十和田市サッカー協会 シニア委員会

記事一覧

シャネル J12誕生25周年を祝うブルーセラミックスの新作

「黒に近い青、あるいは青に近い黒」をコンセプトとしたブルーのケースを持つJ12が登場した。ブルーが表現する厳粛なエレガンスは、シャネルの世界観を反映している。

ブラック、ホワイトに続く、ブルーの「J12」。アラビックインデックスモデルとブルーサファイアがセットされたモデルが展開される。“黒に近い青、あるいは青に近い黒”を実現すべく、ブルーセラミックスの開発には約5年を要した。自動巻き(Cal.12.1)。(左)28石、(右)27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。高耐性セラミック×SSケース(直径38mm)。200m防水。ともに数量限定。(左)178万2000円(税込み)。(右)413万6000円(税込み)。

シャネルJ12コピー 代引きブルーをまとった新作「J12 BLEU キャリバー12.1」
シャネルの「J12」が誕生25周年を迎え、ブルーをまとった新作「J12 BLEU キャリバー12.1」が発表された。J12は、シャネルのアイコンに留まらず、セラミックスの色調や質感を引き出して時計デザインに統一感を与えるアプローチとその技術力によって、時計業界における同素材の地位を押し上げたエポックメイキングなモデルでもある。シャネルのモノトーンコーデを象徴するように、初出の2000年にブラック、03年にはホワイトモデルがラインナップされたほか、後年にはそれらを組み合わせた「J12 パラドックス」が加えられたことも記憶に新しい。

J12 BLEU キャリバー 12.1

ブルーセラミックスのマットな質感に、ベゼルや針のメタリックな質感が加わってコントラストを成し、全体を引き締めている。ベゼルインサートには、バゲットパターンのブルーセラミックスが用いられ、放射状の凹凸が生む陰影が本作特有の表情を生み出す。

そしてJ12の25周年を記念すべく登場したのが、初採用となるマットなブルーセラミックスをまとったカプセルコレクション「J12 BLEU」だ。カラーのコンセプトは〝黒に近い青、あるいは青に近い黒〞であり、厳粛なエレガンスがそこに表現されている。その色調は本作のために調色されたものとなる。男性に人気のフレグランス「ブルー ドゥ シャネル」のブルーとは異なる色合いを持つが、共通点も見て取れる。カジュアルやスポーティーさではなく、あくまでエレガンスに主軸を置く共通した世界観の下で、ファッション、香り、時計といったアイテムでトータルコーディネートを楽しめる点は、シャネルらしいアプローチと言えるだろう。

今回紹介するのは、基本となるアラビックインデックスに日付表示を備えたモデルと、バゲットカットのブルーサファイアをインデックスに用いて日付表示を持たないモデルだ。デザインによって日付表示の有無を変える細やかな調整もまたシャネルらしいのと同時に、J12が人気を集める理由のひとつでもあろう。

機能美と実用性を兼ね備えたドレスウォッチ。

厚さわずか1mmのムーブメントを搭載し、ケースの厚みもすべてのモデルが3mm前後と実にスリムなフォルムを実現したシチズン「エコ・ドライブ ワン」。伝統的なドレスウォッチのスタイルを備えつつも、利便性の高い光発電クォーツとなっており、審美性とユーティリティーが見事に両立された腕時計コレクションとなっている。本記事では、そんなエコ・ドライブ ワンの魅力を解説する。

快適な装着感とクリアな視認性を実現
シチズンが誇る光発電技術を極限まで進化させた世界最薄(※アナログ式光発電ムーブメントとして。2023年11月現在。シチズン時計調べ)のドレスウォッチ「エコ・ドライブ ワン」をご存じだろうか? 2016年に「エコ・ドライブ」誕生40周年を記念して発表され、カルティエ スーパーコピーその圧倒的な薄さと洗練されたデザインで衝撃を与えたコレクションである。開発にあたり、ほとんどの部品を新しく設計し、それぞれのパーツを小型化して、従来のムーブメントでは不可能だった超薄型を可能にした。装着した瞬間に一体化するようなケースは、長時間の装着であっても身に着けていることを忘れるほどの快適さを提供する。

このモデルでは、メタルブレスレットはもちろん、しなやかなレザーストラップを採用したモデルも用意されている。ビジネスシーンではフォーマルなレザーバンドが上品さを引き立て、カジュアルなシーンではメタルバンドの重厚感が手元を格上げする。それぞれの素材が時計全体のデザインと調和し、どのバリエーションを選んでも高級感を損なわないのが魅力となっている。針等の作り込みも極薄ケースに合わせて精密に設計し、細身でありながら視認性を確保。クォリティの高さを感じさせ、シンプルなデザインの中に奥行きを生み出している。これによりクォーツウォッチでありながら機械式時計のようなエレガンスを醸し出しているのだ。

また、シチズンのエコ・ドライブ技術により光さえあれば動き続けるため、定期的な電池交換の必要がなく、多忙を極める現代人にとっては実用的と言える。さらに、限度を超えた充電を防ぐ「過充電防止機能」も搭載し、長期間安定したパフォーマンスを提供してくれることもありがたい。

ミニマルかつ無駄のないフォルムが特徴のエコ・ドライブ ワンは、シンプルながらも上品な文字盤とスリムなケースが大人の手元にエレガントな印象を与え、フォーマルなシーンにも違和感なく溶け込む。個性と洗練を求めるユーザーにふさわしいラインナップと言えるだろう。

現行モデルから選ぶ、私が欲しいエコ・ドライブ ワン3選
フォーマルな場にふさわしいクラシックなモデルから、スポーティーな印象を持つモダンなデザインまで、多彩なラインナップが魅力となっているエコ・ドライブ ワン。数あるモデルの中から、エレガンスと実用性を両立したおすすめの3本を厳選した。

AQ5022-02E
シチズン「エコ‧ドライブ ワン」Ref.AQ5022-02E
光発電エコ‧ドライブ(Cal.8845)。月差±15秒。SSケース(直径36.6mm、厚さ4.5mm)。日常生活防水。36万3000円(税込み)。
「AQ5022-02E」はエコ・ドライブ ワンの魅力を凝縮した1本だ。わずか1mmのムーブメントを搭載した、厚ささ4.5mmの薄型ケースで、快適な装着感を生み出す。シチズン独自の表面硬化処理「デュラテクト」を施したアンバーイエローのケースは上品で落ち着いた輝きを放ち、ブラックの文字盤との調和が取れている。6時位置のスモールセコンドがまた、クラシックだ。

また、クラリティ・コーティングを施したサファイアガラスを採用し、光の約99%を透過して、どの角度からでも時刻が確認できるクリアな視認性をも実現した。

太陽光や室内光で充電し続けるエコ・ドライブ搭載で、一度フル充電すれば長期間駆動するため定期的な電池交換の手間もなく、高い実用性を誇る点も魅力である。

シチズン「エコ・ドライブ ワン」Ref.AQ5012-14A
光発電クォーツ。(Cal.8845)。⽉差±15秒。SSケース(直径36.6mm、厚さ4.5mm)。日常生活防水。35万2000円(税込み)。
エコ・ドライブ ワンの洗練と日本の伝統が融合した特別なモデルがRef.AQ5012-14Aである。

薄型ケースを採用していることは言わずもがな、さらに本作の文字盤には、エコ・ドライブ ワン初となる日本の伝統工芸、土佐和紙「典具貼紙」を採用しているのだ。ケースとベゼルには「デュラテクトピンク」を施し、華やかさと耐久性を両立させている。

土佐和紙を使用した文字盤は、繊細な質感が光の加減によってさまざまな表情を見せ、ゴールドのインデックスや時分針とともに上品なコントラストを生み出している。

AR5075-69E
エコ・ドライブ ワン
シチズン「エコ・ドライブ ワン」Ref.AR5075-69E
光発電クォーツ(Cal.8826)。月差±15秒。SS×ジルコニアセラミックケース(直径39.0mm、厚さ3.48mm)。⽇常⽣活⽤防⽔。40万7000円(税込み)。
究極の薄さと軽さを追求したエコ・ドライブ ワンの中でも、硬度の高いジルコニアセラミックスをベゼルにあしらうことで、ドレッシーなだけではない、機能美とモダンな印象を備えたモデルがRef.AR5075-69Eだ。

デザインは極限までシンプルに仕上げられているためどんなシーンでも手首に自然となじみつつも、さりげなく存在感を放ってくれるモデルに仕上がっている。シンプルながら、ケースの表面処理は「デュラテクトプラチナ」で、明るく輝くシルバーカラーをまとった。

メタルブレスレットは扱いやすいため、初めて腕時計を購入するというユーザーにもお勧めしたい1本である。

伝統と革新が交差する独立系ブランド、アンジェラスが「ラ ファブリック」コレクションに新たなモデルを加えた。

「クロノグラフ テレメーター」と名付けられた本作は、モノプッシャー機構とテレメータースケールを備えた本格機械式クロノグラフである。ケース径は37mmと控えめながら、ヴィンテージを想起させるディテールと現代の製造技術を融合させ、3つの異なるダイアルカラーで展開される限定モデルに仕上がっている。

アンジェラス、限定モデル「クロノグラフ テレメーター」を発表
アンジェラスは、直径37mmのケースとモノプッシャー機構を備えた「クロノグラフ テレメーター」を、ステンレススティール製25本、18Kイエローゴールド製15本という限定数で発表した。

クロノグラフ テレメーター
クラシカルな趣の文字盤であり、サブダイアル同士が寄っているのが特徴的である。
リシャールミル スーパーコピー代金引換を激安歴史あるタイムピース
アンジェラスは、栄えある伝統と高度なクロノグラフ製造技術を象徴するこのモデルを通じて、名門コレクション「ラ ファブリック」に新たな1章を加えた。1891年、ル・ロックルでシュトルツ兄弟によって創業された同社は、創業当初からミニッツリピーターやクロノグラフといった革新的なタイムピースを手がけてきた。本作は、そうした伝説的モデルに着想を得て、ブランドの象徴的なデザインコードを受け継いでいる。

距離を測る精密なスケール
モデル名にもなっている「テレメーター」とは、クロノグラフ針に連動し、音速を基準として距離を測定するためのスケールである。たとえば、稲妻が見えた瞬間にクロノグラフをスタートし、雷鳴が聞こえた時点でストップすると、音速(およそ時速1240km)に基づき、出来事までの距離を算出できる。

隅々に宿るクラフツマンシップ
クロノグラフ テレメーター
アンジェラス「クロノグラフ テレメーター」Ref.0CHC.QI01A.V010Q
手巻き(Cal.A5000)。23石。パワーリザーブ約42時間。2万1600振動/時。18KYGケース(直径37mm、厚さ9.25mm)。世界限定15本。627万円(税込み)。
直径37mmの本モデルは、現行アンジェラスコレクションの中で最もコンパクトだ。ケースは柔らかな曲線を描き、ファセット加工を施したラグは、落ち着いたケースサイドとコントラストを成す。

クロノグラフ テレメーター
アンジェラス「クロノグラフ テレメーター」Ref.0CHC.SP01A.V010S
手巻き(Cal.A5000)。23石。パワーリザーブ約42時間。2万1600振動/時。SSケース(直径37mm、厚さ9.25mm)。世界限定25本。352万円(税込み)。
ダイアルは3色展開で、ブロンズを帯びたピンク、チタングレー、そしてイエローゴールドモデル専用のニッケルホワイトが用意されている。サテン仕上げのフランジと、中心部のグレイン仕上げが奥行きを演出する。

クロノグラフ テレメーター
アンジェラス「クロノグラフ テレメーター」Ref.0CHC.SG01A.V010S
手巻き(Cal.A5000)。23石。パワーリザーブ約42時間。2万1600振動/時。SSケース(直径37mm、厚さ9.25mm)。世界限定25本。352万円(税込み)。
サブダイアルの針にはアジュラージュが施されたものだ。インデックスはブラックロジウム仕上げまたは3Nゴールドプレート製であり、全体にラグジュアリーな印象を与える。

機構美と伝統の融合

裏蓋はトランスパレント仕様であるため、Cal.A5000を鑑賞することができる。このムーブメントのブリッジは3Nゴールド仕上げだ。
心臓部には、自社製のCal.A5000を搭載。これは手巻きのモノプッシャー・クロノグラフムーブメントであり、プレートとブリッジには3Nゴールド仕上げ、クロノグラフ部品にはパラジウム仕上げが施されている。

パワーリザーブは約42時間、9時位置にスモールセコンド、3時位置に30分積算計を備える。機構はコラムホイールと水平クラッチによって駆動し、1940~70年代のクロノグラフを想起させる構造である。

上質な素材と快適な装着感
ケースはステンレススティールまたは18Kイエローゴールドから選べ、風防には両面無反射コーティングを施した、ボックス型サファイアクリスタルを採用。裏蓋にもサファイアクリスタルが使われ、精緻なムーブメントを鑑賞できる。

ストラップは、スチールブルー、アンスラサイトグレー、セージグリーンの上質なカーフレザーがそろい、バックルはモデルにもよるがゴールドまたはスティール製のピンバックルが用意されている。

限定本数と価格
本モデルは、18Kゴールド製が15本、ステンレススティール製が各色25本の限定生産であり、高級時計愛好家にとって真のコレクターズアイテムであろう。

ミッドセンチュリースタイルのクロノグラフが登場。

ロルカを覚えているだろうか? 2023年初頭に登場したこの新しいブランドは、カナダ・スイス出身でニューヨーク在住のジェシー・マーチャント(Jesse Marchant)が設立したもので、その第1作目となるモデルNo.1で我々を大いに驚かせた。モデルNo.1は直径36mmのGMTウォッチで、その出来のよさは作家のゲイリー・シュタインガートも詩的な称賛を投げかけたほどだ。そして今、ロルカはモデルNo.2を引っ提げて帰ってきた。この新作は、初代モデルのプロポーションとミッドセンチュリーからインスピレーションを受けたデザインをクロノグラフに応用したものである。

lorca model no. 2 chronograph
ロルカのモデルNo.1 GMTが持っていた魅力は、その意外性であった(36mm径に? それともGMT機能に? もしくはヴィンテージインスピレーションに? いずれにせよ私も、そしてゲイリーも間違いなく心を奪われた)。モデルNo.2 クロノグラフにはそれとは異なる魅力がある。言うなれば洗練だ。モデルNo.1の多くの要素を引き継ぎながらも、明確に違いを持たせている。そしてGMTのときと同様に、特定のミッドセンチュリーやヴィンテージのインスピレーションを指摘するのは難しいものの、その要素は随所に感じられる。これこそが独自の伝統を持たないロルカのような新興ブランドが“ヘリテージ”デザインを成功させる秘訣だと私は考える。

まずはサイズから見ていこう。最信頼性の日本パネライスーパーコピー代引き専門店!モデルNo.2は直径37mmで厚さ14.1mmの316Lステンレススティール(SS)製ケースを採用している。ラグからラグまでの長さは46mmで、ベゼル部分の直径は38mm。そのケースの厚みの一部はドーム型のサファイアクリスタルによるもので、ケース自体の厚さは11.6mmである。ケースにはポリッシュ仕上げとヘアライン仕上げの両方が施されているが、特に注目すべきはベゼルだ。そのベゼルには1950年代を彷彿とさせる溝の入ったパターンがあり、まるでロレックスのデイトジャスト“サンダーバード”や、祖母宅にあるような豪華な銀食器のような趣を持っている。機能面では双方向に回転する120クリックの回転ベゼルを有しており、12時間表示がロルカ独自のフォントで刻まれている(開いた“6”の形状が特に素晴らしい)。この選択はクロノグラフとしては珍しいものだが、その理由についてはのちほど触れることにする。

lorca model no 2 wrist shot chronograph
私の16cmの手首のうえで。

モデルNo.2はGMTモデルで見られたのと近しい9連ブレスレットを備えている。その厚さはわずか2.6mmで、20mm幅のラグから16mm幅のクラスプへとしなやかにテーパーしている。そしてこのクラスプについても、ロルカを称賛すべきだろう。精密に加工されており、薄く洗練されていて、この価格帯で大手ブランドがしばしば量産するものに比べて明らかな質感の向上が見られる。またクラスプには工具不要のマイクロアジャスト機能が搭載されており、これはモデルNo.1のブレスレットからの改善点である。

lorca model no. 2 chronograph
Milled clasp.

lorca model no. 2 chronograph
Nine-row bracelet.

ロルカはモデルNo.2に、シルバーダイヤルとブラックダイヤル、シルバーのインダイヤルを持つウォームグレーの3つのバリエーションを用意している。後者のプロトタイプを実際に手に取ることができたが、グレーのインダイヤルに温かみのある色合いが加わったデザインが気に入った。3つのダイヤルすべてにロルカ独自のフォントが使用されており、ポリッシュインデックスには大きなドーフィン針と同様にスーパールミノバが塗布されている。

lorca model no. 2 chronograph dial colors
ロルカ モデルNo.2 クロノグラフのほかふたつのダイヤルオプション。

モデルNo.2には、手巻きのセリタ510Mが搭載されている。これは作動カム式のクロノグラフムーブメントで、63時間のパワーリザーブを持ち、2万8800振動/時で動作する。ロルカはセリタがスペシャルまたはエラボレと呼ぶグレードのものを選んでおり、これは標準仕様よりもやや厳密に調整されたもので、セリタが提供する4段階のうち上から2番目にあたるものだ。

ロルカ モデルNo.2は、10月1日午前10時(米東部時間、日本では2日の0時)から予約受付が開始される。これはロルカのパーマネントコレクションに加わる予定だが、初回生産分は300本限定で2025年5月に出荷される。

我々の考え
lorca model no. 2 chronograph
ロルカのモデルNo.2は、この若きブランドにとって次に進むための力強い1歩である。モデルNo.1が当時としては珍しい36mm径のGMTウォッチを提供してくれたのに対し、モデルNo.2は身につけやすいプロポーションを持つミッドセンチュリースタイルの機械式クロノグラフとして、小規模ながらも成長しつつあるリストに加わった。

モデルNo.1と同様に多くの要素が組み合わされているが、それが一体感のあるデザインを生み出している。余計な部分は何もない。まずは文字盤から始まる。ダイヤルには筆記体風のフォントで書かれた“Lorca”と、6時位置のインダイヤル上部に“Model No. 2”のみが記されている。3つのインダイヤルはクロノグラフとしては非常になじみのある配置だが、ベゼルはクロノフラフとしてはかなり異質である。

そのため、モデルNo.2において最も批評しやすい、または称賛しやすい部分がベゼルであるとも言える。実際ポリッシュされたタキメータースケール付きのベゼルを用意し、それで済ませることも容易だっただろう。だからこそ、異なるアプローチを採用したことを評価したい。しかしながら、このベゼルでなかった場合のデザインも見てみたかった、と思うのも事実だ。きっとそのレンダリングはどこかに存在するだろうし、最終的なモデルNo.2よりは魅力が少ないだろうとも思う。モデルNo.2を気に入るかどうかは、おそらくこのテクスチャーのあるベゼルについてどう感じるかにかかっているのだろう。

個人的にはこのベゼルが少しずつ気になってきている。結局のところラップタイムを測るためのタキメータースケールなら大手ブランドから多く提供されているし、それでゆで卵の時間を計るのに困ることもないだろう。ロルカのような新興ブランドはそれら大手と異なることを試みる必要があり、このベゼルはコンセプトと結果としての美観の両面でそれを際立たせている。

lorca model no. 2 chronograph bezel
競合と言うと、ファーラン・マリやオーク&オスカーなどから最近リリースされたクロノグラフが頭に浮かぶ。しかし、ロルカはこの薄さで100mの防水性能を実現した点で際立っている。ほかにこのようなクロノグラフがあるかは分からない(もし思いついたら教えて欲しい)。

ここで評価したいのは、ロルカが特定の仕様に対して真剣に取り組んでいることである。それは存在しなかったミッドセンチュリーデザインを具現化するという単純で抽象的な試みではなく、現代の生活に適した手巻き機械式クロノグラフを作ろうとする努力でもある。この言葉が一見して矛盾しているように思えるとしてもだ。

この時計を気に入った人は新しいロルカ モデルNo.2をつけて泳ぎ、そしてラップタイムの計測に勤しむのだろう。私も間違いなくそうするはずだ。

lorca model no. 2 chronograph wrist shot
内部には63時間パワーリザーブの手巻きクロノグラフムーブメント、セリタSW510Mが搭載されている。

基本情報
ブランド: ロルカ(Lorca)
モデル名: モデルNo.2 クロノグラフ(Model No. 2 Chronograph)
型番: 8501

直径: 37mm (ベゼルの直径は38mm、ラグからラグまでは46mm)
厚さ: 14.1mm (ケース分だけであれば11.6mm)
ケース素材: 316LSS
文字盤色: サテン仕上げのブラックとサンレイ仕上げのシルバー、シルバーのサブダイヤルを持つサンレイ仕上げのウォームグレー
インデックス: アプライド
夜光: インデックスと針にBGW9スーパールミノバ
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: ダブルプッシュ式クラスプ付き316L SS製9連リンクブレスレット、20mm幅から16mm幅までテーパー

lorca model no. 2 chronograph
ムーブメント情報
キャリバー: セリタSW510M
機能: 時・分・秒表示、クロノグラフ
直径: 30mm
厚さ: 7mm
パワーリザーブ: 63時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 23
追加情報: エラボレグレードのセリタ、精度は±5秒/日程度

価格 & 発売時期
価格: 38万8100円(税込)
発売時期: 10月1日午前10時(米国東部時間、日本では2日の午前0時)から予約受付開始
限定: 初回生産は300本限定(2025年5月納品予定)、その後モデルNo.2はロルカのパーマネントコレクションに加わる

このドイツブランドは、クラシックモデルに大胆なアプローチを取り、

グーテンターク! ドイツのグラスヒュッテから報告だ。現在、ノモス グラスヒュッテ本社で開催されている第5回ノモスフォーラムに参加しており、今年の新作をプレビューしている。しかし今後のリリースはまだ秘密のままであるが、フォーラムと同時にノモスは新しい手巻きムーブメントDUW 4601と、個性的な新モデル、タンジェント 2デイトのふたつのバリエーションを発表した。

今日のグラスヒュッテは少し雨模様である。

そう、カルティエスーパーコピー代引き 口コミ第1位日付窓が苦手な人は要注意だ。ノモスはふたつの日付窓を備えたタンジェントを発表した。だがその話に入る前に、新しい手巻きムーブメントについて少し触れたい。ノモスのコレクターならこの“リングデイト”機構が、これまで自動巻きのネオマティックキャリバーを搭載したふたつのモデル、41mmのメトロとタンジェントにしか採用されていなかったことに気付いているかもしれない。

新しいCal.DUW 4601は、ノモス初のリングデイト機構をクイックセット機能付きで備えた手巻きムーブメントである。特筆すべき点はその厚さがわずか2.8mmであることだ。ノモスはほとんどのムーブメントが日付機構を上部に配置しているのに対し、キャリバー全体と同じ平面に日付機構を収めることで、この薄さを実現している。またパワーリザーブが約52時間に向上しており、ブランドとしてきわめて評価に値するムーブメントとなっている。

新しいDUW 4601。

今日発表されたふたつの時計、ホワイトとブルーのカラーバリエーションがあるタンジェント 2デイトに話を移そう。特に注目すべき点は、ノモスがこのモデルを37.5mmのタンジェントケースでリリースしたことである。これまでの大型モデルとは大きく異なり、“複雑”なバージョンであるタンジェントをよりクラシックなプロポーションに戻した形だ。

日付窓や日付表示盤に対する感じ方次第では、ユニークとも奇抜とも言えるが、ノモスはこれらの時計にリングデイトと従来の日付窓の両方を採用することで、日付というコンセプトを強調することにした。そう、これは大胆な選択だ。ブランドによると、日付窓は直接的な日付表示を提供し、リングデイトは月日の経過を視覚的に示すための補完的な役割を果たすという。この決定をどう評価するかは別として、この選択は意図的なものである。

台形の形をした日付窓は、リングデイトの外側のカットアウトと並べて配置されており、そのプロポーションや書体も調整された。セリフ体の数字は、月ごとの日付に合わせてカーニングや間隔がていねいに調整されており、2桁の日付になっても視覚的に同じバランスが保たれるよう配慮されている。すべてのモデルにおいて正確なデザインの重要性を強調するノモスにとってこの細部へのこだわりは非常に重要であり、多くのブランドが見過ごしがちな部分でもある。

一見すると、特に37.5mmのケースではダイヤルが詰まって窮屈に感じられるかもしれないが、実際に見てみるとそうは感じなかった。リングデイトのカットアウトデザインがダイヤル外周にある通常の秒目盛りの代わりを果たしているため、余分な要素がないように感じられる。確かに、ふたつのデイト表示は不要かもしれないがこのデザインの仕上がりは非常にうまくいっており、驚くほど調和している。

2デイトのふたつのダイヤル仕上げは、ブランドにとって目新しいものではないが、今回の実装においては若干の変更が加えられている。ホワイトシルバーメッキのダイヤルは、41mmのネオマティック版に最も近いが、鮮やかな赤の日付表示が追加されたことで赤のアクセントが強調され、より遊び心のある印象を与えている。しかしより大きな変更は、ブルーダイヤルのバリエーションにある。41mmのネオマティック版では、リングデイトが明るいグリーンで表示されており、読みやすさはあるもののよりカジュアルな見た目になっていた。2デイトではそのカラフルなアクセントを白に変更し、ダイヤル上の白いプリントと調和させている。実際に手に取ってみると、リングデイトは時折読みづらいものの、より控えめな印象を与える。しかしブルーはふたつのバリエーションのなかでも特にカメレオン的な存在で、曇り空や室内の光の下では暗く平坦に見えるが、サンバーストメタリックブルーダイヤルを日光に当てると、輝きと質感が現れる。とはいえ私自身はホワイトダイヤルのほうが好みだ。というのも、この独特な機能をさらに強調したいと思うなら、赤がより鮮明に映えるからである。

さまざまな手首のサイズに美しくフィットしている様子を、今日多くの人が試着しているのを見て実感した。タンジェントデザインの特徴である長く細いラグは、このサイズだとまさに理想的だ。新しいキャリバーの薄さも好印象で、ケースの厚さは6.8mmしかない。両モデルともに、ノモスのシグネチャーであるブラックのホーウィン社製シェルコードバンストラップが付いているが、ホワイトダイヤルにはもう少しカジュアルなストラップが似合うと感じる。

時計を裏返すと新しいキャリバーが現れる。このキャリバーでまず目に留まるのは、新しい仕上げのスタイルだ。通常、ノモスはサンビームスタイルのリブ装飾を貴金属製のラムダモデルにのみ採用しているが、今回はスティールモデルで初めてグラスヒュッテ・ストライプをやめ、より動きのある装飾が施された。グラスヒュッテ・ストライプはこの地域の時計製造の歴史に由来するが、50万円前後の価格帯の時計にとって、この視覚的な変化は非常に新鮮だと感じる。時計自体はソリッドケースバックのモデルで47万5200円からスタートするが、新しい仕上げを楽しめる、52万3600円(ともに税込)のサファイアケースバックオプションのほうが個人的には魅力的に感じる。

タンジェント 2デイトは、2024年のノモスフォーラムで予想していたモデルではなかった。誰もが特に望んでいたわけではないデザインだと思うが、こういった奇抜な選択こそがノモスというブランドを愛する理由のひとつだ。またノモスがこの価格帯で自社製ムーブメントを搭載しながら、これほど薄い時計をつくれる能力について、十分に評価されていないとも感じている。ほかのブランドにとっても、今後の指針となるべき存在であることは間違いない。ノモスの風変わりな旧モデルと同様、この時計も10年後に振り返ったときに、熱烈なファンにとって魅力的なコレクターズアイテムになっているような気がする。そしてきっと、“日付窓がなければよかった”というコメントが出るのを楽しみにしている。

ノモス グラスヒュッテ タンジェント 2デイト。直径37.5mm、厚さ6.8mm、ラグからラグまで47.7mm。ステンレススティールケース、5気圧防水。ホワイトシルバーメッキまたはブルーのサンバーストダイヤル。時・分表示、スモールセコンド、日付窓、リングデイト機構搭載。手巻きCal.DUW 4601、クイックセット日付機能付き、パワーリザーブ約52時間。ブラックのホーウィン社製シェルコードバンレザーストラップ。価格はソリッドケースバック付きで47万5200円、サファイアケースバック付きで52万3600円(ともに税込)

ページ移動