愛知県豊橋市
静岡県の浜松から国道1号線を走ると、すぐに愛知県に入る。関東、東海地区から
中京地区に入り豊橋までドライブすると、新幹線と違い遠くまで来たことを実感する。
浜松ではホンダの車が目に付き、豊橋、豊川辺りでは地元のトヨタ車が多い。
豊橋市は人口36万の大都市だが、東日本ではほぼ絶滅した市電が走っているの
がいい。東京、横浜では昭和40年代に市電は姿を消した。豊橋では天下の東海道、
国道1号線を市電が走っていてレトロな姿が感動的だ。豊橋市公会堂のレトロな雰囲気
と市電が走る姿が実に絵になる・・・・・。
豊橋市は、東海道の宿場町、吉田藩大河内家7万石の城下町として繁栄した。大河内
家は理研コンッエルンの総師大河内正敏博士がでたことで有名な家だ。現在の豊橋は
工業都市として港の規模も大きく、トヨタをはじめとする車の一大拠点として埠頭に並ぶ
ベンツ、プジョウ・・・・・と外車の姿は壮観だった。夕方、埠頭で釣りを楽しむ人も多かった。
休日の豊橋公園(吉田城跡)は、イベントがあったらしく人出が多く、テニスコートでは
高校生の大会で大いに盛り上がっていた。城の石垣と櫓が古木に覆われ、市民の憩い
の場としていい公園だ。陸軍連隊の兵営があった名残である朽ちかけた営門跡も、明治
から昭和にかけて軍都として栄えた歴史を物語っていた。豊橋には歴史の古い海軍航
空隊もあった。
豊橋公園前に、実に味わい深い大正時代からの教会があり、しみじみと眺めていた。
豊橋は交通の要衝にある大都会であるにもかかわらず、ふと、懐かしい気分にさせてく
れる匂いも残っている・・・・。
東海道をいい雰囲気で市電が走る
レトロな豊橋市公会堂
公会堂脇の鷲。某製薬会社の
マークのような・・・・・。
これは素敵な教会ですね。大正時代の建築だそうで、しみじみ
と見とれてしまった。函館か長崎にでもいるような気分になった。
陸軍連隊時代の歴史の証人。