V 鉱工業
(1) いろいろな工業
近代工業の種類
●重化学工業
重工業と化学工業。大きな生産設備を使って、かさのわりに大きいものを生産する。
○重工業
・金属工業
鉱物を精錬して金属を取り出し、加工する。中心は鉄鋼業で、日本の鉄鋼生産は世界第2位。鉄鉱石(オーストラリアからの輸入が多い)などの原料は輸入にたよっている。
・機械工業
日本の技術水準は高く、船の生産高は韓国についで、自動車の生産高はアメリカについでそれぞれ世界第2位である。(2005年現在)
○化学工業
化学肥料・合成せんい、医薬品・染料などをつくる。
●軽工業
軽い、主に生活に用いる製品を生産する。
○せんい工業
糸や織物を作る工業で、戦前は日本の工業の中心だった。
○食料品工業
食料品を作る工業。
○よう業
セメント・ガラス・陶磁器などをつくる工業。
○製紙・パルプ工業
○雑貨工業
○印刷製本業
○がん具工業
【学習】日本の自動車工業について、具体的な組立工場や部品工場を取り上げて調べてみよう。
(2)日本の工業生産の特色
・第2次世界大戦後、世界的な工業国となった。
・輸入してきた原料に手を加え、製品に加工する「加工工業」が中心である。
・明治から大正は軽工業中心、戦後は重化学工業がのびている。
・中小工場が多く、他の先進国に比べ、経営の規模が小さい。
1.重化学工業の中でも、特に機械工業はさかんで、船の生産高は韓国についで、自動車の生産高はアメリカについでそれぞれ世界第2位である。(2005年現在)
2.働く人が300人未満の工場を中小工場といい、全工場の99.5%、従業者も4分の3をしめる。軽工業や下うけが多い。生産も半分をしめる。
3.日本の資源