喫茶店「けやき通り」

2003年4月

トップの頁へ
3月
5月







ゾルゲ、ゾルゲ、セレンディピティ(Serendipity)


この頃は、読書関係の文章書きが油にのっており、
そちら方面のupが続きます。
いま、しばらく、おつきあい願います。m(__)m


「本は生まれる。そして、それから」を読み終え、
その紹介文を書いている途中で、
映画の試写会に出向くと、
「スパイ・ゾルゲ」の大きな看板が出ていました。


「やっと、来る!」と喜ぶと同時に、
ゾルゲ事件に深く関与した文章のある本を読んだばかりという、
タイミングに驚く。


さらに、図書館から借り出し、読んでいた、
「ゾルゲ引き裂かれたスパイ」が、
間もなく、新潮文庫で新発売になるという広告を目にしました。


こうなると、運命!(@_@)
昨年の映画で知った言葉、「セレンディピティ(Serendipity)」を思い出す。
この言葉は、鶴見俊輔さんの「回想の人々」(これも紹介文を書いている最中)でも、出てきました。
それから、ユングの共時性も、思い出します。


あなたにも、そういう体験あるでしょう?(^_-)

2003.4.29 記



成長


葉桜を見やりながら、吹かれる風の心地よさ♪
なんて、素敵な世界!
時よ、止まって欲しい。


でも、ツツジが咲き出し、ハナミズキも咲き出してきた。
ちょっと、容赦ないね(笑)


先週、一緒に試写会へ二度行った息子が、バイトをしたいと言う。
無条件に認められないので、話をするが、
案の定、すらすらと話は進まない。


話していると、
ひとりの生長する人間に対している感じもありますが、
それに劣らず、今の世の中の流れに対している感じも強くする。


話の中で、いろいろ、言葉を捜し、論理を考えていると、
自分という人間の真価が問われ、大変疲れました。
成長しなければならないのは、息子より、自分だったりします。(^^ゞ

2003.4.26



字幕二題


字幕関係の二枠をupしました。
がんすけさんとこの講座と、
NHKでの字幕関係放送とです。


利用者にも、関心を持っていただける方にも、
広く、字幕を知ってもらえるのに、いい機会が、
相次いで訪れます。
是非、活用されんことを望んで、紹介に代えさせていただきます。


これを、書いている最中に、
NHKが25年程前に放送していたテレビドラマ「男たちの旅路」が再放送され、
それにも、字幕がついており、ついつい最後まで見てしまいました。


こういうきちんとしたテレビドラマ、少なくなりましたね。
いろいろ世の中のこと、人との付き合いを、学んだものです。
当事者として経験する機会は、聞こえる人より、ズーッと少ないもの。

2003.2.21 記



春のつむじ風?


桜も散って、だんだんに暖かく…、否ちょっと暑いかなぁ〜?
と思いきや、金曜日はカミさんの勤め先でクーラーが入ったとの事。


でも、翌土曜日は、雨が降ってスーッと涼しくなる。
勤め先では、風邪を引いている人もいて、
私もベストコンディションとは言い難い。


季節の変わり目が怪しいこの頃ですが、
あなたはお元気ですか?


今週の前半、あの分厚い「レイチェル」・カーソンの伝記を読み終えました。
充実の一冊です。
直ぐには、他の借出期限を過ぎた本が読めなくて、いらついたこともあったけれど、
しばらくしたら、ほかの本を全然読む気がしなくなった…。


取り急ぎupした感想が物足らなくて、
ゆっくりと、補遺を書いています。
ほんとうに、豊かな内容で、
多くの人におのおの読んで欲しいところが、ここかしこにある。


そんなゆったりした気分でいると、
息子が映画を見たいと俄かに言い張り出す。
勘弁しろよ!と言いながら、マウスをクイックすれば、
なんとムーヴィックスは6番でやっている!
しかも、明日まで!
それなら話は別!
明日も仕事がある事は忘れ、
親子二人して、降りる夜の帳を切り裂くように西へひた走る。
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」(^_-)


楽しめて元気が出、翌日の就業は乗り切れました。(笑)
スティーヴン・スピルバーグ描く十八番の親子愛は、
いよいよ濃く出て、秀作の部類に入ります。
そうして、今の少年である息子より、
1960年代に少年であった私向けの作品でもありました。
オープニングタイトルは、話題になるだけのことはあり、
無意識の中をくすぐられるような感じから、
今は忘れていても、かって多くの類似を見ていた筈と、思い至る。
ウィリアムの新境地も楽しめました。


読みかけ本も、書きかけテキストもたくさんあるのに、
時間が無くて、ため息が…。
「お父さん、試写会当たったぜ、二枚も!
どうする?」


「オイ、オイ」(苦笑)

2003.4.20 記



春の風に吹かれながら遠くへ

なたの心に羽ばたく想像力
過日、某ドーナツ・チェーン店の景品で、
娘が、乾電池で付く手持ちのランプを入手する。
夜、風呂上りに、階段の電灯を消し、
それを振りかざしながら楽しそうに上がっていく。
その想像力や、良し!


昔の読書控えを基に新しい頁を作っていると、
あの頃の日々がよみがえり、
想像力の羽根をどこまでも伸ばして、
世界の時空を越え、遊んでいた自分に再会しました。


その旅で得た宝物を掌に見るようで、
日頃の憂さをひととき忘れる。
あなたも、ご一緒でき、楽しめたら幸いです。


ほんとうに、暖かくなりました。
所によっては暑くなっているところもあるでしょうね。


もう、ジャンバーコートは、朝晩だけになり、
それも襟を折るどころか、裏地さえ取ってしまっています。
そのジャンバーコートも着ずにランチへ出かける際に、
鯉幟を目にしました!


さあ、若葉の中で風に吹かれましょう!


2003.4.16 記




桜に雨降る午後


二三日おきに降る春の雨が今は、降ったり止んだり。
偶に風の強い日もあったけれど、
意外に長く咲いていた桜の花も、今日はかなり散っているよう。


誰も通らない歩道へ満遍なく散りばめられた花びらもあれば、
水面に浮いていずこへかと流れゆく花びらもある。
いつもの春でありながら、今年だけの春が過ぎてゆく。


久々に家で一人過ごす休日の昼下がりです。
カミさんはお仕事、娘は友達のところ。
息子は、入学した高校の合宿へ出かけました。


レイチェル・カーソンの伝記を読み出して、一週間以上経ちます。
癌に冒され、「沈黙の春」を書きつづける日々を読んでいると、
多くの人に支えられているとは言え、
その真面目な毅然とした生き方に心揺さぶられ、
ああ、自分は何をやっているのか?
と、反省させられる。


この頃は、車の中でバッハを聞く事が多くなりました。
若い時には退屈だったのに、今聞くとちょっと面白い。(^^ゞ
単調な中に微妙な揺らぎがあって、深く感ぜられます。
オルガンの曲を聞いていると、
森有正さんがその演奏に付いて書かれたエッセーを思い出したりもします。
このバッハについて、いろいろ拾い読みしていると、
どんどんその世界が広がって眩暈がしそう。
こちらも、知る人ぞ知る魅惑な世界のようですね。


子どもに明渡した部屋に残っている自分の本や書きものを整理整頓していて、
昔の読書控えが出てきました。
眺めていると、時の経つのを忘れ、
忘れていた事をいろいろ思い出します。
いくつもの青雲の志等などです。
また、どこかへ消えてしまわないようHPへ載せようと、準備を始めました。
あの時代に、一人の青年がどんな本を読んでいたのか、
楽しめる人ぞ楽しめる趣向ですが…(笑)

2003.4.12 記



「レイチェル」を読み出す日々


先日曜は、ほとんど一日中寝込み、
今日曜は、ほとんど一日中家に閉じこもっていた。
先々土曜、俄かに脱力症状に陥り、風邪で寝込んだわけです。


空気電池のように突如としてその症状に落ち込んだ後、
この春になって、春眠暁を覚えず症候になっていない事に思い至る。
明らかに気の張り過ぎで、疲れが表面化していなかった…。
昔の電池のように、だんだんに疲れが表面化してゆけばいいのですけれど。(^^ゞ
(空気電池を使用している今の補聴器は、電池切れすると直に聞こえなくなりますが、
昔の電池は少しづつ聞こえにくくなっていったものです)


夕食後直に布団に入る日々を続けているうちに、
遥か群集を離れてという気分になる。
花見客から離れ、ネットから離れ、ジーッとしている内に、
ちょっとなつかしい落ち着いた気分に浸ってしまう。
ネットを知らない昔に戻ったよう。


そういう気分で、「レイチェル」という分厚い本を読み始めました。
700頁にもなろうかというボリュームですが、
読んでいる時を楽しめる読書なので、厚さは気になりません。
「沈黙の春」で有名なレイチェル・カーソンの評伝で、
彼女の近くにいた人からのインタビューが広範囲にわたって生かされ、
このような伝記としては唯一のものになるでしょう。
読みながら、彼女と一緒にその時代を生きているような気がしてくる。


もともと彼女は、作家志望だったようで、
苦学し生物学への寄り道をした後、
政府に勤めながら、その職歴を生かしたものを書くようになり、
そうして、元来の志望であった作家に至ったようです。
「われらをめぐる海」の刊行間直まで読んだところです。


思えば、私も少年の頃から作家になりたかったのですが、
学識も感性も乏しく、努力も乏しい事を、読みながら痛感させられる。
でも、カーソンの家庭事情をかんがみれば、自分のほうが幸せ。
いろんなことを思いながら、しばらくこの「レイチェル」を読み続けるでしょう。

2003.4.6 記



ハリー・ポッターの魔法?


あの「ハリーポッター 炎のゴブレット」邦訳が出て半年程になり、
巷では、売れ残った本についてのニュースが出回っていました。
でも、我が家からは、
この本にまつわるちょっといいニュースをお届けします。


「アズガバンの囚人」と同様、
書店の注文予約受付と同時に図書館へ貸出予約を申し込んだ私が、
読み終えたのは、11月。


その本を図書館へ戻す時に、
何故か、娘が書いた雑誌景品申込用紙が紛れ込む。
間もなく、住所を明記してあったその用紙が郵送されてきました。


娘は、その用紙が戻って幸いと早速送り、目当ての景品を手中にしました。
でも、送って下さった方への礼は、未だ!
それから、事ある毎に催促を重ね、いい加減くたびれた頃、
春休みになってようよう返信(切手代父親負担)する。
無論、送って下さった郵送代の切手(父親負担)同封の礼状を添えて。


すると、直ぐにその方から又、お手紙!
今度は、なんと手縫いの小物入れを二つ。
今度小5になる娘は無邪気に大はしゃぎ。
親は、…?です。


ハリー?
君、魔法かけたの?

2003.4.5 記