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リヤライセンスランプ交換

概要

通称,ナンバー灯と呼ばれているもので,後ろ側のナンバープレートを照らす役目をしている. 字光式ナンバープレートの場合は点灯しないが,ハーネスのカプラが抜かれているだけでランプそのものは存在しており, カプラを差し込むとちゃんと点灯するらしい(字光式ナンバーでライセンスランプも点灯するのは保安基準違反かもしれない). 街中でも,たまに片側だけランプの点いていない車を見かける.もちろん,ランプが切れていたら車検に通らないので, その場合は交換する必要がある.

準備するもの

使用する電球は5Wのウェッジ球である.同じ5Wのウェッジ球でも, ポジションランプ用と書かれている蒼白のものは,ランプハウスが熔けることがあるので,あまりお勧めできない. 工具としてはプラスドライバーと,電球を抜くときのためにマイナスドライバーも一本あると便利.

交換手順

  1. ランプASSYの上下のビス(左写真)を緩め,ランプASSYを取り外す(写真右).
  2. ランプハウス裏に電球のソケットがねじ込み固定されているので,ソケットを回してランプハウスから抜き出す.

  3. 電球をソケットから抜く.手で引っ張っただけでは抜けないときは,マイナスドライバーを電球の根元のくびれた部分に引っかけ, てこの原理で押し上げて抜き取る.

  4. 新しい電球を,ソケットに十分に深くまで差し込む.

  5. ソケットをランプハウスにねじ込み,ビスで元通りに固定する.

結果

最初はRAYBRIGの無着色の高効率球を使用していたが,一度,BOSCHの蒼白のもの(ガラスは青紫色)を使ったことがある. それでしばらく乗っていたのだが,ディーラーに点検に出した時にライセンスランプが片方,切れているのを指摘され, 取り出してみると電球周囲のランプハウスが熔けて曲がり,電球とプラスチックが接触,そのためバルブが割れてしまっていた. そのため元の電球に戻し,ランプASSYも解体車からとってきたものに交換した.普通の高効率球の場合は, このようなことは生じていない(ノーマルの電球でも,古い車だと若干,ランプハウス内側が焼けているのを見かけるので, 熱的には結構,余裕がないのだろう).

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リヤライセンスランプASSY交換

概要

上のバルブ交換の手順で述べたように,ランプハウスやレンズの部分は,ビスを緩めるだけで簡単に外せるが, 電球のソケット部分とそれにつながっているワイヤハーネスは車体についたままになっている. もしこの部分が焼けたりして交換する必要がある場合は,上の手順に加えて以下の作業が必要になる.

交換手順

  1. ランプASSYの上下のビスを緩め,ランプASSYを取り外す(上の「バルブ交換」の項を参照).

  2. ラッゲージリヤガーニッシュを取り外す.金属製の内装リムーバを用いる時は,クリップ位置を正確にこじらないと, 容易に変形してしまうので注意.

  3. ラッゲージリヤトリムをめくると,ナンバープレート裏側の両脇あたりに,ライセンスランプのカプラがある (写真内)ので,それを抜いて,車体を貫通している部分(写真内) をふさいでいる防水用のグロメットを,室内側からマイナスドライバーなどで車外側へ向かって落とし込むと, ソケットとつながるワイヤハーネスが抜ける(下段写真).

    ライセンスランプのハーネス.片方は電球のソケット,もう一方が車体ハーネスとのカプラになっており, 中央のゴム部分で車体を貫通する.電線の色は,プラス側が緑,マイナス側が白に黒線である.

  4. 新しいワイヤハーネスを,元通りに車体に通し,カプラにつなぐ.車体を通る穴は後ろから見えるので, そこに通すようにすればよい(右写真内). 防水用のグロメットは, しっかりはめ込まないとトランクルームに水がたまることもあるので注意.

  5. ランプASSYを,ビスで元通りに固定する.

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リヤライセンスランプLED化

概要

LEDの特徴については,すでに別のページで述べているので, ここではあまり詳しくは書かないが,簡単に言うと通常の白熱電球に比べて「より白い(蒼白)・明るい・低消費電力・長寿命」 といった特徴がある.今回は「明るさ」と「白さ」(要するに見た目ということか)を目的として,この改造を行った.

設計・準備

回路図としては,別ページで解説したものをそのまま使用する.
LEDの数は,とりあえずドアカーテシランプと同じく12個にすることにした.レンズの開口部が思ったより小さいので, これでもちょっとぎりぎりかもしれない.図中のCについては,サイズ的に1μFの積層セラミックコンデンサを使用した (同じ12個のLEDを搭載しているドアカーテシランプでは,0.33μFの積層セラミックコンデンサを使用してみたが, これは気分の問題である).ランプハウス内部の形状に合わせて配線図を引いてみたのが,下の図である.
ライセンスランプのランプハウス部は,スペース的にあまり余裕がないので, LED点灯回路のうち定電圧回路の部分は外にはみ出して設置せざるをえない.その部分をうまくカバーするのに, ホームセンターをあさってみたところ,13mmの樹脂製水道管用キャップがちょうどぴったりかぶせられるような感じだった (13mmといっても,「内径13mmの樹脂製水道管に被せる」キャップだから,キャップ自体は結構,大きいものである. 実測してみると,内径18mm,外径24mm,高さ30mmあった).これをランプハウス裏側にくっつけた場合,元の電球のソケットよりかなり大きいので, 車に取り付ける時にどこかと当たったりしないか心配だったが,実車を確認してみると, ライセンスランプASSYの裏側には意外と大きな空間があり,まず干渉することはないと思われた.

水道管キャップ
あと,配線するのに,室内灯の場合はランプハウスに直接,カプラがつながっていてここで分離できるのだが, 車外の灯火の場合は防水の関係上,ソケットのついたハーネスがあって,それを車室内に引き込み, そこでカプラにより車体側のワイヤーハーネスに接続する形式になっているので,そのハーネスをつけた形で仕上げる必要がある. これは解体車から仕入れてきた.

製作

最初に,ランプハウスの内側の形に合わせて基盤を切り抜く.
次に,上の基盤パターン図に従って,部品をハンダ付けしていく.LEDを載せるときには, 光ができるだけ拡散するように,LEDの頭部を削って平らにし,さらにLEDの向きが扇状に広がるように工夫した.
横から見たところ.LEDの向きが左右に広がるようになっていることに注意.LEDの頭は平らに削ってある.
LED側の基盤ができたら,定電圧回路側(といっても,部品は三端子レギュレータとコンデンサ1個ずつしかないが) を作り,LED基盤の裏側から電線で接続する.

完成した回路基盤.LED基盤の裏から配線していることに注意
それとは別に,ランプハウス裏側のキャップを取り付ける部分のバリ取りをしておく. キャップを当ててみて,隙間ができるようならリューターで盛り上がっている部分を削り,できるだけ隙間ができないようにしておく.
ランプハウス裏側の出っ張り(黄矢印)やバリ(赤矢頭) を削って平らにしておく.
その次は,解体車からとってきたリヤライセンスランプのハーネスを加工する.加工といっても, 電球のソケットを切断して,背面のカバーとなる水道管キャップに穴をあけて電線を通すだけだが.

このあと,このハーネスを完成した回路基盤にハンダ付けして,電気的な加工はこれで完成. 念のために点灯チェックをおこない,問題がないことを確認する.それが終わったら,金属部の腐食防止や, 走行中に加わる振動によってヒビなどが入ったりしないように,回路基盤の両面をシリコンシーラントでしっかり固めてしまう.
あとハーネスがキャップを貫通しているところにもシリコンシーラントを盛って,雨水の侵入を防ぎ, 最後にキャップの結合面に接着剤を塗ってランプハウス裏に接着して,しっかり押さえながら乾くのを待つ.

完成
あとの取り付けについては,リヤライセンスランプASSY交換の項目を参照のこと.

結果

点灯してみたところ・・・かなり強烈な明るさと白さである.オフ会で披露した時も, 「字光式ナンバーより目立ってるなぁ」というお褒め(?)の言葉を頂戴した.たしかに,ちょっと目立ちすぎて恥ずかしい気がする. これだと,はっきり言って夜には悪いことはできないなぁ,と思ってしまうほどである. というわけで,十分に目立っているし,効果のほどはまずまず上々と言えるだろう. ただし,かかった費用はドアカーテシランプと同じく,左右で約7000円である.これだけはもうちょっと安くなってほしいところだ. あと,ちょっと残念だったのが,両側から照らす時の弱点とも言えるが,どうしても両側のランプ近くが明るくて, 中央部がちょっと暗くなってしまっていることである.LEDを載せる時に光が拡散するように頭を削ったのだが, 削らずに収束させたまま遠くを照らすようにしたほうがよかったのかもしれない(その場合, LEDの向いている場所がスポット上に明るくなってしまう可能性もあるが).

最終更新日:2002年10月31日

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