櫂伝馬の船おろし









東の波止から出る、新しい櫂伝馬「祝島」
(2006年5月5日)


櫂伝馬の船おろしの記録と記憶のリンク集

Uraura日記5/3〜5祝島Uraurastory
餅つきから船おろし、餅まきの画像が。
数も多いが質も高い。当日の雰囲気が味わえます。


祝島フォト情報5/2〜5
祝島神舞奉賛会代表の橋部さんのホームページ。
何でも餅まきのときに肝心のデジカメを海に落としてしまったとか(^^;


祝島人の井戸端会議祝島ホームページ
管理人のクニヒロさんは今回は漕ぎ手で参加。
編集日記もあわせてどうぞ。


祝島日記5/3〜5おらがホームページ
祝島出身の木村先生のホームページ。
前回の神舞では太鼓を、今回は漕ぎ手として参加されました


This is JAPAN俺にしか出来ないこと
もはや体の半分は祝島人?なファンキー・マット氏のblog




祭りの後
新しい櫂伝馬「祝島」は船おろしの後、東の農協の倉庫の一角を借りて置かれています
そこは新庄さんの船小屋の正面にあるため、新庄さんは船おろしの後、
何度も様子を見に行っていました

櫂伝馬には、何かにぶつかってできた傷や、櫂が擦れて削れた部分などもあり、
一度の船出でもいろいろと傷んだ部分があるようです

生まれて初めて造った櫂伝馬の様子を確かめるように、
新庄さんは何度も巻尺で寸法を計り、槌で叩いて調整していました

櫂伝馬が船出して広くなった新庄さんの船小屋は、次の船の注文を待っています
                                         (撮影 5/8)


櫂伝馬、船おろし
5月5日、やや風が強いながら快晴のもと、
櫂伝馬の船おろしが盛大にとりおこなわれました

GW中ということもあって多くの人出の中、新しく建造された櫂伝馬「祝島」は海に降ろされ、
島出身の踊り手や漕ぎ手が乗り込み、海に漕ぎ出していきました

そして島の漁師も漁船に大漁旗を立てて櫂伝馬に続きます

神舞の入船神事さながらの海上パレードが、
島の人たち、帰省客、観光客の前で披露されました

やはり櫂伝馬は青い海に浮かび人が乗った姿が、祝島で言う「せいがえぇ」というものです
(「せいがえぇ」=威勢がいい、勢いがある、格好がいい、等の意味)

船おろしの後には餅まきもあり、帰省中の子供たちも舞台に上がり餅をまきました
船から下りた踊り手の2人は記念写真攻めで大変だったようです

今年の島のGWは帰省客が例年以上に多く、目出度く賑やかな日となりました

櫂伝馬を作った新庄さんも、

「こがいに大勢の人が集まって、賑やかじゃったじゃなーで(賑やかだったなあ)」、

そして

「(この船おろしのために)みんながいろいろせて(して)くれて、
本当にありがたいことじゃのう」

と、集まった人たちを見つめながら嬉しそうに話していました
                                         (撮影 5/5)


いよいよ櫂伝馬進水式、まずは餅つき
櫂伝馬の進水式が迫ってきました

櫂伝馬は塗装も終わり、シュロの毛で編んだカブトもつけました
船小屋の入り口も大きく開かれ、引き出されるときを待っています

5月3日には5日の進水式でまかれる餅を搗くために、
小学校の体育館で餅つきが行われました

集まった100人以上の島の人たちに加え、当日の昼便で島に帰った人たちも参加し、
子供たちも杵と臼で白、紅、緑の3色のもちを搗きました

いよいよ5月5日は櫂伝馬の進水式の当日
今年はこれを目当ての帰省客や観光客も多く、島は例年にない賑やかさです
                                         (撮影 5/3)


完成間近、櫂伝馬
5月5日の進水式に向け、櫂伝馬が完成に近づいています
名前も「祝島」と正式に決まりました

5月5日の進水式には天候さえよければ伊美別宮社から宮司も島にお越しいただき、
踊り手も船に乗って舞う予定です

祝島は、いま/伝統神舞の船 完成間近:朝日
                                         (撮影 3/28)


櫂伝馬作成、順調
島の船大工、新庄さんによる櫂伝馬の作成が順調に進んでいます
船の側壁である「棚」をつけ、いよいよ船らしい形になってきました

しかし櫂伝馬の作成もここで一時ストップするそうです
なぜかと言えば、新しい船の注文が入ったからです

その船とは、錦帯橋がかかる錦川で行われる鵜飼船です

今年の夏、山口県は台風14号で水による大きな被害をうけました
錦川も氾濫し、多くの住宅が浸水するなどの被害があり、
錦帯橋も橋杭も流されるなどし、その一部が祝島に流れ着くなどの出来事もありました

岩国には鵜飼の伝統を継承している「錦川鵜飼振興会」という財団法人がありますが、
そこが所有する鵜飼舟なども流されるなどしたため、
鵜飼を行うための船の数が足りなくなっていたそうです

そのため、「錦川鵜飼振興会」では鵜飼船や屋形船を全国から借り、
また新しく作るなどして船を確保しているそうです
そしてそのうちの一つが、岩国の大工さんを通じて新庄さんに注文が入ったのだそうです

すでに材料も調達し終えており、「棚」の工程が終わったあとは、
鵜飼船に取り掛かるとのことです

当サイトでは、もちろん鵜飼舟の作成の様子もチェックしていきます
また櫂伝馬のほうですが、なんでも3月31日までに出来上がればいいとのことで、
新庄さんいわく、「楽勝、楽勝」だそうです

参考:木造漁船のできるまで
大雨で流された錦帯橋の橋杭、祝島で発見(祝島の日々2005年7〜9月)
                                          (撮影 12/20)


新庄造船所に見学
現在、櫂伝馬を作っている新庄造船所に、
上関町内の室津小学校1〜4年生が祝島小学校のみさきちゃんと一緒に見学に来ました
子供たちは船の大きさに驚いたり、「木屑がいっぱいだ!」と珍しがっていました

参考:スナメリ倶楽部 「神舞」「木造漁船ができるまで」
                                          (撮影 11/17)


櫂伝馬の造船が始まる
祝島には木造の船を作る現役の船大工がまだいます
その祝島の船大工、新庄さんが新しい木造船を作り始めました

新庄さんが今回作るのは、漁船ではなく櫂伝馬

櫂伝馬は祝島で4年に一度行われる「祝島 神舞神事」(祝島での通称は「神舞」)の、
入船・出船神事で使われる手漕ぎの船です

当サイトでは以前、新庄さんが木造漁船を作る工程をまとめました
(下記リンク参照、画像が行方不明なため未完です)

今回も、前回ほど綿密にはできませんが工程を追い、
折を見てその流れをまとめるページを作成する予定です

11/11現在の状況は、2枚の板を繋いで瓦(かわら、船底のこと)を作ったところです

参考:スナメリ倶楽部 「神舞」「木造漁船ができるまで」
                                          (撮影 11/4・7・9)

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