戦国時代、最強の武将であった武田信玄は、400年以上たった現代でも
山梨県に息づいている。甲府市を始め其処ここに信玄、武田菱の家紋を
目にする。仙台の独眼竜政宗、越後新潟の謙信、広島の毛利をはるかに
上回る人気者かもしれない。
武勇に秀でた武将であるとともに、領民から慕われる領主であり優れた
政治家であもあった。合戦時の傷や病気の治療目的で多くの温泉も開発
されて、今でも「信玄の隠し湯」として甲州の観光資源になっている。
信玄が生誕した積翠寺
武田館(武田神社)の裏手へ車で
10分ほど登ると、のどかな集落の
なかに寺がある。
大永元年(1521)11月3日、戦国
最強の武将武田信玄が生まれる。
産湯の井戸跡
武田館が攻められたおりに、詰めの城
になる要害城。積翠寺は武田家の女子
子供の避難場所でもあった。
信玄も好んだ、積翠寺温泉
古湯である「古湯坊」と新湯である「要害」がある。落ち着いた
一軒宿として温泉情緒を楽しめる。多くの著名人も訪れ、太宰治
ファミリーも湯治。
信玄の師である快川国師の寺であり、
信玄の墓所もある。
甲斐善光寺(甲府市)
長野の善光寺が川中島の決戦場所に近かったため、数々の寺宝
を避難させるために永禄元年(1558)に建立。