花と温泉の旅
1日目:田沢湖周遊−乳頭温泉・鶴の湯(泊)
2日目:乳頭山〜休暇村(泊)
3日目:秋田駒ケ岳 @八合目〜男女岳〜男岳
     秋田駒ケ岳 A馬場の小路〜横岳〜焼森〜八合目

3日目:2019年7月5日(金)
秋田駒ケ岳・・@


横岳からの展望。正面が最高峰の男女(おなめ)岳、阿弥陀池、避難小屋も見える。


休暇村ーアルパこまくさ631ー八合目702〜735片倉岳展望台740〜820阿弥陀池避難小屋838〜901男女岳910〜925阿弥陀池〜931男岳分岐935〜958男岳1005〜1020横岳分岐1035〜(馬場の小路)〜1135昼食1200〜1209ショトカット分岐〜1300横岳1310〜1322焼森〜(シャクナゲコース)〜1400八合目1405-アルパこまくさ

 今朝も雨の音で目が覚めた。「今日も雨かぁ〜!」とため息が出た。
 でも、今日は八合目までバスで登り、あとはお花見紀行なので楽勝だ。

 濡れた雨具を着て、休暇村を6時少し前に出た。
 アルパこまくさのバス停には先客のご夫婦がいた。ご夫婦の話によると、前のバスには10人位が乗って行ったという。このご夫婦は雨が強いのでバスを1本見送ったという。

 次のバスは空で来た(田沢湖駅始発)。それに9人が乗り込んだ。雨は小降りだがまだ止まない。

 しかし、八合目へ着くと雨は止んだ。やっぱ、我々は普段の行いが良いようだ!

 歩き出して5分もするとムラサキヤシオがあった。
 八合目から30分ほどで片倉岳展望台へ着いた。しかし、展望はない。

 まあ、雨に降られないだけ良しとしよう。

 ここからは花が多くなって来た。こうでなくっちゃぁ〜!

 まずはエゾツツジがお出迎え。赤紫の小さな花が可愛い〜! この花は北海道と秋田駒、岩手山、早池峰山にしか咲かない。本土では珍しい花なので、SさんやMさんに見せてやることが出来て嬉しい。


(エゾツツジ)


(オノエラン)

(マルバシモツケ)

(ウマノアシガタ)

 黄色い花はウマノアシガタかキンバイソウか分からないので、ウマノアシガタということにしておく。
 (ウスユキソウも咲いていたが、写真がピンボケだった)

 ウマノアシガタとエゾツツジの群落を見ながら登って行く。ハクサンシャジンがないのが不思議だ。前に来た時は登山道の両脇に群落で咲いていたのに、今日は一輪も見当たらない。

 阿弥陀池へ着くと、ガスに覆われ分岐では進む方向さへ分からない程だった。しかし、前回もガスに巻かれているのでなんのその。

 池畔を左回りで行くと分岐(横岳との)があり、立ち止まる。標識が無いからだ。

(写真:左側が阿弥陀池)

 地図を出して調べようとした時、ガスの中にボンヤリと小屋が見えた。あったゾ〜!

 避難小屋でしばし休憩。水分を充分に補給して出発。

 男女(おなめ)岳を登り始めた時、後ろの仲間から、「凄いよ〜!花畑が〜!」と声が掛かる。そこは旧道の入り口から10mほど下った所で、斜面一面にチングルマが咲いていた。やっとチングルマの群落に会えた。「こうでなくっちゃぁ〜!」と歓声を上げた。


(チングルマ)

 ここからは花の写真を撮りながら、古ぼけた木段を登って行く。ガスも少しずつ切れて来た。

 ここはエゾツツジやイワカガミが多いが、ハクサンチドリも多い。シロバナハクサンチドリも咲いていた。


(男女岳の登り)

(右はシロバナハクサンチドリ)

(イワカガミ)

 雲の切れ目から薄日が差してきた。バンザ〜イ!

 山頂へ9時1分着。残念ながら展望はない。

 単独の若い女性が登って来た。この山は若い女性も多いようだ。

 視界が利かない山頂に長居は無用。記念写真を撮ってすぐに下山する。

 避難小屋との分岐まで下り、阿弥陀池を左回りで男岳と八合目の分岐まで行くと、丸太のイスがあったので休憩。

 男岳を登り出すとすぐにヒナザクラが咲いていた。

 やっと男岳、横岳との分岐へ出たが、何も見えない。一息入れてから男岳を登って行った。

 しばらくすると、ガスが少し薄くなったような気がする。

 ボンヤリと山頂が見えて来た。そしてついに男岳へ到着。山頂には鳥居が建ち、駒形神社があった。

 ウィキペディアによると、『駒形神は大日如来の化身といわれ、荒ぶる火の山の猛威を鎮めると同時に、農作の神として信仰されていた。

 最高峰は男女(おなめ)岳で、オナメとは古語で妾のことだという。男岳が妾を持っているので、本妻の女岳が時々怒って噴火したと言われている』と書いてあった。

 下りの途中で若い単独の女性に会った。この駒ケ岳は、昔は女人禁制の山だったそうだ。

 横岳と馬場の小路との分岐へ戻ると、大分ガスが切れて来た。しばし撮影タイム。


(横岳、馬の背方面)

(阿弥陀池、左が男女岳)

 最高峰の男女岳は見えなかったが阿弥陀池が見えただけでも嬉しい。

 ここから「馬場の小路」へ下る道が急峻で凄い。


(馬場の小路はこの斜面を下る)

 正面に見える岩が、五百羅漢といわれる岩だろうか。遠くから見ると仏の形に見えるという。やはり男岳が信仰の対象になったのが分かるような気がした。

 そして、この下りで熊と遭遇、いや熊出没と言った方が良いかも知しれない。いづれにしても熊が出るというハプニングが起きたのである。