天狗岩〜シラケ山〜烏帽子岳 −2/2


 ここからは烏帽子岳へ向かって岩稜帯を進んで行く。大小合わせて7つの岩峰があるという。

 特に難しい所はなく、岩と花を楽しみながらアップダウンを繰り返す。

 とあるピークで休んでいる時、反対側から来た単独の御仁から、「皆さん、いい時に来ましたねぇ・・・。明日来てもダメだし、来年来てもこんな花は見られませんよ・・・!」と言われる。
 我々は一番素晴らしい時に来たようだ。

 途中にヒカゲツツジが咲いていた。(左にある緑色のツツジ)

 アカヤシオとのコラボがいい。

 埼玉のご夫婦はヒカゲツツジを初めて見たという。

(バックの中央奥がマル)

 途中で振り返った時、天狗岩の手前にある鋭い岩峰(写真右)を見て、思わず「あれは何だ!」と叫んでしまった。あれこそ一本岩峰ではないか!

 ここで初めて一本岩峰を巻いてしまったことに気付く。

くそ〜!帰りに絶対登って行くぞ〜!」と吠えた。


 ここからも大小のピークを越えて行く。写真ばかり撮っていてなかなか前へ進まない。

(写真左は先行するパーティー)

 烏帽子岳が大分近づいて来た。手前のピークを越えると烏帽子岳の山頂に立っている人が見えた。

 マルと烏帽子岳の分岐で、埼玉のご夫婦が、「マルへ行くんですか?私達は巻ま〜す!」と烏帽子岳へ向かって行った。私達はマルを登って行った。マルの烏帽子側の斜面に、アカヤシオが多いと聞いていたからだ。

 分岐から8分でマルへ着いた。山頂には味気ないというか分かりやすい標識があった。
○←これこそマルに違いない

(マルの山頂)
 ここは樹木が多く展望はないが、やはり北斜面はアカヤシオがいっぱいだった。そのアカヤシオのトンネルを下って行った。

(アカヤシオのトンネル)

 烏帽子岳の登りになった途中で、埼玉のご夫婦が弁当を広げていた。「上は人でいっぱいのようなので!ここで食べているんですよ」とのこと。
我々はそのまま登って行った。この登りは長くはない。すぐに山頂へ着いた。


 しかし、狭い山頂は大勢の人で座る場所もないほどだった。

 ザックを置いて写真を撮っていると、5,6人のパーティーが下って行ったので、やっと座ることが出来た。ここでランチタイム。

 山頂からは今下って来たばかりのマルのアカヤシオが綺麗に見えた。やはりあそこを下って来て大正解だった。


(烏帽子岳から見たマル)

 帰りはすべて巻道を下った。巻道と言っても多少のアップダウンはある。ここはミツバツツジが見事だった。

 シラケ山を巻いたコルの所で、一本岩峰を登るため岩稜帯へ入って行った。そして、一本岩峰を登って行った。

 しかし、山頂直下で絶壁に阻まれて諦めるしかなかった。縦走路も山頂を巻いていた。やむなく天狗岩側へ下って巻道へ出た。

(一本岩峰はこれ以上登れなかった)

「おこもり岩」はパスして、登って来た道を下って行った。

(明日は毛無岩である)