「黒谷さん」金戒光明寺

京都市左京区

京都駅から北東方向の平安神宮近くに、広大な面積を占める金戒光明寺がある。
浄土宗の大本山として京都の人たちから「黒谷さん」の名で親しまれている。近く
の平安神宮、南禅寺のように観光コースではないが、19の塔頭寺院があり巨大な
山門が聳え立っている。

この寺は「幕末維新」「新撰組」フアンには堪らない史跡として有名で、司馬遼太郎
などの幕末モノにはよく登場する。幕末の風雲急を告げる京都の治安維持を守る
ために、京都守護職を拝命された会津藩が文久2年(1862)閏8月に京都入りし、
宿舎にしたのが「黒谷さん」で、5年以上にわたり幕末京都の大舞台になる。

幕府を開いた徳川家康は、後に京都が戦場に成ることを想定して将軍宿舎の二条城
の他に二つの「隠れ城郭」を設けたらしい。一つが浄土宗総本山の知恩院でもう一つ
がここ金戒光明寺だ。そう思いながら境内を散策すると岡の上に広大な寺域が広がり、
山門や三重塔が城門や物見櫓に見えてくる。
 会津藩の支配下に置かれた「新撰組」の京都支店として、近藤勇局長、土方歳三副長
も何度も金戒光明寺を訪れ、会津藩重臣と様々な意見交換や軍議をおこなっている。
京都新撰組ツアーでは壬生屯所とともに必ず訪れたいスポット。

京都散策もはや20年になるが、歴史の
宝庫である神社仏閣の一つ一つに長い
歴史とエピソードがある。
京都散策の魅力は尽きることがない。

トップのページへ戻る
歴史・物語の舞台を歩く
城下町会津若松
京都壬生 新撰組散策

トップのページへ戻る
京都の町散策