5.奈良時代
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元明天皇が710年平城京に遷都してから、桓武天皇が794年平安京に遷都するまで。
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(1)貨幣の鋳造
元明天皇の708年、わが国最初の銭貨である和同開珎がつくられた。
(2)蝦夷征討
蝦夷とは東北地方に住む人々のこと。異民族と見なされ、7世紀のころから征討の対象にされた。この時代には、現在の宮城県多賀城市に、蝦夷征討の基地である多賀城がつくられた。 cf.大野東人 伊治呰麻呂
(3)土地政策
農民は、重い税や防人などの兵役を強いられ、苦しんだ。そのため、農民に与えられていた口分田はあれはて、逃亡する農民もあらわれた。
農民の苦しみは、山上憶良の「貧窮問答歌」など、『万葉集』にも歌われている。
【課題】荘園のおこりについて、まとめてみよう。
(4)遣唐使として、吉備真備・阿倍仲麻呂らが派遣された。
3 天平文化
奈良時代は、都の貴族を中心に仏教文化(天平文化)が栄えた。
聖武天皇は、国ごとに国分寺・国分尼寺を建て、都には東大寺を建てたが、その理由は奈良時代の仏教が国家鎮護という特色をもっていたことにある。