北国街道 海野宿

長野県東部町

長野県の宿場町といえば木曽の妻籠・馬籠宿が頭に浮かぶが、千曲川沿いの
北国街道にも美しい海野宿がある。小諸から上田に向かう国道18号をドライブ
していると海野宿の看板があり、小諸の懐古園、真田の上田城とともにセットで
訪れたい街だ。
 江戸時代の初期である1625年に開設された海野宿は、北陸の大名が参勤
交代のおりに利用し本陣、脇本陣がある規模の大きな宿場町だった。北国街道
は加賀100万石の前田家をはじめ、善光寺参りの庶民で賑わい、佐渡の金も
豪雪地帯の三国峠越えを避けて北国街道で運ばれることが多かった。
 海野格子(こうし)と呼ばれる長と短を2本ずつ並べた独特の格子と、富の象徴
と防火機能としてのウダツがある家並みが続いている。水路の清流の流れに柳
のコントラストが美しく、カメラを片手に歩く観光客が多い。
 昭和61年、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、「日本の道百選」
にも選ばれている。

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