C赤城山・・・2/2

利平茶屋〜篭山〜鳥居峠〜1204mピーク〜利平茶屋

 いよいよ第2ステージの始まりである。

 鳥居峠のお店の裏側にあるゲートを抜け林道を進んで行く。
 途中、ご神水へ下る標識を見送って行く。

 後から来たご婦人が、
「私達、初めて下るコースなので、ご一緒させて頂けますか?」
 と声を掛けて来た。

「ハイ、私も初めてですが、一緒に下りましょう」と言って4人(?)組のパーティーと一緒に下ることになった。

 崩落地のデブリを越え、林道終点から急下降。

 ここは下山口が分かるか不安だったが踏み跡がしっかりとあった。また所々にピンクリボンもあった。

 ただ、斜面が急なので木に掴まりながら下って行く。アカヤシオを撮るためカメラを持ちながら木に掴まるのは大変だ。

 それにササや落ち葉が滑りそうなので慎重に下って行く。

 斜面も緩み、コバイケソウが生えている所へ出た。ホッとしたのもつかの間で、すぐに激ヤセ尾根が現れた。


(これが有名な激ヤセ尾根)

(これが登山道1)

(登山道2)

 ヤセ尾根の距離は、せいぜい6、7mだろうか。右側に良く踏まれた道がある(上の写真)。

 ここは谷底を覗き込まずに足元をしっかり見て歩けば問題ない。ただし写真を見て自信がない方は止めた方が良い。ここから引き返すのは急登なので大変だから。

 ここまでのコースについて、ネットでは「尾根を間違えて下ってしまった」とか、「ガレ場をトラバースする」とか、色々難しそうに書いてあるが、踏み跡や真新しいピンクテープがあるので全く問題はなかった。皆さん、少しオーバーに書いているような気がする。

 ここからアカヤシオが多くなって来た。それにシャクナゲも現れて来た。すでに咲いているものもある。
 

 アカヤシオのトンネルになって来た。
「オー凄い・・・!」と歓声を上げる。しかし、足元にはおびただしい花びらが・・・! 昨日の雨でアカヤシオの花が散ってしまったようだ。
 でも、これだけ咲いていれば言うことはない。

 右手の対岸がアカヤシオでピンク色に染まっているではないか!


 「行き止まり」の標識があった。これは下から登って来た場合、ここで行き止まり、という意味である。

 つまり、私達は「通行止め」の道を歩いて来た訳だ。

 三階の滝へ下る道を見送って直進すると、シャクナゲが多くなって来た。

 バンザ〜イ、アカヤシオとシャクナゲが大好きなオジさんは、もう嬉しくてたまらない。


 1204mピークへ近づくと、アカヤシオのトンネルを潜って行くようになって来た。

 花は大分散ってしまい、足元はアカヤシオの絨毯のようだ!


 1204mピークとの分岐で休憩。

 ここにはベンチがあるが、先行者が座っていたので、立ったまま水分補給。

 1204mピークは正面にボッテリとわずかに高くなっているが、森林に覆われ展望も利きそうもない。

 結局、ピークへは行かず、利平茶屋をめざして下って行った。

 新緑を眺め、足元のコバイケソウを踏みつけないように下って行く。

 しばらく下って行くと、右側が涸れ沢になり、道が怪しくなって来た。踏み跡も、今日歩いたような新しい足跡もあるのだが・・・。

 余りにも斜面が急なので立ち止まる。そして周りを見渡すと涸れ沢の対岸にピンクテープを発見。ヤレヤレ!!
 あのコバイケソウが生えていた所を右に下るべきだったようだ。

 利平茶屋森林公園まで来ると、キャンプ場でバーベキューをやっている人達がいた。いい匂いが鼻を衝く。あ〜あ、BBQが食べたいなぁ〜!

 最後に、バリルート(バリエーション・ルート)について。
 今日歩いたコースを、バリルートと呼ぶ人がいるようだが、一般的にバリルートとは、「ザイルが必要なルート」と解釈されている。

 ここは単に「整備されていない登山道」とか、「地図に載っていないコース」と呼ぶのがふさわしい気がする。

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