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出かける直前になって雨が小降りになって来た。これなら行けそうだ。雨具を着こんで登山靴を履いていると、見知らぬオジさんが、まるで珍しいモノでも見たように、
「雨が降っているのにどこへ行くんですか?」と声を掛けて来た。
「乳頭山です」というと、
「こんな日に山登りですか?」と驚いたように言う。山を知らない観光客だろう。
黒湯の駐車場まで車で20分。小雨が降る中での出発である。7時ジャスト発。 まずは駐車場の脇にある看板(写真左)の裏から下って行く。 すぐに細い登山道へ入り、下り切った所が孫六温泉との分岐になっている。ここから右手の沢沿いの道を登って行く。 沢の対岸には温泉の源泉があるようで、湯煙が上がっていた。 |
駐車場から15分ほど歩き、橋を渡って対岸へ。そして急登を登って行く。 |
10分ほど沢を歩き、対岸の急登を1、2分登ると、一本松温泉跡へ出た。露天風呂があり、誰かが「帰りに入ろうか!」と言ったが、帰りは別のコースを下るので入ることは出来ない。 |
(タニウツギ) |
(アカモノ) |
(ハクサンチドリ) |
ついに雨が止み、待望の秋田駒ケ岳がバッチリ見えるようになって来た(写真右)。バンザ〜イ!と歓声を上げる。 ここからは花も多くなり、写真を撮りながら登って行った。 |
(ヨツバシオガマ) |
(タカネアオヤギソウ) |
(オノエラン) |
正面に山頂が見えて来た。正面の乳頭山と背後の秋田駒を見ながら登って行く。なんと贅沢な展望だろうか。
ここはハクサンチドリとオノエランが多い。「ハクサンチドリ・ロード」とでも名付けたい。
山頂は見えるが、まだまだ遠い。
田代平との分岐へ着いた。頂上まであと0.3Kmとあった。
(ムシトリスミレ) |
(ニッコウキスゲ) |
(田代平との分岐) |
岩礫の中を登って行く。途中から山頂の絶壁が見えた。まさに、”これぞ乳頭山”という迫力である。
(山頂直下の岩礫を登って行く) |
(山頂の雄姿) |
(ホソバイワベンケイ) |
(イワカガミ) |
(田代平山荘が見えて来た) |
田代平山荘で昼食にした。鶴の湯で作ってもらったオニギリをむさぼる。
小屋を出て5分ほど下った時、4、5人のパーテーが登って来た。
「上は展望がいいですよ〜!」
と声をかけてやった。
しかし、それから数分でガスが出た。山頂からは何も見えなかったかも知れない。少し責任を感じる。
孫六温泉(写真左)の登山口にあった水場でドロンコになった靴や雨具などを洗ってから、黒湯の駐車場へ向かって行った。 |
今日の宿は休暇村乳頭温泉郷である。乳頭温泉郷で一番設備が整っているという。ホテルのような建物で、部屋にテレビもあった。
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