ホーム幻想曲(MIDI)バロック曲のMIDIマタイ受難曲

エピローグ

No.67 レチタティーヴォ・アコンパニャートと合唱

 マタイ受難曲のエピローグは2つの曲で構成されます。
 バス、テノールの独唱が受難の終わりを告げた後、アルト独唱は後悔、ソプラノ独唱は感謝の気持ちをもってイエスに呼びかけます。
 各独唱の後に、第2合唱の「おやすみなさい」が優しく包み込みます。

No.67 MIDI (9.4KB、2分27秒)

レチタティーヴォ(バス I)

今や主は憩いの床に就かれた。

合唱 II

私のイエスよ、おやすみなさい!

レチタティーヴォ(テノール I)

私たちの罪による、主に負わせた苦しみは終わった。

合唱 II

私のイエスよ、おやすみなさい!

レチタティーヴォ(アルト I)

おお幸いなる御体よ、
ご覧下さい、私がどれほど懺悔と悔いをもって、
私の堕落があなたを苦難に遭わせたことを嘆くかを!

合唱 II

私のイエスよ、おやすみなさい!

レチタティーヴォ(ソプラノ I)

生きる限りあなたの受難に多大な感謝を捧げましょう。
私の魂の救いを、こんなにも重んじて下さったのですから。

合唱 II

私のイエスよ、おやすみなさい!

No.68 合唱「我ら涙流しつつひざまずき」

 ラストを飾るのは解りやすい三部形式の、サラバンドみたいな曲です。音楽は悲しいながら、どこか安心感のある大らかさも持ってます。お墓に供える花束ってとこですね。
 まず2つの合唱が一緒に歌い、中間部では主に第1合唱が歌って、第2合唱が合いの手を入れる形になります。再び初めの合唱が戻って、深い感動を湛えながら大作の幕が下ろされます。

No.68 MIDI (73.7KB、6分31秒)

合唱 I、II

私たちは涙を流しながらひざまずき、墓の中のあなたに呼びかける。
憩いたまえ安らかに、安らかに憩いたまえ。

合唱 I

お休み下さい、苦しみぬいた御体よ。

合唱 II

憩いたまえ安らかに、憩いたまえ心地良く。

合唱 I

あなたの墓と墓石は
悩める良心にとってのくつろいだ憩いの枕、
そして魂の憩いの場所となるでしょう。

合唱 II

憩いたまえ安らかに、安らかに憩いたまえ。

合唱 I

そうしてこの目はこよなく満ち足りてまどろむのです。


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(C)Shiomabushi
2005-04-01 作成
2007-02-22 更新