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ベートーヴェン
 交響曲第7番 イ長調 Op.92

演奏時間:約41分

 これほどリズムを前面に出した交響曲も珍しいでしょう。4つの楽章それぞれが特定のリズムに支配されています。初演当時から人気があり、特に第2楽章は毎回アンコールされて「不滅のアレグレット」と呼ばれました。
 《運命》《田園》などの名称が付けられている交響曲ほどの知名度はありませんが、クラシックファンの間で人気は高いです。ここには深刻なベートーヴェンの姿はありません。

第1楽章 ポコ・ソステヌート (少し音を保って) − ヴィヴァーチェ (活発に、速く)

 長めの序奏は2つの旋律から成り、主部の準備をします。
 弾けるようなリズムを木管が出した所で主部の開始です。ほぼ全体が同じリズムで塗りつぶされながらも、様々な表情があります。

第2楽章 アレグレット (やや速く)

 管楽器による溜息のような開始。直後に低音弦が主題を出します。主題は繰り返すたびに高音の弦に移され、最後に管楽器に移って盛り上がります。それが終わるとクラリネットが歌って中間部に入ります。

第3楽章 プレスト (急速に)

 A-B-A-B-Aの5つの部分で構成される楽章です。3拍子ですが、1小節を1拍として振った方がいいくらい速いです。
 Bではテンポが遅く(それでも速い)なり、オーストリアの巡礼歌を元にしたと言われる旋律が木管で出されます。

第4楽章 アレグロ・コン・ブリオ (速く、生き生きと)

 一言で表すなら「熱狂」です。ロックがお好きな人はすんなりと入っていけるでしょう。静かな所は少ししかありません。
 とにかく理屈抜きで2拍子のリズムに乗る。これだけです。

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(C)Shiomabushi
2002-03-23 作成
2003-07-28 更新