岡山市立図書館へ行こう!

【 第一期 】

このコーナーは、岡山市立図書館未公認後援会非公式副会長ききみみずきんが、提供しています。

【第二期】はこちらです
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ハリー・ポッターがやってきた!

 

7月第四週の半ば、市図の棚から、
「ハリーポッターとアズカバンの囚人」が、
いっせいに市内へ出回っていきました。

ききみみずきんが、オンラインの書店で、
ハリーの翻訳新刊を知って直ぐに予約を入れたのが、6月9日。

一ヵ月半経った、7月の26日、
昼休みに中央のカウンターの前に立つと、
向う正面にある予約本を納めた棚の此処彼処に、
あの深緑の背表紙があった。

知らず笑みがどうしようもなく溢れてしまいます。
待っている間、
辺りに目に見えないふくろうたちがいっぱいいるような気がしました。
僕が借りる本の近くにいるのが、ヘドウィグだったりして…。(笑)

 

外に出ると、蝉の鳴き声がものすごい。
ア〜、そうか、それでふくろうたちが中にいるわけだ。
未だ読み始めてもいないのに、
手にしただけでもうハリーポッターの世界の中。
読み出すと、他の事が全てどうでもよく思えてくる。

というわけで、
今回は、これで失礼します。m(__)m

この前に読み終えた、これも待望の
「夜のフロスト」もよかったですよ。
でも、今は、ハリーに首ったけ!

じゃ、二週間後に。

 

 

雨にけむる市図、中に入るまでがたいへん…

 

今月6月から、市図全ての館から予約本のお知らせが、それぞれ発信されます。

思い返せば、ききみみずきんがこの提案をしたのが、
ちょうど一年前。
なんか、凄すぎる感じ…。
本当にうれしいです。
メール・ボックスで、着信順に並べて、
この前図書館に行った後、メールが来てるのを確かめて、
行けばいいんですからね。
家人に問い詰めたり、メモしたりしなくてもいいなんて…。
ありがとう!!!市図さん。

 

市図では、比較的新しい本の紹介。

集中力
谷川浩司
2000 角川書店

すべてきみに宛てた手紙
長田 弘
2001 晶文社

愛、聞こえますか?
忍足亜希子
2001 光文社

日本人の心
河合隼雄
2001 潮出版社

 

この手が僕らの歌声になる
   〜きこえないけど歌いたい
南 留花
2001 ヤマハミュージックメディア

が、市図にも入りました。

 

この間、レンタル屋さんで借りた「さよならゲーム」が、
市図にあって、ずっこけましたよ。(^^ゞ
そんなわけで、もないか、
もっと資料紹介をしながらやっていこうと思います。

 

あじさん、そうだね、
今は邦画のほうがいいが!ですな。

この前、「雨あがる」を見ました。
いかにも黒澤さんらしいシーンがたくさんありました。

この作品見ながら思い返したのだけど、
黒澤さんの作品って、字幕付かないんですね。
(しばらく前に捜しましたが、まだ見つけていません)
名監督の名作品に手を触れてはいけない、
という雰囲気をものすごく感じます。
でも、私の聞こえない仲間にも、見たい人いるので、付けて欲しい。

字幕も次の次元に進んでいいと思います。
画面の中に入れるのではなく、
画面の外へ引っ付けて添えるとか、
見たい人にだけ見えるようにするとか、
そんな技術も開発するべきではないでしょうか?
まだ、DVDの字幕を見てないのですが。(^^ゞ

そう言えば、市図では、
DVDの扱いはどうなるのでしょうか?
まだ、再生機を持っていない私は、
ジーッと固唾をのんで成り行き発生を待っています。(^o^)

「雨あがる」の次には、「つぐみ」を借りております。

じゃ、又。

 

巡る季節の中の図書館

 

中央・入口へのプロムナードのつつじは、終ってしまいました。
日ごとに、木陰が広がり、濃くなり出していますね。

各図書館の新体制は、順調でしょうか?(^o^)

幸町の三階は、楽しみが無くなりました。
担当者が変わられたのでしょうね。
あのカラフルなドキドキ展示に変わり、
無駄を極力排除したファイルの掲示です。
わざわざ幸町まで行くに及ばないようです。

新刊も、私にはちょっとめぼしいものがありませんでした。
「模倣犯」等の後ですから、ちょっと一休み、としましょう。

でも、…ちょっとさびしいね。

じゃ、1冊だけ。

Webデザインマナーブック
エ・ビスコム・テック・ラボ編著
2001 毎日コミュニケーション

いろんなソフトを用いて、多くのHPが作られているようです。
それぞれのソフトから、HPのあり様を理解しても、
全体の流れなどは余り知られて無いのではないでしょうか。
自分のHPは、ひとまず棚に上げて、(^o^)
いろいろ工夫してて、なかなか旨く行かない実況中継が見られるHPがありました。
これなどは、古いソフトを使ってHPを制作し、新しいソフトで見るからかなと、思います。
HTMLは、いつやらバージョンアップしていき、次世代の姿もちらほらの様です。
回線速度が速くなってはいるものの、表示に時間のかかるHPもあり、
使い勝手の悪いHPで、残念な思いをする所もあります。
私も最近少ない小遣いを二三か月分はたいて(T_T)、何冊かHP作りの本を買いましたが、
全体像がなかなか分からず、頭打ちの気分になっていました。(-_-;)
そんな時、この本を手にして、分からないなりに?、
いろんなことがうっすらと見えてきだしたような気がします。
個々のマニュアルを読むのに疲れたら、ちょっと覗いてはいかがでしょう?
(お断り:この様な本をご紹介したからといって、拙HPがすばらしくなると、
期待してはいけません。本人が只今絶望的な気分に落ち込んでますので)

最後になりましたが、
今月の最大の話題はなんと言っても、
岡山県図書館横断検索システム
でしょう。

下手な説明はいたしません。
市立図書館は勿論県立図書館のHPからも、リンクされています。
どうぞ、いらっして、ご利用してみてください。

 

 

花咲くつつじの向うにある図書館

 

あじさんも心を新たにした新年度が始まり、
もう直ぐ一ヶ月。
図書館の新人さん、頑張って!
あじさん、良き先輩としてご指導お願いします。(^o^))

「風と共に去りぬ」の上映は、本当にタイムリーで、
盛況おめでとうございました。
市立図書館は、テレビやラジオ、新聞の反響がもろに出てきて、
おもしろいですね。
これからも、より一層、タイムリーな企画をお願いします。

「風と共に去りぬ」といえば、
市立図書館の新着ビデオ中にありました。

市立図書館の今回の新着ビデオは、
日本映画に力が入ってます。

まず、
「未完の対局」
この映画は、音楽堂の「石嶺聡子の歌声をあなたへ 二曲目のローズマリー&タイム
三度目の出会い」の中で言及していたものと同じでしょう。
日中戦争の悲劇を乗り越え、囲碁を通してつながる人の心を描いています。

それから、日本映画を語る際に忘れてはならない古典、
溝口監督長谷川一夫主演の「近松物語」
木下恵介監督の「カルメン純情」等や

日本映画史上に残る俳優、市川雷蔵主演作で、
「松川事件」
「満員電車」
「破戒」

高倉健さんが出ていた
「君よ憤怒の河を渡れ」
「幸せの黄色いハンカチ」

今は亡き夏目雅子さんの
「時代屋の女房」

大竹しのぶさんの
「学校V」
等、充実のラインナップです。

 

一方、書籍の方では、
あの

模倣犯
宮部みゆき
2001 小学館

が入ってきました。
相当な分量で、二週間で読み終えるためには、
毎日100ページ読まなければなりません。(^o^)

他に聴覚障害関係で

あなたに伝えたい
 (手話はどこまで話せるか)
永六輔
2000 大和書房

18歳、青春まっしぐら 音のない世界に生きる
今田 真由美著
2001 ポプラ社

異色のスポーツ本で、

ゴールキーパー論
増島みどり
2001 講談社

 

今は、「模倣犯」一本にかかりっきりで、
他には手が回りません。m(__)m

最後になりましたが、
中央図書館のみながら、
メールによる予約連絡が試行されます。
利用できる方は、OCL-NETから、是非どうぞ。

では、又、次回に。

 

 

 

新着紹介

 

糖尿病からの帰還
 インスリン注射と訣別した女性

デボラ・バタフィールド著
2000 文藝春秋

2001年3月30日付朝日新聞の「ひと」欄で、紹介されていたデボラさんの本です。
副題は、「ネット上で糖尿病情報を毎月延べ180万人に提供」
「1400人のアドレスが入ったコンピューターをいつも持参」。
以前の彼女を含め、大半の糖尿病患者が病気を秘密にしていたという件を読んで驚きました。
私の父も糖尿病でその事で時折話しますが、隠している方が多いなんて…。
病気への偏見・差別が有る由。

「悪いのは病気。自分を責める必要はない」。
(これって、聴覚障害者の間で取り交わされている言葉によく似た言い回し!
人事じゃないって、思います。)

その事を訴えたくて1996年、
インターネットで最新の糖尿病情報を流すサイトを運営する財団を設立したそうです。
3月上旬来日しました。
医者の協力で、サイトの日本語版も作られることになりました。
「すい臓移植が97年以来三件だけの日本も、年間1200件の米国も、
患者の悩みは共通です」

「糖尿病患者が望むのは、悪化防止のために病気を管理することではなく、
病気の治癒なんです」

私たち聴覚障害には治癒の道がないだけに、社会の理解を切に望みます。
自分の障害に対して上手く折り合っていけず、自分の気持ちも管理できない場合があります。
糖尿病の話が、聴覚障害の話になってしまいましたが…。

去年「哀れみはいらない」という米国のADAM法にまつわる話がぎっしり詰め込まれた本を読みました。
偏見と闘う多くの人(障害者に限りません、エイズの患者等も)が力を合わせて作っていったのですが、
何よりも重要なのは、理解です。
これだけ情報化社会になったというのに、なんと間違った先入観の多いことか。
自分にもあるので、人のことは言えないのですが、
常に様々な事の理解を進めるのは、社会の一員としての勤めだなあと、あらためて感じ入りました。

 

 

この話したっけ?
 インターネットでこんなに読めるアメリカ文学

青山 南著
2001 研究社出版

見開きの右側に縦書きで、1991年から1999年までのアメリカ文学についての連載記事を載せ、
左側には横書きで、それぞれの記事についての追跡記事を、インターネットを利用して書いてあります。
「これは、おもしろい」と読み進むうちに、次第に気が遠くなりました。
私は英語が苦手であちらのウェブを覗くことはあまり無いのですが、
ここで紹介されているだけでも、とんでもなく質量兼ね備えたサイトが無茶苦茶多くあります。
私が寡聞にして知らないだけなのでしょうが、
「日本語のサイトではこんなの無いよ」と、しばしば呟いてしまいます。
はっきり言って、右はアメリカ文学通向けにとどまりますが、
左はこれから日本語圏のインタネットを拡充していく上で大変参考になると思います。

日本語圏で対抗できるものを探すには、「
アリアドネ」辺りから入ってみては如何でしょう?
あなた、頑張ってあちらに負けないHP作ってみませんか?

 

村山聖名局譜
羽生善治、先崎学 著
2000 日本将棋連盟

以前に「聖の青春」でご紹介した村山聖の残した棋譜の中から、
十局を選び出して、羽生と先崎両棋士が対談しながら解説したものです。
対局者の顔ぶれも多彩に選ばれています。
村山聖の人生や人柄は、「聖の青春」にも描かれていましたが、それらは相手の人あっての事で、
将棋盤に向かった時の,違った彼の顔を窺えるのではと思い、手にしました。
結論を申しますと、私にはよく分かりませんでした。
この本はある程度将棋のわかる人でないと歯が立ちません。
お役に立てず、すみませんでした。m(__)m

 

 

旅に出ても古書店めぐり
ローレンス・ゴールドストーン
ナンシー・ゴールドストーン著
2001 早川書店

待ちに待った続編です。前著「古書店めぐりは夫婦で」に勝るとも劣らない筆致。
表題通り舞台が広がって、トピックもまとまったものを幾つも丁寧に取り上げ書いてくれています。
こんな本の中味を紹介し出したらきりが無いので、
同好の方々、今しばし、私が読み終えるまでお待ちあれ!(^o^)丿

 

祝・夜の市立図書館開館一周年

第一部

「季節のとしょかん」inHP「としょかんじまん!!」で、
「7類の本を見る。」と題し、眺めて楽しむ本を薦めていました。

「7類の本」という事で、いつかご紹介したいと思っていた写真集を、
この機会に取り上げます。

「想い出の街」
井上孝治著
1989 河出書房

昭和30年頃の福岡市周辺を撮った写真集です。
福岡市内の百貨店が著者の写真をキャンペーンで取り上げ、話題になりました。
そうして、この写真集が生まれた次第。
私は、福岡県で生まれ、小学校に上がるまで居たので、
写真が撮られた頃のこの街角に立ったことがあるかもしれません。
もう亡くなられましたが、
この写真を撮った井上孝治さんの事を書いた本があります。

「音のない記憶」
黒岩比佐子
1999 文藝春秋

井上孝治さんの写真集は、他にももう一冊あります。

あの頃
1991 沖縄タイムス社

これは、終戦後間もない沖縄の街と人とを撮ったもので、
実は大変貴重な記録なのだそうです。
これも、当地沖縄で評判になりました。

井上さんの写真は、海外でも高く評価され、
フランスで展示会が開かれ、井上さんも渡仏しました。

ろう者の中にも、こういう人がいたことを知っていただきたいと思い、
紹介しました。

ここから、ちょっと余談ですが、
黒岩比佐子さんの次の本が最近出版されました。
「伝書鳩」という本で、私も未読ですが、
「音のない記憶−ろうあの天才写真家井上孝治の生涯」を書くための取材の中から、生まれた本だそうです。
伝書鳩の背中に、新聞社の写真フィルムをつけて運ばせていたなんて、
びっくり。

 

あなたが「7類の本」の棚から、取り出す写真集はなんでしょう?

昔、「LIFE」という写真雑誌があって、
今の雑誌よりは格調の高い写真を数多く紹介していました。
私が写真に興味を持ったのは、その中からでした。
ロバート・キャパや、ユージン・スミスの写真は今でも若い人の心を掴むと思います。

 

毎度の事ながら、又、硬く生真面目な内容になってしまった。(-_-;)
眺めて楽しむ本を紹介しなきゃいけないのに…。(-_-;)
オッ、そうだ、第一部と題していたではないか!
第二部に行きましょう!!(^.^)

 

第二部

新着ビデオです。

「ジェイン・エア」  アンナ・パキンが出てるというだけで、見てしまいました。
           でも、あの文芸作品の映画としてみても、十分鑑賞に堪えます。
           手堅い制作だったと思います。

「ムトゥ踊るマハラジャ」  入りましたよ!何も言うことのない映画ですね。(^o^)

後メジャーなところでは、

「目撃」
「すべてをあなたに」
「仮面の男」
「沈黙の要塞」

等があり、他に、

「スニーカーズ」「すてきな片想い」「パープル・レイン」「ゴールデン・ボーイ」
「2010年」「父 パードレ・パドローネ」「アデルの恋の物語」

 

CDでは、

ビートルズ  「フリー・アズ・ア・バード」
ZARD     「時間の翼」
鼓童     「BESTO OF KODO」
井上陽水   「<ベスト>明星」

等がありました。

 

本のほうは、

だるまちゃんとだいこくちゃん(こどものとも傑作集)
加古 里子著
2001 福音館書店

をあげておきましょう。

だるまちゃんとてんぐちゃん(こどものとも傑作集 27)
だるまちゃんとかみなりちゃん(こどものとも傑作集 28)
だるまちゃんとうさぎちゃん(こどものとも傑作集 46)
だるまちゃんととらのこちゃん(こどものとも傑作集 73)

絵本好きの方は、漏れなく全部読んでますか?
「だるまちゃんとてんぐちゃん」が1967年昭和42年に刊行されたそうで、もう随分長いですね。
我が家の二人の子どもは無論、私もみんな楽しませていただきました。

ところで、この新着本は、新作ではありません。
雑誌「こどものとも年中向き」の61号として1991年に発表されていたものです。
この人気あるシリーズの新刊本は、もう予約が多いだろうなって、
市立図書館の石嶺聡子と私が思っているIさん
(歌声を聞いたことはないのですが、お顔が似てると思ってます)
にぼやいたら、
「これでよかったら」と、さっと出してくださいました。
皆さん!これが岡山市立図書館の魅力の一つです。
専門職の司書の腕の見せ所、決めてくれました。

ベテランの方になると、
あの「ねずみ君のチョッキ」シリーズは、
以前の顔立ちの方が私好きだわと、さり気なく教えてくれました。

ねっ、こんな話楽しいでしょう?
あなたも司書の方に、気軽に声をかけてはどうでしょう。
勿論、どなたもこうはいきませんが、
声をかけ、付き合っているうちに、人それぞれの持ち味が見えて、
岡山市立図書館の奥行きがどんどん深まっていくこと請け合いです。
もし、上手くいかなくても、諦めないで下さい。
そこから、その司書さん上達していき、
ゆくゆくはあなたを見事にエスコートしていくエキスパートに育ちますから。
(市立図書館の司書の方々ごめんなさい。m(__)m
プライドを傷つけたか、重荷を負わせたか、いずれにしても…)

 

資料紹介(私的Light版) 2000.3.4.

あじさんの「としょかんじまん!!」の中に、
「季節のとしょかん」があり、そこで、
岡山市立図書館の「OCL-NET」が変わったことを知りました。
「資料紹介」が始まったのです。

しかし、ちょっと重厚な紹介ではあります。
ならば、お手軽なのをこちらでやろうではないか、
と思い立ちました。
(はっきり言って便乗である事、認めます(^^ゞ)

 

先々週、久々に福島智さんの名前が新聞に載りました。
東大の教官になられる由。
福島さんの著書に

「渡辺荘の宇宙人」
1995   素朴社

が、あります。
これは、読んで本当におもしろい。
文章が見事で、書かれてあることは大変な事なのに、
知らず笑いながらどんどん読み進み、充実のひと時を過ごしました。
笑ってしまった事について反省しましたが…。
盲ろう者の世界がありありと眼前に展開されている印象を受けます。
書きようでは辛くて読みづらくなりそうなのに、
読ませてしまう!

盲ろう者について知らず、
福島さんを間近にまじまじと見入っていた女性について書かれていました。
彼は、匂いで分かりましたが、どう応対したものか…というくだりを読んでいると、
おかしさと、悲しさとがいっしょに感じられて泣き笑いでした。

 

今月も新着ビデオが…

二月も,はや半ば。
先々週、幸町図書館三階の掲示板の前で、
ききみみずきんの手元から、かばんが落ちました。
「なんと…」

つい先日、ビデオの予約制限枠いっぱいの5作品を予約して、
未だ一本も手にしてないうちに、
次のラインナップがズラリと紹介されてあるのです。
左から右へ、上から下へと、目を走らせる。(@_@)
「アッ、アッ…」
もう少しで、カバーコピーの一枚を引き破りそうになりました。
あの「海の上のピアニスト」の部分に私の指紋が付いています。(^^ゞ

 

今回は、全体的に渋い作品が並んでいました。
「夜と霧」「ブリキの太鼓」「ベルリン・天使の詩」といったドイツの硬派モノ、
韓国映画ビデオ文庫の、「荷馬車」「朴さん」「ノダジ」「誤発弾」、
米国作品でも、「都会のアリス」「パリ・テキサス」等々。
私も名前しか知らないものが多く、あらためで軟弱なのを自認するしかありません。

目は自ずとハリウッド作品に引き寄せられてしまいます。
今回の一押しは、なんと言っても、
「海の上のピアニスト」

それから、
「ラジオ・デイズ」「アナライズ・ミー」「恋人たちの予感」
「9か月」「遠すぎた橋」「RONIN」「コットンクラブ」
などが、あります。

変わったところでは、
山口百恵の「赤い死線」。
これは、彼女の引退記念スペシャルドラマのビデオ化です。
彼女の主演映画の全部が市図にあるのはご存知の通り。

 

ため息をつきながら、中に入っていくと、
CDの新着が一枚、目に飛び込んできました。
「サイダーハウス・ルール」。
早速聞くと、
ウーン、いかにも、これぞサントラ盤!
まだ見ぬ映画のサウンドを聴いていると、
映画の中の人物になったような気分です。
ハルストレム監督のファンは多いのでしょうね。
メル友さんから、
「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」
「ギルバート・グレイプ」
のお勧めをいただきました。
楽しみに取っています。

 

では、今回も最後になりましたが、
図書の方へまいりましょう。

「水滸伝 一ー曙光の章」
北方謙三著
2000 集英社

今度の「水滸伝」は、どうでしょう?
吉川幸次郎さんのは、講談風で、読むだけでも力が要りました。
(途中で力尽きてしまいました)
駒田信二さんのを読もうと思って、そのままです。
そのうちに意外な人が書いたので、これは是非読んでみてみよう。

「くりかえし聴く、くりかえし読む」
吉田秀和著
2000 朝日新聞社

著者が新聞に連載しているものを本にしているシリーズ4作目になります。
いつも、音楽についていくらでもどんどん書いていけるのに感嘆し、
尚且つ、音楽について書く文章に驚愕します。
ウーン、こういう表現があったかと、思っても真似は出来ません。

「英語で人生をひろげる本」
高橋茅香子著
2000 晶文社

前著「英語となかよくなれる本」は、とても素敵な本でした。
英語が読めるようになりたいいろんな人に、次々と誘いかけて、
様々な世界を繰り広げてくれます。
学生時代の自分にプレゼントしたいと、痛切に思いました。
今回の切り口はちょっと違いますが、著者の姿勢は変わりません。
聴覚障害についても一章を設けて下さっています。

 

一月です。新着ビデオその他ですよ。 (2001.1.28)

 

久しぶりに、ビデオがまとまって入りました。

恋におちたシェークスピア

シェークスピアが、「ロミオとジュリエット」を書いた時は、
こんな風だったんじゃないか?、というお話です。
この脚本というか、台詞回しはとても素晴らしかった。
お目当てのグウィネスも、素敵でした。
勿論、画としても、見事です。
後日、市図でサントラ盤を見つけて聞いてみたら、
残念ながら、まったく映像が伴ってこない。
あらためて映画の中で聞き直して見ようっと、予約をしました。

ロミオとジュリエット

レオナルド・ディカプリオと、クレア・ディーンズとの共演作のものです。
これは、シェークスピアの台詞にがんじがらめにされたされた感じで、
ちょっとがっかりしました。
わたしには、オリビア・ハッセーの映画がいまだに一番です。

エントラップ・メント

息子に今世界で一番高い建物は、どこにあるか?と聞かれて、
即答し、面目を保ったのは、この映画を見ていたから。(^^ゞ
どんでん返しの話運びですが、配役で先が見えてしまうので、
こういうのは映画化する時に、もうすこし何とかならないのかなぁと、
思いました。

アウト・ブレイク

もう三度見たような気がします。
二度目に見た時、ケビン・スペンシーを見出して、思わず「おっ!」。
個人的には、好きな俳優さんを見ているだけで、楽しめる映画でした。
一時、エボラ菌が話題になったのですが、最近はどうなのでしょう?

奥様は魔女

これは、かってテレビ放送されていて、
40代以上の方々なら、リアルタイムで見ていたものでしょう。
配役もいいし、お話も楽しいものでした。
今見ても、鑑賞に堪えるのでは?

インディージョンズ

そう、あのハリソン・フォードの三作が含まれています。
それとは別に、ヤングインディージョーンズのシリーズも入っています。

ハムナプトラ

これは、おもしろい。インディージョーンズに近い世界。
特撮をたっぷり使ってダイナミックでした。

ボルケーノ

ロスの街中に熔岩が噴出する、災害映画。
「又、ビデオを借りてきたの!」と横目で睨んだ山の神も、
後で、早朝一人で見入ってしまった(^o^)
リアルな溶岩流とそれを巡るドラマの展開があなたをくぎ付け。

雨あがる

黒澤さんの遺作を、残った仲間が完成させた作品。
まだ見てないので、即予約しました。お先に〜。

その他にも、
「彼女は最高」「チェーンリアクション」「ナチュラル」
「シン・レッド・ライン」「ピザと美徳」「エアバディ」等‥。

本の紹介で取り上げた、

北園町93番地  天野忠さんのこと
山田 稔
2000 編集工房ノア

は、おそらく私が予約して購入したものでしょう。
新着です。

他に、
「リセット」 北村薫著
も入りました。

 

12月になりました  (2000年12月10日 日曜日)

 

先週の忘れ物、一つ。

コリンデクスター
悔恨の日

モース最後の事件となりました。
このシリーズが、テレビ化されてあちらでは大ブレイク。
シャーロックホームズを上回る人気だとか。(本当?)
こちらでも早く見たいですね。

 

今週のお知らせにいきます。

どこよりも早いと書きたいけど、幸町には負けてます。
なんたって、幸町で得た情報ですからね。(T_T)(^o^)

 

あのフジ子・ヘミングさんのCDが三枚入っています。
「奇跡のカンパネラ」
「永久への響き」
「憂愁のノクターン」

 

「夏祭り」のWhiteberryは如何でしょう。
「初っ」が、タイトルなのかなぁ〜。

花*花の
「11song(+4)」もありました。

 

私が一番聞きたいのは、
井上陽水の
「GOLDEN BAD」
たぶん、彼のシングルのB面セレクションではないかと思います。
このタイトル、ニヤッとさせられますね。

 

後は順不同で失礼します。

スピッツ
「ハヤブサ」

kiroro
「七色」

渡辺美里
「ラブ・ゴーゴー!!」

岡本孝子
「リボーン」

言うまでもないのですが、重ねてお断りしておきます。
選択は、私の独断・偏見によっています。
問い合わせは、市図へお願いします。m(__)m

 

ここからは、本になります。

暗黙のルール
海老沢泰久
2000 新潮社

この著者の「快適な日々」に次ぐエッセイ集です。

 

歴史に挑む、風の旅人たち
文=西村一広 写真=矢部洋一
2000 舵社

サブタイトル「伝統のヨットレース、アメリカズカップへの挑戦」
という本です。
写真集として見ても秀逸です。

 

最後になりましたが、
今日の一番のお勧めです。

ただマイヨ・ジョーヌのためでなく
ランス・アームストロング
2000 講談社

アルプスのコースを一緒に走るように読みました。
読みかけの「コフィンダンサー」「ホワイトアウト」をしりぞけて、
堂々の独走。(^o^)
自転車競技のこと、癌からの再起のこと、人工授精のことなど、
あらためていろいろ知りました。
自転車競技の好き嫌い関係なく広く読まれていい本です。

 

もうすぐ年末年始の貸し出しですね。
借り過ぎに気をつけましょう!
(これは自分に言ってます、ハイ(^^ゞ)

 

秋はもう、冬に   (2000年11月26日 日曜日)

 

更けゆく秋、あなたは何を読んでいますか?

今回は、「中央図書館新着案内」No82(10-13)を片手に、
ひととき過ごしましょう。

「よく読まれている本」には、

 

「ああ言えばこう嫁行く」
阿川佐和子・壇ふみ

があります。
この前作「ああ言えばこう食う」は,涙出るほどに面白く、
げらげら笑える本,時にはいいですね。
こんな風にやり取りできる友達って、なかなかいません。
この御二方、ともに作家の娘同士で、
尚且つ,その作家の気風からして、
初めて成り立っているのだろうなと、推測します。
かって,大岡昇平さんと尾崎一雄さんとが
囲碁のことで憎まれ口をたたきあって
面白おかしい文章を互いに書きあったことがありました。
あんな事,最近の作家同士で、している方いるのでしょうか?

 

「天下騒乱」
池宮彰一郎
既に、読み終えました。
お返ししています。(^o^)

 

「ページをめくる指」
金井美恵子
金井さんが,絵本について書かれた本です。

 

その他に食指の動くもの無いので、
私独自の新着情報を書きます。

 


乃南アサ
2000  新潮社

「凍える牙」「花散る頃の殺人」に続く、
音道貴子のシリーズ第三作です。
分量が多いのですが、読んでて気になりません。

殺人事件が発生し、音道は久々に機動捜査隊から、
特別捜査本部に派遣されます。
そこでの新しい相方とのからみから、
事態は意外な展開を見せ、
音道の最大の危機に陥ります。
そこで、特殊班がかりだされます。
その中にかって音道の相方であった滝沢がいます。
第一作から読みつづけていた方には、
うれしい展開です。
後は、読んでの楽しみに取っておきましょう。

 

この映画見た?
川本三郎
2000  新書館

意外と知らない映画題名が出て、
ちょっとびっくりしました。
それ程にマイナーな作品が取り上げられています。
著者が17年雑誌に連載してきた中から選んで出来た本です。
まだビデオになっていない最新作もありました。
あちらこちらに
この人ならではの着眼点があって、
なるほどと思いました。
「スタンド・バイ・ミー」一つにしても、
アメリカ映画の文脈の中でとらえ直し、
ウーンと、唸らされました。
ありきたりの映画評はもうたくさんと言う方には、
ぴったりです。

 

コフィンダンサー
J・ディーヴァー

「ボーンコレクター」に続く第二作。
この映画の恐さをあおるコピーにクレーム。
このシリーズの本当のおもしろさは、
主人公たちの存在感にあります。
彼らのすてきなキャラクターに付き合っていると、
事件のむごさは、思い出して判るくらい。(本当?)(^^ゞ
予約をすると、もう8人先客がいました。
正月休みに読めたら最高!
(と言いつつ、他の某所で見つけて借りてしまいました)

 

今度は、ビデオ。
「桜桃の味」
が、少し前に入りました。
今村昌平さんの「うなぎ」と一緒に
受賞した作品です。

 

CDでは、
SMAPの「COOL」が、ベストセレクションです。
シングルセレクションとして、
キンキキッズのアルバムも入りました。
他には、
渡辺貞夫さん、
村治佳織さんも。

 

村治さんのCDは、市図では四枚目ですね。
今度は、

「アランフェス協奏曲」

彼女の師事したロドリーゴさんの作品で、
山下一史指揮新日本フィルハーモニー交響楽団との
共演です。
これまでのCDとは、全く違った印象です。
でも、やはりスペインのギター曲の味わいもあります。
はっきり現代曲ですね。
作者は既に亡くなりましたが、
20世紀スペインを代表した盲目の作曲家で、
あのスペイン内戦中に作られたそうです。

 

こうして書きつづけている間にも、
時は流れ、
初冬になりました。
曇りガラスの図書館へ白い息を吐きながら、
駆け込む季節です。

 

 

2000年9月17日 日曜日

岡山市内を流れる旭川にその影を映して、烏城があります。
この烏城は、私が小学生の頃には、まだ建っておらず、
城跡でありました。
この城跡から降りて直ぐのところにある、
月見櫓の向かいに建つ白い建物が、
かっての岡山市立図書館でした。
この当時の図書館の雰囲気は、一部
「もう直ぐ司書になる貴方へ」の第2信に書いています。

 

小学校二年に進級する時、内山下小学校に難聴学級が出来、
隣の三勲学区から旭川を渡って通学するようになりました。
さすがに子どもの足には遠く、
学校からの帰り道には、この烏城公園によく寄り道しました。
その白い建物、本館に相当する建物には、時折入るだけでした。
いつも行っていたのは、白い建物の南側にあった、
田舎の分教場みたいな、児童室の方です。
木造の建物で、窓からすぐ前に、噴水が見えていました。
学校の帰りに寄るとほとんどいつも誰もいませんでした。
偶に、ニ三人、五、六人という時もありましたが。
本を読むより、
窓から外の景色を眺めていた時の方が長かったんじゃないかと、
思います。
それでも、こうして図書館と親しんでいました。

 

中学は、丸之内中学校。
この学校には、校舎とは別に図書館が建てられ、
常勤の司書も居られて、ここでも長い時間過ごしました。
小学校の図書室よりも充実していました。
公園の上の図書館に行かなくても満足していました。

 

高校に進学した時、
今度の通学コースは、市街地を東から西へ横断する長距離です。
高校から、帰り道に西川を渡りますが、そのすぐ側に、
今の幸町図書館の前身にあたる市立図書館の建物が建ちました。
一階は駐車場と、ブックモービルの事務所。
二階は、桃太郎の像で構えた児童室と、一般閲覧室。
三階に、学生が学習する部屋などがあり、
よく利用しました。
この頃の若手の司書さんとは、今でも話をすることがあります。
当時は、まだカードを用いた手続き方法でしたが、
予約購入申込の受け付けは、始まっていました。

 

大学へ通う時には、途中に県立図書館があり、
大学には付属図書館がありました。
大学時代には、主にこの二つの図書館を利用しましたが、
さすがに児童書を求める時には、
幸町の市立図書館にお世話になりました。

 

それから、二十年余り経った今、
毎日、市立中央図書館の横を通って、出勤しています。
残業の無い時には、寄ります。

寄れそうにない時には、
浦安の総合体育館内にある、市立図書館に行きます。
中央、浦安共に、それぞれ持ち味があり、
甲乙つけがたいものがあります。

最近では、幸町が遅くまで開いているので、
中央に間に合わず、どうしても調べたいことがある時、
この西川沿いの図書館にも行きます。
とりわけ、新聞のCD−ROM利用が、たまらない魅力です。
最新のCDの利用勝手が飛躍して、手をたたきそうになりました。(^o^)
他の新聞を始め、もっと多くのジャンル・出所からの物を希望します。
現物の新聞を運んで開いて探す余裕は無いので、
本当に助かります。
ゆくゆくは、インターネットの利用もお願いしたいです。
家で使うより、
参考文献の多い図書館でインターネットを利用したい時が、よくあります。

 

こうして、私と岡山市立図書館とのおつきあいも、40年たちました。
身近に図書館のある人生を、ご紹介したわけですが、
残念ながらこのように恵まれた人は、市内でもわずかだと思います。
もっと各地域に、それぞれ個性ある図書館を望みます。
各町内にあると思われる公民館の代わりに市立図書館があって、
どこにも専任の司書がいて、その会議室が、今の公民館の機能を果たせばいいとも思うのです。

岡山市の窓口で、市立図書館ほど、職員に対する利用者の数が多い窓口は他に無いのではないでしょうか。
市立図書館の窓口は、岡山市のイメージの窓口でもあります。
そこで働く人も、利用する人も、皆が気持ちよくなるような図書館を、
たくさん作る事は、住みよい街づくりに連なるでしょう。

 

 

2000年9月3日

会員の皆様、お久しぶりです。(^^ゞ

もう一月も経ってしまいました。
皆さん、この夏如何でしたか?

8月の新着図書案内、未だですね。
もう一度、7月のを読み直しました。

この中から読みたいものを挙げると、

 

朗読者   シュリンク著   新潮社

こぼれ種  青木 玉 著   新潮社

「朗読者」は、評判良く、売れ行きもいいようです。
新潮社の小冊子「波」でも、
江國香織さんと福田和也さんとが褒めちぎっていました。
場所が場所だけに割り引くとしても、やはり誉めています。
小説ならではの作品、と言ってます。

 

ソウソウ、福田さんの本読みました。
「江藤淳という人」
江藤さんの本は、高校から大学にかけ、一時はよく読んだものです。
しかし、喪失の問題は分かっていなかった。
江藤さんの前に、小林秀雄を読み始め、
甲乙つけ難くどちらも読んだのですが、
当時は、ただ、文章に魅せられていただけのようです。

あの江藤さんが、小林さんを追い詰めたなんて、信じられないが、
お説尤もで、頷いてしまう。
今となっては、読み返す余裕もないが・・・。

若い時は、誰でも格好よく決めたいものです。
で、あの文章をいいなと、馴染んだ私に何が伝わったのか?
自己分析は出来ないが、
次の文章へのステップになった事は確かで、
その後、様々な文章に惹かれながら、読み継いで今の私に至り、
体のどこかの一部くらいにはなっているのかもしれません。


青木玉さん、お久しぶり。
この頃は、対談が多いですね。
著書は、欠かさず読んでいると思います。

露伴と文さんとの戦争前後の風景、
文さんの、晩年の暮らしの一こまや、残したもの、
影が薄く、よく分からなかったお父さんの事、
そうして、日々の暮らしの中での知恵、
例えば帽子一つ風に飛ばされてどう受け取るか等を、
今までいただいたのですが、今度は何でしょう?
楽しみです。

 

二冊では、寂しいので、中央図書館の新刊コーナーから、
私が借りている書物を幾つかご紹介します。

 

最強のプロ野球論   二宮清純   2000 講談社

講談社の出版案内冊子「本」連載時から、毎回楽しみにしていたものです。
テレビや新聞では得られない、プロ野球の奥深さが紹介されています。
技術論に徹しているので、説得力があります。
こういう文章を読んだ後は、本当に静かに手に汗を握って、
観戦したいと思いました。

 

モバイル日記     玉村豊男   2000 世界文化社

北京のやさしいおかゆ  ウー・ウェン 2000  高橋書店

こんな本を何故?と、思われるかもしれませんね。
私も、去年までだったら絶対手にしなかったでしょう。
インターネットで知り合ったメル友さんのおかげです。
中国へ行っていたその方から、
水(すい)餃子を始め、様々なことを教えてもらい、
マスコミからではなく、市井で暮らす人々の目線からのお話を
もっと大事にしたいと、以前にも増して思うようになりました。

 

辻邦生が見た20世紀末  辻 邦生  2000  信濃毎日新聞社

そう、未だ有ったのです、辻さんの遺著。
これまで、「のちの思いに」「薔薇の沈黙」「言葉の箱」が出て、
いずれもここ市図にあります。
私は、「薔薇の沈黙」だけ未だ読了してません。難しくて、休憩中。(^^ゞ

 

本当に、独断と偏見とに、満ち満ちていますが、
こんなものでも、無いよりはいいのでは?
(本当に、おせっかいね〜え)

では、又。

 

 

7月31日 月曜日

現在、日本の学校教育で、様々な問題があり、
多くの議論が交わされています。
私も、自分の受けてきた教育を手がかりに、いくつかの素人考えを持っています。
でも、今の学校教育は、基本的に教育する国側の立場に則って行われています。
絶え間なく続いている審議の結果を受けた、教育が為されているわけですが、
私がシュタイナー教育について知った時、コペルニクス的発想の転換を経験しました。

ルドルフ・シュタイナーの思想・世界観に則って、
子どもの発育段階に応じた教育を施すものです。

子どもの発育段階に応じて、教育が組み立てられると、
こんなにも、今まで自分が受けてきた教育と、違うものかと、驚きました。

日本で、シュタイナー教育が広く知られるようになったのは、
子安美知子さんの「ミュンヘンの小学生」によるところが大きいと思います。
その本が刊行されたのが、1980年で、もう20年経ちました。

自分の子どもが就学の年齢に近づく頃から、
あらためて関心を持ち、
いくつか本を読んできました。

日本における、シュタイナー教育の受容も、深く、大きくなりました。

現在の日本で、シュタイナー教育の受け入れがどこまで進んでいるのかを、
横川和夫さんの最近の本「もうひとつの道」で知ることが出来ます

シュタイナー教育については、
本で知るのも、もどかしいところがあり、
それを補うのに、ビデオがいいと思います。

「シュタイナーの世界」という5巻のビデオが、岡山市立図書館にあります。

音楽・絵画・踊りなどについては、本などより格段にわかりやすい。
さらに、本では紹介するに至ってなかった校舎の有り様にもびっくりさせられました。

この五本のビデオが、棚に並ぶことはまず無いので、すでに多くの人がご存知だと思いますが、
このビデオから、いろいろと多くのものを触発されて考え出した者として、
是非に、もっと多くの人に見ていただきたいと思いここに紹介しました。

 

2000年7月23日 日曜日

池宮彰一郎さんの「本能寺」をご予約の同志の方、
今しばらくお待ち下さい。
一組、このききみみずきんが、只今、せっせと読んでおります。
下巻に入りましたので、今度の日曜日には返せれると思います。

「四十七人の刺客」以来、
「高杉晋作」「島津奔る」「遁げろ家康」を、経て、
池宮さんの筆は、相変わらず元気。

池波正太郎さん、藤沢周平さん、亡き後、
私が新作を待つ時代小説作家です。

今まで、当たり前に思われていた事に、
本当にそうだろうか?と、疑問を投げかけ、
新たな角度から、言い古されてきた物語を語り直す。
すると、それまで平面的だった物語が、
にわかに、立体化して感じられる。

池宮さん、だんだん、まだまだ有りそうに感じ始めました。
今後の健筆、期待し、応援します。

あっ、そうそう、同志の方、
下巻の初めで、安土城について、書いてありましたが、
「幻の安土城天守復元」堺屋太一監修 1992 日本経済新聞社
も、参照されたら、いかがでしょうか?
差し出がましい口をきいて、失礼しました。
では、又。

 

 



2000年3月
 
この度、幸町図書館が,開館時間延長で,8時まで利用出来るようになりました。
岡山市立図書館も,あの図書館に負けじと,24時間開館への歩みをとうとう始めたかと,感激の涙!
個人的には,毎日横を通っている中央の方が良かったのですが、
今はまだ道の半ばと思えば,そんな事は些事。

中央は横の図書館。対する,幸町は,縦の図書館。あなたは,どちらが好み?
本屋にもありますね。横の丸善,縦の紀伊国屋。
ラグビー界も、縦の明治,横の早稲田。
 
先年,何度か人前で話す機会を得た時、
本好きの小生のこと,話は,自然にと言おうか、必然的にと言おうか、本がらみ。
 
でもって,本といえば借りるものと思っています。
そうして、そのついでに「これは,市図にあります」「これも市図にあります」とやってしまった。
さすがに,しつこいなと思っていましが、やはり,後日,言われました。
「図書館の宣伝マンみたい」ってね。
一緒に笑いながら,「そうか,宣伝マンやっちゃおうか」と思った。
 
 
独断と偏見は,当然。

市図から差し押さえが来るまで,どのくらい続けられるか,判らないけど,
仲間が増えれば思いがけないドラマチックな明日になりそう。

 

 



2000年4月上旬発信
行って来ました、夜の幸町図書館。
さすがに、日曜日の昼下がりのような混雑は無いものの、
落ち着いた雰囲気で良かった。
でも、もう少し人が居てもいいよね、って言いたい気持ち無きにしもあらず。
 
この幸町図書館には、パソコンCD−ROM読み取りサービスがあります。
これである年の朝日新聞を、聴覚障害のキーワードで、検索したら、
難聴の高校生自殺のニュースに出会って、びっくりした事があります。
九州地方だけのニュースだったらしく、全然知りませんでした。
とても、気の毒で、腹の立つ事件です。

自分は聴覚障害者として四十年生きてきたけど、
まだまだ聴覚障害へ思いが至らない人がいるのだというだけで、十分驚きに値します。
この記事に会ってから、障害者としての自意識が変わりました。
積極的に、人に自分の障害の事を話しても、いいじゃないかと、思えるようになりました。

自分より重度の聴覚障害者もいるのに、という気持ちもありましたが、
「静寂の叫び」という本を読んでからは、
自分にも自分なりの問題・課題が、
又、出来る事もあるのだからいいじゃないかと、思っています。

 

 



2000年4月中旬

米内山明宏さんの「プライド」を借り出しました。
去年の冬から、聴覚障害者に関する本が、連続して入っています。
参考までにと言うより、是非ご紹介させてください。

音のない記憶       黒岩比佐子著   
1999年 文藝春秋

サイレントK       石井裕也 
1999年 日本文芸社

哀れみはいらない     ジョセフ・P・シャビロ著
1999年 現代書館

ミス・アメリカは聞こえない ダフネ・グレイ著       2000年 径書房

プライド          米内山明宏
2000年 法研

その他にも、聴覚障害に関する本があります。
上記の本の幾つかについて
資料館の方に少し書いていますので、
もしお暇でしたら、覗いてください。

 


2000年5月

中央図書館の玄関へ上がっていく所のつつじが満開です。
来るたびに、その傍を歩くのが少しづつゆっくりになっていきます。
今日は、木曜日。
ここ中央が、午後7時まで開館している曜日です。
何冊か予約を出しました。
それで、つい先日、会社の同僚が笑いながら言ってたことを思い出す。

「だから、あなたも生き抜いて」をいう話題の本を予約したら、
300件もの予約がすでに入ってて、読めるのは当分先だって・・・。
それは、そうだろうね。本屋さんでも、すごく積んでたから。
待つのはいいけど、予約がどれくらいあるのか、あれこれ気軽に知りたいと思う。
インターネット上では、まだ一件だけど、予約の冊数を載せているところありました。
また、新着情報を載せているところも、ありました。
岡山市立図書館も、いずれ載せてくれるようになるのかしら。
岡山県立図書館は、新着情報有りましたよ。
司書・館員の皆さん、忙しくて大変なのに、勝手な事をばかり言って
いけない、ききみみずきんでした。

 

 


 


2000年6月

日が長くなっています。仕事からの帰り、毎日のように中央図書館の傍を通ります。
今夜も、8時過ぎにも関わらず、明かりが点いてました。
二年余り前に、新聞に、司書を増やしてと書いてた投書を読みました。
私も昔は、司書になりたくて、一夏広島へ講習を受けに行った事があります。
夢は適いませんでしたが、そのもう一つの人生をちょっと覗いて見たくもあり、見たくも無し。
この頃は、バイトが増えて、返却カウンターの上に本が山積みになるような事は少なくなりました。
「皆さん、良かったね。」なんて、独り言を呟きながら、帰宅すると、
市立図書館からの電話。
「予約の本が入りました」との由。
は〜ぁ。
「ありがとう」よりも「ごくろうさん」と言ってしまう。
私が、館長ならこんな電話、Eメールで送るよう自動化したいなと、一瞬思いました。
でも、それで司書の方々の負担が増えたりな〜んて、ないでしょうね?
ついでに、全く個人的なこと言わせて頂くと、
私はEメールで、連絡が欲しいのです。
家族が聞いてて、私に連絡するのを忘れてるんだから。
少し前に、東京の方に住んでいるらしいメル友さんが、
図書館の書庫の本を頼むと手に入るのが、半年ぐらい先になるなんて、
腰が抜けるような事、書いてました。
そんな図書館に比べると、わが街の図書館、誰彼に自慢したいです。