礼文島(れぶんとう)

(北海道/礼文島)

利尻岳からの続き

2001年7月20日(金・祝)

 利尻島・北麓野営場−鴛泊港−礼文島・バス観光(泊)

 今日は天気が良ければ午前中に自転車かバイクをレンタルして、姫沼とオタドマリへ行き、午後の船で礼文島(れぶんとう)へ渡るつもりでいたが、ガスがかかってポン山も見えないので諦め、午前中の船で礼文島へ行くことにした。

 礼文島は高山植物日本一ともいわれる島である。利尻岳も高山植物は多かったが、道端から撮れる花は少なかった。礼文島にはどれほどの高山植物が咲いているのだろうか。

 2泊3日滞在した「日本最北端の名山と銘水、温泉の町、利尻島」とさよならして、礼文島へ向かった。

 利尻島の鴛泊港から礼文島の香深(かぶか)港まで40分。まずは今夜泊まる旅館へ荷物を預け、身軽になってから昼食を摂り、お茶を飲んで時間をつぶす。

 ここは船が着くたびにドッと500人から600人が降りて来る。そのほとんどがツアー客で、しかも中高年のオバさんである。楽しそうなオバさん達を見ていると、なぜ世の中不景気なんだろうとさえ思う。そして、日本の経済はオバさんによってささえられているのかも知れないと思った。


スカイ岬

スコトン岬

 15時10分発の観光バスで、スカイ(澄海)岬を廻って日本最北端の地であるスコトン岬へ行った。ある人のホームページに「日本最北端で牛乳を飲み、日本最北端でションベンをし……」というのがあった。ユニークだと思ったが、確かに「日本最北端の牛乳」を売っており、トイレの入り口にも「日本最北端のトイレ」と書いてあった。

 その後、桃岩と地蔵岩へ行ったが、いずれも期待していたほどの景勝ではなかった。


7月21日(土)

 礼文島・桃岩散策−稚内−羽田

 旅館の女将さんに朝食の準備を少し早めてもらい、6時50分に一人でカメラと水だけを持ってフェリーターミナルへ向い、タクシーで桃岩展望台登山口まで行った。雨こそ降っていないが、ガスで視界は50メートルほどしか利かなかった。

 たとえガスっていても、私は花を見るためにこの礼文島へやって来たのである。桃岩を登って行くと、道の周りにはシモツケソウやイブキトラノオ、チシマフウロなどがいっぱい咲いていた。


桃岩のお花畑

 写真を撮りながら登って行くと、展望台には若いギャルが4,5人いた。私は展望台から知床方面へ向かって歩いて行った。このコースが一番花が多いと聞いていたからだ。

 さすがに高山植物日本一といわれるだけあって、山全体が高山植物だった。天気が良くて、ここから利尻岳が見えたら最高なんだがなあ……、と思わずにはいられなかった。


エゾカンゾウ

イブキトラノオ

タカネナデシコ

サワアザミ

キタヨツバシオガマ

アポイアズマギク

チシマフウロ

エゾニュウ

シュムシュノコギリソウ

 15分ほど行って引き返し、展望台から香深へ下る近道を歩いて下った。展望台から香深まで30分ほどで着いたが、この道はあまり花は咲いていなかった。やはり桃岩から知床方面がいい。


(礼文島よ、さらば!)

 今度は、レブンアツモリソウが咲く6月中旬頃に行って見たいと思っている。(平成13年)

レブンアツモリソウ(世界らん展)は→こちら

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