ティナ物語 本文へジャンプ
 



金魚
 ティナは外出自由な猫でしたので猫本来の野生を持っている猫でした。ティナがいた当時我が家には金魚と十姉妹が一緒に暮らしていました。その両方ともに手を出しては怒られていました。
 十姉妹は籠の中にいるせいかティナが鳥かごの上に乗って脅してもそ知らぬ顔。金魚とのバトルはかなりのものでした。水槽の中に前足を入れ爪で引っ掛けて外に出すのです。所が金魚も死んだフリを覚え引っ掛けられ外に出されても動かなければ何にもしないと分かったのです。外出から帰り廊下に金魚が伸びていて死んだと思ったら、手のひらに乗せた途端元気に跳ねるなんて事が度々でした。

友達
 猫嫌いなティナは、決して他の猫達とは仲良くなる事はありませんでした。その当時我が家の隣で野良ちゃんに餌を上げているお宅があったのですが、そこで生まれた2~3ヶ月くらいの子猫が我が家に迷い込んだ事がありました。ティナを見て子猫達は甘えた声で擦り寄ろうとしましたが、ティナは威嚇して寄せ付けませんでした。その代わり猫好きのラディが尻尾を振って寄って行ったのですが今度は子猫たちが怖がってフーシャー言いながら逃げていきました。
 そのティナに唯一のお友達がいました。娘達はチビちゃんと名前をつけていた猫です。野良ちゃんにしては綺麗な猫だったのでどこかの飼い猫だったのかもしれません。ティナとは何時も一緒に行動をしてました。御飯も良く家で食べていました。ただ、チビちゃんは私達には抱くどころか触らせてもくれませんでした。その後何時の間にか我が家に姿を見せる事がなくなったチビちゃん。ティナの生涯で唯一の猫友達です。