2004年7月24日。 またまた港湾空港技術研究所にいってきました。 入口の建物や防波堤の工事は終了して、きれいになっていました。 ちょうどバスが近くのバス停に停まり、ぞろぞろ人が降りてきました。 意外と人が来ますねぇ。 今年はスタンプラリーをしているみたいです。
受付の建物の右側では、毎度の様にロボットが・・・と思ったら、 蜘蛛の様な形のロボットは動いていませんでした。 砂煙で見えない海中での作業のため、手探りで動かすパワーシャベルは、 外に本物のパワーシャベルが置いてあったので、実際に動かすつもりだったようですが、 どうやら調整中みたいでした。 残念です。 でも、チェーンで簡単に波消すブロックを持ち上げる、という新しい実験をしていました。 玩具のクレーンで、5cmぐらいの小さいテトラポットを持ち上げるのですが、 チェーンを降ろして持ち上げるだけで簡単に持ち上がって、歓声が上がっていました。 海中のブロックを持ち上げる際に人が海に潜らなくていいから助かるそうです。 ナイスアイデア。 ちなみに持ち上げていた小さいテトラポットは、材質は本物のコンクリートでした。
向かいの部屋で面白いパネルを見つけました。 馬堀海岸高波対策事業。 馬堀海岸は、横須賀の馬堀海岸で、埋め立てた低地で平成7・8年に台風の高波で浸水したそうです。 これに対して高い壁を作るのではなく、海中のブロックや、隙間のある石積みで波を消す対策をするそうです。 出来上がれば新しい海岸の形になりそうです。
誕生日の波の高さを調べる、というコーナーがありました。
過去の風のデータや、潮の計算から、波を算出しているそうです。
子供の誕生日を入れて「そうだよね、晴れて風がなかったよね」と納得。
隣の新しい建物で、パネル展示をしていました。 東京湾のアサリの幼生がの分布調査、なんてこともしていました。 中央水産研究所と事業が重なりそう、とは思いながら、 土木系研究所が生物に手を出すのに、環境に配慮をする時代を感じます。 臨海に干潟を取り戻すプロジェクトなども展示していました。
新しい建物には食堂がありました。
値段は、定食400円と安く、昔ながらの役所の食堂といった感じです。
窓の外は東京湾フェリーが行き交う港の光景です。
奥に行くと実験装置がいろいろあります。
土木系だから大きなものがけっこうあります。
砂の液化現象を実験するための水中振動台、今回は見れませんでした。
近くでコンクリートの手形作りをしていました。
抽選で毎回4人。
参加は出来なかったけど、楽しそうでした。
自由に波を作れるインテリジェント水槽の奥に、油回収海域再現水槽ができていました。 海に流れた重油を回収する研究をしていて、回収の公開実験をしていました。 行ったときは終わった後で、重油の臭い匂いがプンプンしていました。 ベルトコンベアみたいのを回して回収する仕組みみたいでした。 取り損ねた油が少し流れていました。 これは別の方法で消すのかな。
いつもはガラガラの干潟実験施設は、混んでいました。
テレビで放送していたけど、これは砂に海水を入れるだけで生物が現われるかどうかの
放置実験だったみたいですね。
海水は海から引いて循環させているみたいです。
3つのうち1つだけは波を作っていて、そこだけアマモが生え、貝やエビが繁殖していました。
波がポイントという事でしょうか。
最後に長さ180m以上、高さ3.5mの波を作る大規模波動地盤総合水路。 この大迫力の波を家族に見せたくて、また一般公開に来ました。 上から見る波もすごいけど、横のガラス越しに見るとその大きさがよくわかります。 これだと車が流されておかしくないですね。 終わった後でみたら、建物の壁から水が漏れていました。 波が大きすぎて水路の壁を越えちゃったみたいです。
港湾空港技術研究所(http://www.pari.go.jp/)
Presented by Ishida So |