〜その3〜


わからない部分はほっといて先に進みましょう。

その3 音階と音程〜長音階の秘密〜

今日は音階の秘密を解き明かします。
もう一度ピアノの鍵盤を見て考えてね。→ピアノの鍵盤
1オクターブ(ドからシまで)に音はいくつありますか?
そう7個です。でも黒鍵もちゃんと数えてみて。12個あるでしょ。
この12個の音は隣り合う音と同じ音程になるように作られています。1オクターブを平均的に12に分けているのです。この隣り合う音との音程を「半音」と言っています。
「半音上げる」とか「半音下げる」と言うでしょ。
で、いよいよ秘密の部分です。
鍵盤のドレミファソラシドを良く見てね。
ミとファ、シとドは半音になってるのがわかりますよね。
つまり、ドレミという西洋音階は、7つの音で成り立つのだけれど、3番目と4番目、7番目と8番目(次のド)が半音になっているのです。
だから、このきまりさえ守れば、どの音からでもドレミが始められるのです。
ピアノの鍵盤がすごいのは音が見えるからなんだよね。12個がちゃんとわかるもの。
ピアノを発明した人はエライ!




ミッチ:あの表があれば... naoko先生、長調と短調の5線の表。この音からドレミ...って始めるときには、ここの音に♯または♭をくっつけてねっていう表があるでしょう?あれがあったら分かりやすいかも。
ミッチは、shinちゃんに泣きつきに、沖縄に行こうかと思いました。

 KIYO:理解できていますよ♪ 音楽講座2は、ピアノ弾いて確認しました。それもヘッドホンして聞かれないように・・・。さらに下記のように紙に3行並べて書いてF#とかB♭とかも確認できました。
ドレミファソラシドレミファソラシド
CDEFGABCDEFGABC
ハニホヘトイロハニホヘトイロハ

でもG(ソ)からドレミファソラシと心で言いながら鍵盤を押してシ、確かに・・・。じゃあ黒鍵ね・・・。確かに・・・。元々Fの音を半音上げたからF♯というのか・・・。Gから始まったから「ト」、明るいと長調・・かぁ、って不思議ですが、「ドレミはどの音からでも始められる♪」は分かったつもりです。しかし、長調と短調は明るいとかの基準ではなくてもっと理論的な区別はないのでしょうか???

 KIYO:理解は進むよー 音楽講座3もわかったような気がします。しかし、考えてしまいました。「ミとファ、シとドは半音になってるのがわかりますよね。」は分かったというより、黒鍵がないからそうなんだろーなと想像しただけですけど・・・。西洋音楽と表現したから気がついたのですが、沖縄(琉球)音楽にミとシがないと聞いた事があるのですが、沖縄(琉球)音楽には半音という概念がなかったからなのでしょうか?なんか卒業証書もらえそう・・・、次が楽しみ。そうそう先生質問には答えてくださいね。長調と短調、沖縄(琉球)音楽の二つです。




課外授業

理解が進んだところでちょっと横道に。
今日は楽器なしで歌ってみましょう。ドレミは歌えますよね。
ドレミファソラシド。次は上から下がって、ドシラソファミレド。
次はね、ファとシを抜いて歌ってみて。まずは下から登って上のドに行きついたらそのまま下がって。
ドレミソラドラソミレド。
これは日本の音階だと言われています。明治に西洋音楽が入ってきたときに、西洋音楽理論にあてはめてみて、4番目と7番目の音がないから「よなぬき音階」なんて言われたそうです。
これに近いのがスコットランド民謡だと言われていて、明治の頃には、スコットランド民謡に日本語の歌詞をつけて歌った歌がいくつも作られました。「蛍の光」、「埴生の宿」、「旅愁」などがそうですね。確か。
では、次。今度はレとラを抜いて歌ってみましょう。同じように登って、それから下がってきてください。
ドミファソシドシソファミド。
ほら、沖縄の香りがしてきたでしょ。
ちゃんと半音があるよ。むしろ、沖縄の曲調の中ではこの半音の移動がとても大事だと思います。
ただ、日本の民謡も、沖縄の民謡も、実はもっと複雑です。特に沖縄の音楽の原曲に近いものを聞くと西洋の譜面には書ききれない不思議な音がいっぱいあるように思います。
この違いは西洋の音楽がハーモニーを重要視したために生じてるのかななんて思ったりするのですが、この辺を言い始めると長くなるので省略。実は西洋の音階も本当はもっと複雑だったりするし。

ミッチさんの「長調と短調の5線の表」って何でしょ? なんだかなぞなぞみたい。
ただね、この講座では五線譜は一切出てこないんだよ。
だって、五線譜を出したら、今度は五線譜の説明をしなきゃいけなくなるからね。
五線譜なんて読めなくても大丈夫だよ。

KIYOさん、長調と短調は必ず後で出てくるよ。これは必修科目だからね。あわてない、あわてない。今やっていることは、あとでコードを理解する時に大切なことをやってるんだよ。それで、次に音程のことをちょっと詳しく説明したあとに短調を説明します。




MINE:おうっ! naokoセンセ作成の鍵盤を見つつ、講座を読みすすめるとあら不思議。
「その3」までは、理解することができました。
学校の先生がいいたかったことはこのことなのねと、今さらわかりました(汗)

それから私は沖縄音楽(琉球音楽?)は「レとラ」がないんだとずっと思ってました。
半音がないというよりも、むしろその半音の存在が大事なのかなと。
でも、「レとラ」がないというよりも、
「ド−ミ」「ソ−シ」の音の移りが沖縄らしいのかなぁと今ふと思ったりもして・・・

そして、一般的な民謡が「ミとシ」がないのかなぁと。
音楽って、そんなに単純なもんじゃないんですかねぇ・・・

NAOKO:「ミとシ」ではなくて、「ファとシ」だね。「よなぬき」だから。
みんな優秀な生徒さんで嬉しい。
では次に進みます。