甲府盆地の国道140号を北上すると、笛吹川近くの恵林寺の森が見える。
武田信玄の墓所がある甲斐の名刹であり、規模の大きな禅宗の寺である。
元徳2年(1330)に夢窓国師によって開山されたため、鎌倉の円覚寺、建長
寺などの雰囲気に非常に似ている。枯山水庭園の造成でも著名な夢窓国師
ゆかりであるため、本堂裏手の庭園は美しく見とれてしまう。きーんと張り詰めた
ような雰囲気が、心の中まで浄化してくれます。
戦国時代には信玄の師でありブレーンでもあった快川国師が住職となり、
信玄の拠り所となった。武田氏滅亡のおり、織田信長、徳川家康に焼き討ち
された際に、山門で「滅却心頭・・・・」のエピソードは有名。偶然にも、NHK
大河ドラマ「利家とまつ」を見ていたら(H14・6.23)、先日、訪れた恵林寺の
焼き討ちシーンをやっていたので、あまりの縁にびっくりしてしまった。
風景との出会い、感動との出会い、人との出会い・・・・旅は出会いの連続。
武田信玄公の墓所
天正元年(1573)、信州駒場の陣中で
病没。戦国最強の武将は53歳の生涯
だった。
恵林寺で快川国師が盛大に法要を行う。
柳沢吉保の墓所
徳川5代将軍綱吉(犬公方)の側近で
あり、甲府城主であった柳沢吉保は
信玄を尊敬し、信玄墓所近くに葬られる
ことを希望した。
信玄は徳川家康をはじめ、後世に多く
の人に影響を与えた。
山梨県塩山市
平成8年の秋、紅葉と温泉を目的に
恵林寺、昇仙峡、西沢渓谷を旅した。
久しぶりに紅葉風景を堪能し甲州の
良質なアルカリ性単純泉を堪能した。