西穂高・奥穂高縦走
9月14日 7月に悪天候で途中断念した計画に再挑戦する日が来た、当初昨日出発の予定であったが前回のこともあり天候最優先で1日延期し
ての出発となった。朝5:15S氏宅に迎えに行き中央高速で中津川ICから下呂・高山に向う、このコースも今夏3回目である。
下呂あたりから雨足が強まり飛騨地方は大雨洪水警報発令、高山あたりはどしゃ降りの中を走り前回のいやな予感が頭の中をよぎる。
それでも新穂高温泉が近づく頃小降りとなってきたが時間雨量の規定を超えたため目的地直前でゲートが閉まったままであり、1時間
近く待たされるはめになってしまった。蒲田川は濁流となっておりかなりの雨量だ、天気予報では昼頃には回復とのことなので雨の合
間に身支度をし12:15のロープウェーに乗込む、登山口を出発する頃はなんとか雨も上がり明るくなり雨具無しで出発したが、あと少
しのところで降られてしまった、西穂山荘に着いてもテント設営は雨の止むのを待っていたら3時過ぎになってしまった。それからは雨
も止み半日遅れで回復してきて、夜には見たことの無いような満天の星空となり明日の晴天を確信した。
西穂登山口13:00→14:05西穂山荘 途中で雨具を着たがそれが無ければ1ピッチ1時間で登れる。
1人用テントに男2人 夕方やっと天候も回復
9月15日 朝3:30起床、予想通りの快晴の星空である、朝食を早めに済ませ明るくなるのを待ち5:15出発、マップタイムでは10時間近くあり
ほとんどが岩場の北ア屈指の難コースで踏破することが長年の夢であった。
今日はこれ以上無いという快晴・無風の絶好のコンディションに恵まれ順調に独標、ピラミッドピーク、西穂高、間ノ岳、天狗の頭といく
つかのピークを越え、岩場の登り下りで腕の力を使い果たした頃終盤のジャンダルム下にさしかかった、2度と来ることは無いだろうと
3163mのピークに登り昼食を取った。本邦6位の標高で360°のすばらしい展望である。東の方角を見をみると高くきのこ雲を上げ
ているいる山が見える、浅間山がまた噴火したらしい、昼食を済ませルートに戻り、最後にナイフリッジの馬ノ背を這うように渡り奥穂
高岳頂上に着いたのが13:50、休憩時間も入れて8時間35分と思ったより早く着くことができた。
西穂山荘5:15→6:30独標6:35→06:58ピラミッドピーク7:05→07:45西穂高頂上07:50→09:10間ノ岳→
10:03天狗ノ頭10:08→10:30天狗のコル→12:20ジャンダルム頂上12:40→13:50奥穂高頂上14:15→
14:50穂高岳山荘テント場
丸山で日の出 独標からの焼岳・乗鞍 2ケ月ぶりの独標 これからの縦走路
ピラミッドピーク 西穂高頂上2909m 間ノ岳2907m 天狗ノ頭2909m
ジャンダルム3163m ジャンダルムからの槍 奥穂の衛兵ジャンダルム
天狗のコル付近 ロバの耳付近からのジャン 最後の難所馬の背
奥穂高頂上3192m
9月16日 夜に風が出てフライシートがあおられてうるさく良く眠れなかったが、満天の星空は朝までそのままであった。4時起床朝食の準備をし
ながら日の出を待つ、穂高岳山荘のテント場の展望は1等地、テントから顔を出せば東の方角に遮るものは無い、雲海の松本盆地の
中に八ヶ岳の山並みと噴煙を上げる浅間連山が次第に赤く染まってきた空に浮いている。何回も経験できる光景ではない朝を迎えた。
最終日の行程は下山のみなのでゆっくりし6:30出発白出沢を下る、西斜面のため朝は陽射しが無く涼しい、歩きやすいがかなり急な
ルートで、登りに計画したこともあったがかなりの急登である。
重太郎橋を過ぎ緩やかになった道をしばらく歩くと白出沢小屋の前に出た、後は林道を約2時間新穂高温泉まで下り無事行程を終え
ることができた、帰りは温泉と食事が1回でできる場所ということで平湯バスターミナルの温泉で汗を流し帰途に着いた。走行距離597K
穂高岳山荘06:30→8:55重太郎橋9:00→9:50白出沢小屋10:00→12:15新穂高温泉 12:40帰途へ
穂高岳山荘テント場 浅間山の噴火 白出沢の下り ゴゼンタチバナの実
笠ケ岳 2897m
8月1日 台風10号もやっと日本海に抜けたもののはっきりしない空模様であるが北アルプス方面は影響も少なく好天となっている情報があり予定
通り決行することになり遅くなったが9:00に出発、中央高速で中津川IC、257号で下呂へといつものコースで新穂高温泉に向った。
1:54新穂高温泉の無料駐車場に到着早速仮眠に入る、寝る時間は2時間くらいになりそうだ。
8月2日 4:30目を覚まし簡単に腹ごしらえをし、急ぎ身支度ををして今日の長丁場にそなえる、まわりの車を見ると札幌、島根のナンバーもあり
元気な人が多い、5:20出発林道を1時間程歩く、途中北海道赤平市から来たという中高年の夫婦と一緒になる、定年退職したので2人で
1ケ月の予定で内地を車で回っており4日間で鏡平・双六・槍を歩く計画だそうだが内地の山は初めてとのことチョット心配になる、先月の
北海道に行った話などしながら歩いているうちに笠新道入り口に着き2人と別れ登りに入った、標識に杓子平まで4時間30分とあり15kの
荷物で大丈夫か心配であるが気合を入れて出発、さすが名だたる急登で足場はしっかりしているものの快晴の暑さと寝不足で2人とも
バテ気味であったが4時間20分で杓子平に着いた、ここから稜線までもきつい登りであったがここからしばらくは小さなアップダウンを頂上
へ向う。14:10テント場に到着、荷物を置き手続きに山荘に10分ほど登る、明日の天気は良くない予報なので今日のうちにと頂上に登って
おくことにし15分ほどで頂へ、25年程前にきているが当時の記憶は全く思い出せない、ガスの中だった記憶しかない。 テント場にトイレが
無いため3往復するはめになった。
駐車場5:20→6:40笠新道登山口→11:00杓子平11:10→12:50稜線→13:45抜戸岩→14:10山荘テント場
登山基地新穂高温泉 笠新道登山口 急登の連続 杓子平からの笠ケ岳
稜線への最後の登り 抜戸岩 頂上 テント場
8月3日 予報では曇りから雨であり、やはりそうなるかと思うようなきれいな朝焼けとなった、ご来光はNGであったがそんなに早く崩れるとは思えない
と勝手に判断し、昨日の急登を下るのも嫌気がさし、かなりのまわり道にななるが天候さえ良ければすばらしい展望の稜線歩きとなる鏡平
経由のルートをとることにした、幸い天気予報は外れ快晴が続き360°展望の稜線歩きが満喫できた。
眼前に槍・穂高、南は富士山、南アルプスの山々、北は剱、立山から富山湾までも望むことができた、弓折岳を過ぎ鏡平に下り小屋で名物の
かき氷を食べた、簡単な氷でも乾いた喉と暑さでたいへん美味しかった。後は小池新道をひたすらの下りで途中秩父沢の清流で思いっきり喉
を潤し、やっとわさび平小屋に到着した頃は足は棒のようになっていたが最後の力を振り絞って新穂高温泉まで下った、昼食は行動食だけで
済ませていたため食堂にはいり蕎麦を食べやっと元気を取り戻した、駐車場近くの旅館で露天風呂があり500円払って入ったが石鹸等が使
えないため汗を流し、筋肉をほぐすだけだったがおかげで足の痛みも和らいだ。帰りは往路をそのまま戻り22:05着、走行距離594km。
テント場5:35→6:35笠新道分岐6:40→7:30秩父平→8:30大ノマ乗越→9:47弓折岳鞍部9:55→
10:35鏡平山荘10:50→13:55わさび平小屋14:05→15:10新穂高温泉
チングルマの群生 秩父岩 ハクサンイチゲ 弓折岳
双六・鏡平の分岐 鏡平山荘 鏡池 わさび平小屋
西穂高・奥穂高縦走を目指して
7月19日 穂高の山域で最後の空白地となっているルートである、友人とのスケジュール調整、天気予報で決行する日がきた、朝4時にS氏宅に寄り
今日は時間に余裕があるため153号線で飯田まで行き、広域農道を走り伊北ICから中央高速にはいり松本ICまで1200円であった。
沢渡駐車場で3日分の料金を払い、たまたま迎えに行くタクシーにバス料金で乗せてもらい上高地帝国ホテル前で下車、西穂登山口に向う。
天候は雨は降っていないが良くない、しかし回復傾向の予報なので期待しながらぬかるみの登山道を登った、登るほど天候は悪くなり雨も
落ち出すありさま、雨具を出すほどでもなく西穂山荘に着いた、早速テントを設営、遅い昼食をとる。
夜は山荘で山岳写真家「林三樹生氏」の初心者セミナーがあり参加する、8時に終りテントに戻るときは星空もあり遠く高山市内の灯りも見
え明日の天候は間違いなく良いと思い眠りについた。
帝国ホテル前10:15→西穂登山口10:20→10:40中尾根中間点→12:20西穂山荘 テント泊
グンナイフウロ マイヅルソウ 西穂山荘
7月20日 3時半起床、ガスで風も強い朝食の仕度をしていると雨が降り出した、天気予報からして全く予想していない天候である、それでも先行する
パーティもいるので急ぎ身支度をして雨の中出発、稜線に出ると風はますます強く、雨は頬をたたきつけとても縦走は無理な状況である。
せめて西穂までと進むが危険となり独標までが精一杯であった、証拠写真を撮り早々に西穂山荘に引き返した。
明日天候が回復すれば西穂までは行けるのでもう一日待機する案もあったがどうも回復は遅れそうとの判断で残念ながら下山することと
なり今回の山行は予報外れでさんざんであった。
、沢渡の駐車場に戻り、1日分返還してもらい今話題の白骨温泉に汗を流しに立ち寄った。初めて”泡の湯”の混浴露天風呂に入ったが湯の
色があまりに白いので例の入浴剤かも知れない。
西穂山荘5:20→6:30独標6:35→7:30西穂山荘8:10→10:20上高地西穂登山口
雷鳥の幼鳥 独標 ゴゼンタチバナ
御嶽山 3068m
6月23日 昨夜8:00S氏宅へ迎えに行き、東名音羽ICから入り中央道中津川ICで出て19号線を木曽福島へ、ここで左折王滝村おんたけスキー場
の最上部田の原登山口に着いたのが0:02早速仮眠についた。
朝は4時前に起き朝食を済ませ4:25出発となった、起きた時は満天の星空だったが東の空に雲が出てきて快晴とはならなかった。
しかし、登るにつれて雲は取れ始め中央・南アルプス方面はほとんどの山名が確認できるようになった、今日はハイピッチで登ったため
剣が峰まで2時間5分で登ってしまい2人で感心し合った。頂上でゆっくり1時間程コーヒーを沸かしたりして時間を過ごし、三ノ池まで足
をのばしてから引き返し王滝の頂上で早めの昼食を済ませ下山となった。帰りは一般道で恵那から257号線で設楽経由で帰り17:10
自宅着 走行距離461.8Kであった。
田の原4:25→5:10八合目→5:40九合目(水場)→6:10王滝の頂上→6:30剣が峰7:25→8:20三ノ池8:40→
10:00王滝の頂上→10:25→11:10八合目→11:50田の原
田の原駐車場 頂上からの北アの展望 賽の河原 登山道のイワカガミ
尾瀬ハイキング
6月 2日 昨夜8:30出発でバスツアーに1人で参加、4:15戸倉に着、朝食弁当を済ませそのままバスで大清水登山口に向い6:20出発。
三平峠を越え尾瀬沼、沼尻を通り見晴の本日の宿泊地桧枝岐小屋に.14:15着、30名のパーティーのため年齢、体力に差があり
ペースが遅く、また荷物も軽いため汗もかかず16kmを歩いた。
大清水6:20→7:13一ノ瀬7:50→9:15三平峠→9:50尾瀬沼→11:30沼尻12:05→14:15桧枝岐小屋(泊)
大清水登山口 一ノ瀬 三平峠 尾瀬沼
長蔵小屋 沼尻 桧枝岐小屋 見晴周辺
エンレイソウ タテヤマリンドウ リュウキンカ ザゼンソウ
6月 3日 朝の気温氷点下3℃薄っすらと霜は降りているがそんなに寒くは感じない、寒さのため川霧が発生しており幻想的な景色になった、さっそく
朝食前に撮影にでかける。あたりはカッコウが切れ間無く鳴いており大勢の人が移動を始める前の静かなひとときである。
6:15出発、今日もガイドさんの案内で尾瀬湿原を縦断山ノ鼻へ向った、途中ポイントでの説明が聞け今までにない経験であった。
8:45山ノ鼻着、小休止の後最後の鳩待峠への登りになったがたいした登りでもなく9:55峠に着いて無事行程終了。
桧枝岐小屋6:15→8:00牛首→8;45山ノ鼻9:05→9:55鳩待峠 帰り 戸倉12:30→7:45浜松→8:45豊橋
湿原風景
尾瀬名物ポッカ シロバナエンレイソウ ミツガシワ
初夏の乗鞍岳 3026m 日帰り
5月27日 昨年乗鞍スカイラインのマイカー規制が始まったため行き難くなったが、静かになった雰囲気もどうかとでかけることになった。
朝3:00出発、行きは東海北陸道の予定で音羽ICに向ったが1号線の夜間工事で20分も遅れてしまい春日井ICを過ぎるとまた工事渋
滞、中津川経由に変更中央高速に入る、257・41号で高山へ、7:10朴ノ木平駐車場着、この時期駐車場は数台のみ、友人のS氏から
常念を登山中のメールが入る、電話を入れるが通じなかった。 8:00のシャトルバスに乗り8:35畳平着。
畳平周辺は何回も来ているが山頂は41年ぶり、初めての3000mであった。その時はほとんどガスの中で展望も無く靴も普段履いてい
たいわゆるズック靴であった、そんな記憶しかない。
今年は雪が少なく登山道は頂上直下に50mほど雪渓の上を歩いただけだった、頂上でS氏に電話を入れてみると通じた、既に三股登
山道を登り常念の頂上を越えて蝶に向っているとのこと、相変らずの早足に感心。
畳平8:40→10:00頂上10:45→11:55富士見岳12:10→12:20畳平 13:00発のシャトルバスに乗車
朴ノ木駐車場 昔は常に満車の畳平駐車場 雪の少ない肩ノ小屋周辺
冬毛の残る雷鳥 頂上直下の雪渓 41ぶりの山頂
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