「痛い!!空気悪い気持ち悪い気色悪い喉痛い頭痛い手がすっごく痛い!!」

「やかましい文句言うな!叫んでる暇があったら手を動かせ!!」

「動かしてるよ!!文句は言うけど止めようとか泣き言は言ってないだけ褒めて欲しいくらいだよ!」

 

 

 

 

 

 呪いを解くのに必要だと言うラーの鏡を探す事になった。

 大雑把な位置を城で聞き、その沼まで来て見たのだが。

 

「ま、また毒沼・・・・・・」

 情けない声で羽鳥がへたり込むのも無理はない。

 突っ切るだけの今までと違い、探し物をしなければならないのだから。

 

「えーっと、多分この辺。そこはかとなく魔力の気配」

 という羽鳥の言葉に従って探し始めたわけだけれど。

「当てになるのか・・・・・・?」

「信じないなら全範囲しらみ潰せば?」

 ポツリと呟いたら、聞こえたらしくトゲのある言葉が返ってきた。

 ささくれ立つのも当然だ。体力奪われる上に魔物もしっかり出る。

 

 

 バシャッ

 音を立てて沼から飛び出してきたバブルスライムを真っ二つにし、剣を鞘に収めた。

 その際、コツリと足先に硬い感触。

 持ち上げてみると、円盤状の・・・・・・汚れていて分かりにくいがおそらく鏡が出てきた。

「あった」

「ほんとっ!?やった!」

 ばしゃばしゃいわせながら羽鳥が寄って来る。

「これであってるか?」

「ん・・・見た事ないから確証はないけど、魔力は感じるよ」

 まさか同じ場所に類似品があるとは思わないし、だったらこれで正解なのだろう。

 

 

「やったー、これで帰れる」

「蝶子を戻してやれる、だろ。不謹慎だぞ」

 言いながら、道具袋からキメラの翼を取り出した。

 

 天へ放り投げた羽の根元に付けられた輝石が煌めき、二人を前回精霊ルビスと近しくなった場所―――要はそれなりにルビスの加護の深い人物の前で祈りを捧げた場所―――へと誘った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

今回も短いですね。

最後の二行はDQ2におけるルーラの自己解釈。

次回はようやく人型ちょーこの登場か!?