カムイエクウチカウシ山−2/4

1:札内川ヒュッテ〜八ノ沢出合〜BC
2:BC〜三股〜八ノ沢カール
3:八ノ沢カール〜カムエク〜三股〜BC
4:BC〜八ノ沢出合〜札内川ヒュッテ

2014年8月3日(日)
BC〜三股〜八ノ沢カール

BC415〜528三股540〜620Y字〜640S字〜650三段の滝700〜800八ノ沢カール820〜900ピラミッド峰との分岐〜925稜線分岐〜1050カムエク1110〜1202稜線分岐1210〜1245八ノ沢カール1300〜1509三股1515〜1620BC

 朝3時起床。2時40分に目覚ましをセットしていたが、沢の音でアラームが聞こえなかったようだ。慌てて飛び起きた。
 昨夜は満天の星だった。その星がまだわずかに輝いている。
 シルエットになったカムエクを見ながら湯を沸かし、コーヒーとパンで朝食。今日は最高の天気になりそうだ。


 4時15分、BCを出発。もうすっかり明るい。
 八ノ沢テント場からはまだ誰も登って来ていないので、私が一番乗りだ!
 それにしても寒い。メモをとる手がかじかんで字が書けない。

 本流を左、右と渡渉し、流木のガレキの沢を登って行く。巻道も廃道同然で、倒木や流木で歩きにくい。それに、ケルンやリボンも少なく、ルートハンティングが難しい。でも要はこの沢を登り詰めて行けばいい。

 カムエクが大分近づいて来た。左手に滝が現れると、雪渓も現れた。しかし昨日、「雪渓はあるが、雪渓の上を歩くことはない」と聞いていたので雪渓の脇を登って行く。

 カムエクが朝日に輝き、八ノ沢カールもバッチリ見えた。早く行きたいと心が逸る。

 そして、ついに三股が見えて来た。三股着5時28分。


(三股、滝が三本ある。真ん中の滝の右側を登る)

 テント(BC)からここまで1時間13分かかったということは、私のテントはこの三股と八ノ沢テント場のちょうど中間当たりにあるようだ。
 ここで一人の青年が物凄いスピードで登って行った。見るからにトレランのようだ。

 ここからは3本ある滝の真ん中の滝を登ることになる。滝の右側に巻道がついている(写真左)。その巻道を直登する。

 15分ほど岩と石がゴロゴロした急登を登り、滝の上部へ出るとロープ場があった。

 そこを越えると3本に分かれた滝の直下へ出た。白糸の滝のようで見事だった。
 そして、この滝を巻くため、今度は笹を漕いで行く。

 その笹コギが終わると、問題のY字へ出た。右手が水が流れる沢で、左が涸れた沢。ここは左の涸れ沢を登る。昨夜、隣のテントの青年もここを間違えて右手の沢を登ってしまったと言っていた。ここは要注意である。
(左手の沢にピンクのリボンがある)

 さらに、そこから20分ほど登った所にS字があった。ここはわずかに下った所がT字のように涸れ沢になっており、下りの時にこの沢を真っ直ぐ下ってしまう可能性があるので要注意である。そういう私も下りで危うく下ろうとしてしまった。

 次に注意するのは八ノ沢カールの入口で、下山時に間違いやすいと聞いているので、それまでは特に問題ないだろう。

 岩場を登って行くと三段の滝が現れた。
 ここで1本立てている時、単独の若者が登って行った。

 ここも滝を巻くため右側のロープがある岩場を登って行く。大した岩場ではないが、もし滑落でもしたら滝まで落ちてしまうかも知れない。

 この岩場を過ぎると、パーと視界が広がり、細くなった流れを登って行く。さっき私を追い越して行った若者の後ろ姿が見えたが、すぐに見えなくなった。
 私は、ここを登れば待望の八ノ沢カールだと思ったが、すぐに左へトラバース。そして次の沢へ出た。

 すっかり細くなった沢(写真左)を登って行くと、続々と下山者とすれ違った。八の沢カールでテント泊した人達だろう。
 その中の一人から、右手を指差しながら「あれが湧水です。最高に美味しいですから、ぜひ帰りに汲んで行って下さい」と言われる。ぜひ帰りに汲んでいこう。

 ついに憧れの八ノ沢カールへ出た(写真右)。バンザ〜イ!と飛び上がりたいほど嬉しかった。

 このカールの入口は、下る時に間違いやすいと聞いていたので、しっかりと確認しながら進んで行った。リボンがしっかり付いているので大丈夫だろう。

 それにしても前回(6年前)、間違えて登ってしまった滝や、下って来た沢を検証しようと思っていたが、全く分からなかった。私の記憶がいいかげんだったのか、それとも洪水で滝の流れが変わってしまったのだろうか?

 八ノ沢カールへ8時ジャストに到着。夢にまで見たカールである。ここは絶好のテント場であるが、福岡大ワンゲル部が熊に襲われた場所でもある。まずはその慰霊碑に手を合わせ、近くの水場でガブガブ水を飲んだ。近くにはテントを撤収している2パーティーがいた。


(福岡大の慰霊碑)

(テントを撤収しているご夫婦)

(ピラミッド峰)

 ここで沢靴から登山靴に履き替えた。正面に見えるピラミッド峰には、わずかに雲がかかっていたが、いずれにしても、ここから見るピラミッド峰はピラミッドには見えない。
 それよりもテントを撤収して下山して行った一人が、「天気が下り坂だから気をつけて!」と言い残した言葉が気になった。
「もし明日が雨ならピラミッド峰を諦めて、今日中に七ノ沢まで下ってしまおうか」、という思いがよぎる。