。

　いずれにしても、こんな好天に奥穂や前穂のテッペンへ立たないのはもったいないが、まあ、それも仕方がない。

ジャンが見たいと思い、山荘の裏手へ回ると、ジャンのテッペンが朝日に輝いていた。思わず歓声を上げながらも、「クソー、昨日テッペンに立った時に晴れればなあ〜！」とグチが出た。

　何度も下ったザイデングラードを下って行く。
　涸沢は私の若い頃のホームグランドのようなもので、青春の思い出がいっぱい詰まっている。その涸沢へ下るのも卒業登山にはふさわしいかも知れない。

　右手に前穂高北尾根を見ながらヤセ尾根を下って行く。

（前穂高北尾根）

（チシマギキョウ）

（ミソガワソウ）

（奥穂高）

（涸沢槍と涸沢岳）

かつて常宿にしていた涸沢小屋へ着くと、嬉しさと懐かしさが同時に湧いて来た。私はこのテラスから見る前穂高北尾根が大好きなのだ！ 　途中で振り向いて、「穂高よさらば！」と別れを告げ、横尾へ向かって下って行った。