十和田市サッカー協会 審判委員会

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オメガとフィリップスは、オメガの元従業員が関与した詐欺容疑の被害者だと主張している。

記録的なヴィンテージのオメガ スピードマスターが現在、元オメガ職員3名を含む犯罪行為の疑いで捜査が行われているとして話題になっている。これはもともと、2021年11月のフィリップスで340万ドル(当時の相場で約3億8600万円)という記録的な価格で落札されて話題になった、トロピカルなオメガ スピードマスター Ref.2915-1、通称“ブロードアロー”から端を発する。

 ご存じの方も多いかもしれないが、このニュースは4月にPerezcopeがトロピカルなスピードマスターに関する調査結果を発表したことから始まった。しかし6月1日、チューリッヒの新聞ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥング(NZZ)が報道した記事には、犯罪組織がさまざまなヴィンテージスピードマスターを集めてバラバラのパーツで組み立てた、“フランケンシュタイン”ウォッチがオークションに出品されたという一連の出来事があったと詳細に報じたのだ。オメガは、この時計が共謀者グループによる組織的な犯罪行為だったと述べており、その中にはオメガミュージアムとブランドヘリテージの元責任者を含む、3人の元従業員も含まれているという。フィリップスとオメガの両者はそれぞれ別の声明で、自分たちは組織的な犯罪活動の共同被害者であると述べた。

fraud tropical omega speedmaster phillips
2021年11月、記録的なスピードマスターに下されたハンマー。

 NZZによると、オメガ スーパーコピーすべてはこの時計がジュネーブで落札される数ヵ月前、スイスのディーラーが美しいトロピカルダイヤルを持つスピードマスターを買い求めていたことから始まった。文字盤はこの時計の目立つ特徴だったが、時計に合っていないほかのパーツで構成されている状態だった(そのディーラーは、約5万ドル<日本円で約697万9000円>で購入したとされている)。時計は売るに売れず、代わりにある別のディーラーがそれぞれの年代に合ったパーツ、つまり文字盤とケースの製造年代が一致しているものを調達し始めた。

 業界関係者に話を聞いたところ、この談合にはスイスのフリブールに拠点を置くディーラー(彼のInstagramとeBayのアカウントによる)と、主に予備パーツを取引する別のスイス人ディーラーが、関与するオメガの元従業員と共謀したとのこと。元職員がオメガのアーカイブにアクセスしたことで、ディーラーはこの時計の適切なムーブメント番号を把握し、その番号が刻まれた新しいムーブメントブリッジを調達することができたとされているのだ。その後ディーラーは、この時計をオークションに出品。そのロットには、時計の新しいブリッジに刻まれた番号と一致するムーブメント番号が記載された、オメガのアーカイブから引用した何かも提供されていたというのだ。なお真正証明書およびアーカイブ(オメガの時計職人が時計の真贋を確認するための精密検査を行い、本物であることを証明するもの)は、販売時には提供されなかった。

 これに伴い、新たなベゼルとクロノグラフ秒針が時計に追加され、文字盤や針の位置も再調整された(最初に市場に登場したとき、文字盤には後年のトリチウム夜光が使用されていたが、その時代の正しい姿であるラジウム夜光に見えるよう再度塗布されていた)。このベゼルは、フィリップスが売却したのちの2018年にオメガがミュージアムのために購入した別のスピードマスターから調達したものと見られていると、Perezcopeが4月の鑑識調査で、まず指摘した。オメガから話を聞いたあと、Fratello Watchesのロバート=ジャン(Robert-Jan)氏は、“フランケンシュタイン”スピードマスターの構成部品について新しいレポートを提供している。

 フィリップスの広報担当者はHODINKEEの取材に応じた際、「私たちはその真贋について、100%納得がいかない限り時計を提供しません」と回答している。「先週まで、誰もこのオメガの時計が本物ではないと指摘しておらず、販売時に専門家や熟達者、さらにはメーカーによって調査が行われながらも誰もそれを懸念する声を上げませんでした」。販売前にフィリップスは、ムーブメント番号の製造日、シリアルナンバー、ムーブメントが取り付けられていた時計のモデル、(アーカイブの引用に記載している)販売日の確認をオメガから得たとしている。

 私が話を聞いた多くのディーラーやコレクターによると、オークションに出品されたときから、この時計がオリジナルであるかどうかについて疑問の声が上がっていた。特にベゼルは危険信号を発していて、後期のRef.2915-2のものだとわかるという。さらに、ダイヤルは以前のものであると認識している人もいた。

frankestein omega speedmaster
Image: Courtesy of Phillips

 さらに不可解なのは、当時の市場価格が約20万ドル(当時の相場で約2195万円)だったと思われていたところ、340万ドル(当時の相場で約3億8600万円)というオークション結果になったということだ。ここ数日で、オメガはこの時計の重要性と希少性を、オメガミュージアムの責任者と納得したうえでフィリップスで落札したことを公表している。オメガの声明によると、この人物は“仲介者と連携して、オメガミュージアムのために時計を購入した”という。セール当日、この個体はオマーンやテキサス、中国などから入札されるなど激しい競争となったが、最終的には中国が落札した。

 さらにオメガの声明は“その偽物の遺産は、利益を得た者が仲介業者を通じて行われた非常に水増しされた入札を正当化することを可能にし、それは関係者が売却から生じた利益を回収し、分配することを可能にしたのです”と続けている。

「この事実を突きつけたあと、彼らは詐欺を働いて犯罪的な行為をしたことを認めました」と、レイナルド・アッシュリマン(Raynald Aeschlimann)CEOはNZZの取材で語った。オメガは声明の中で、関係者全員を刑事告訴するとしている。

 一方フィリップスはまず、Bloomberg紙に対して、スピードマスターがオークションに登場した時点では犯罪行為の疑いがあることを認識していなかったと最初に述べた。機密保持義務があるため、フィリップスは委託者の身元を明らかにしていないというのだ。そして6月初旬現在、フィリップスはHODINKEEに対し、法的機関からまだ連絡を受けていないが、そのような事態が発生した場合にはもちろん対応する予定だと話した。

 フィリップスの広報担当者は、「フィリップスは業界をリードする最高レベルのデューデリジェンスプロセス(対象に対して正当な調査・検討などをすること)で高い評価を得ています」と言う。続けて「KYC(顧客の本人確認)プロトコルと真正調査において最高水準を維持すること。フィリップスは出品されたすべての時計に対し、徹底的かつ詳細なチェックを行い、当社が納得できると判断した時計は、すべての面において本物であることを誇りに思っています。そしてひとつひとつのパーツも本物であることも保証します。つまり、時計とそのすべての部品が、時計が製造された時点でつくられている必要があるのです」

何を意味するのか
phillips omega speedmaster fraud
Phillips.comに掲載されたスピードマスター。

この疑惑は、緊密に結びついた犯罪者グループが、自分たちが持っているアクセス権を利用して仕組んだ一連の事件であり、そのすべてが彼らの莫大で不当な利益のために利用されたものだ。それは間違いなく、元オメガの従業員からディーラーまで全員、関係者が犯罪詐欺に関与したとして告発されている。

 業界関係者に話を聞いたところ、そのディーラーらの評判はすでにあまり芳しくなかったとの声もある。ひとりは主にパーツを扱っており、もうひとりは今回の疑惑の中心にあるスピードマスターのように、フランケンシュタインのホイヤー、ユニバーサル・ジュネーブ、オメガのほかのモデルといった腕時計をしばしば組み立てていたことが知られている。

 今回の事件は高価なヴィンテージウォッチを、特にオークションで購入することのリスクと、これまで以上に多くの資金が流入することを痛感させるものだ。現在では、時計業界の最大のステークホルダーである2社までもが、詐欺の疑いをかけられた被害者だと主張している。

 一連の出来事はすでにほかの人々にも悪影響を与えている。現在オメガは、ヴィンテージウォッチの真正証明書とアーカイブからの引用の発行を一時的に停止せざるを得なくなった。さらにほかのヴィンテージスピードマスター市場にとっても心配の種となった。この特定の時計はその記録的な結果によって(たまたま)明るみに出たが、ほかのヴィンテージスピードマスターがオリジナルであるかどうかという疑問を投げかけることにほかならない。というのは、オメガミュージアムでヴィンテージのパーツやコンポーネントを入手できる個人が、その部品を盗んで時計を組み立てたと実質的に非難されているからだ。これが単独の出来事だった可能性はほぼない。過去数年間で市場に登場したオメガの腕時計を疑問視する声も多い。私が話を聞いた中では、最も早く疑問がかかるモデルとして“アラスカ・プロジェクト”のようなプロトタイプのスピードマスターを挙げた人もいた。(SJXの)JX Su氏は、詐欺の疑いはそれほど重要ではなく、フランケンウォッチはすでにこの分野で横行しているとまで言っている。

 またオークションハウスは、買い手ではなく売り手を代表しているということも認識させられる。というのもフィリップスの販売条件には、“売主の代理人として機能する”ことを明記しているからだ。この条件はさらに、“各ロットに関するフィリップスの知識は、一部売主から当社に提供された情報に依存しており、フィリップスは各ロットについて徹底的なデューデリジェンスを行うことはできず、また行うこともない”としている。落札希望者は自らの責任として、検査と調査が求められるのだ。ここでフィリップスは、これは複数の当事者による詐欺の疑いによる被害者であると述べている。しかし実際にオークションハウスは売主の代理人であり、たくさんロットが売れた場合にのみ報酬が得られる。時計の世界では多くのバイヤーが、この力とそれが生み出すインセンティブに気づいていない。

 ほかのオークショニアと同様、フィリップスも“条件”をつけてオーサーシップ(出どころがどこか)保証を提供している。基本的には、その時計が本物のオメガであることを、5年のあいだであれば返金する保証をしている。

 フィリップスの広報担当者は、「当社で提供しているすべての時計は、それが本物ではないと判明した場合に購入者に返金する権利を与えるという、本物保証をセットにして販売を行っています」と述べている。「当社の記録を調査したところ、その時計がメーカーあるいは研究によって得た学識をもとにした一般的なコンセンサスによって本物ではないと判断された時計が、当社に返却された例はひとつもありませんでした」。

 しかし、ヴィンテージウォッチが“本物”かどうかは複雑な問題である。オメガが主張した声明の中に、“この時計は一般にフランケンシュタインウォッチと呼ばれる、ほとんど本物のオメガのパーツからなる集合体です”とある(オメガはNZZに対し、新しいシリアルナンバーのブリッジはオメガのオリジナルパーツではないと伝えている)。この時計が“本物”のオメガであることを意味するのかどうかは、解釈のわかれるところかもしれない。さらにパーツが交換可能なヴィンテージウォッチである以上、100%本物だと主張するのは難しいだろう。

 さらにこの状況は、オークション業界やより広いヴィンテージウォッチに内在する、透明性の欠如の危険性をも示している。これらの時計のアーカイブの引用を発行したブランドヘリテージ部門の従業員が関与しているため、ディーラーやオークションハウスがこのような深刻な詐欺の疑いを暴くと期待するのは無理がある。しかし、委託者の身元はオークションハウスにしか知られておらず、どこまで委託者を調査するかは彼らにかかっている。

 もうひとつの疑問は、入札中に何が起こったかということだ。この時計のエスティメートは8万から12万スイスフラン(当時の相場で約960万7000円~約1441万円)だった。とても楽観的に見られているこの業界でさえ、300万ドルを超える結果を想像するのは難しかった。オメガの説明によると、仲介業者を通じて行われた‟非常に水増しされていた”入札により、関係者が利益を得ることを可能にしたという。オークション当日にこれらの関係者がどの程度の不正行為を行っていたのか、そしてほかに誰がこの時点で彼らの活動を発見できていたのかは、さらなる調査によって答えが出る可能性があるようだ。

 ある元オークションハウスの専門家に話を聞いたところ、ここ数年、ブランドがオークションで入札する際にはその場にいることがベストプラクティス(最も優れたと評価される手法)と見なされるようになった。そうすればそのロットへの関心が公に知られるようになるそうだ。ロレックスは過去数シーズンのオークションでこれを行っているし、オメガでさえ歴史的なモデルの入札時には会場に入っていた。例えば2018年、エルヴィスの時計を落札した際にはミュージアムの元館長である人物が会場で競り落としていた。

 これらの問題はオークション業界にとって未知のものではない。2007年にもオメガは、アンティコルムが開催したシングルブランド、“オメガマニア”のセール後、別のスキャンダルに巻き込まれた。ウォール・ストリート・ジャーナル紙は‟時計メーカーがオークションにどう介入するか”という記事で、オメガがオークションにかけられた300ロットのうち80ロットで入札し、そのうち47ロットを落札したと報じた。その販売の前後には、いくつかのロットのオリジナリティを疑問視する声もあった。オークションで自社の時計を購入することは、1989年に開催されたテーマ別セールの“アート オブ パテック フィリップ”にまでさかのぼる。これはブランドが、二次市場における自社の時計の認知度を高めるために長年使用してきた戦略だ。今回のスキャンダルはブランドがオークションで自社の時計を競り落としたというよりもはるかに深い、オークションにおける透明性の欠如という同じ根本的な問題をはらんでいるのだ。

 関係者の疑惑の行動について簡単に説明すると、実質的な監視や透明性の義務がないままに、多くのお金と権力があまりにも少数の個人の手に渡ってしまったということだ。ほかに事情があったのかどうかはまだわからないが、いずれにせよこれらの悪人とされる者たちは、自分たちの利益のためにこれを利用することができたということである。刑事制度は関係者らに正義の鉄槌をもくだすように思うが、おそらくこの一連の出来事は現在の構造や制度の脆弱性に注意喚起するものだ。そしておそらく、ヴィンテージウォッチや時計オークションの世界が必要とする透明性をもたらすことができるかもしれない。

時計(やトイレットペーパー)がないかとほかの人が見向きもしないような場所を探し続けるのだ。

インダイヤルが効いたおなじみのデザインのニバダ・グレンヒェン、政治的な出自を持つGMTマスター、そして機能性だけでなく美しさも兼ね備えた初期のワインダーで、記事に目を通すあいだの数分間の休息を満喫して欲しい。ストラップ付きの小ぶりな時計がお好きなら、オリジナルのルクルト レベルソや魅力的なカルティエも用意している。

ルクルト レベルソ Ref.201 1933年製
Reverso
どんな時計であれ、最高のコンディションのものを見つけるというのはエキサイティングな出来事だが、ある種のモデルにおいてはほかのモデルよりも重大な発見となることもある。その作りや着用スタイル、ターゲットとする市場の違いによって、より時の経過が感じられる時計もある。このレベルソもそのひとつだ。私が遭遇する初期の時計は十中八九、あまり好ましくないコンディションであることが多く、ウブロスーパーコピー代引き 激安そのためそこで満足せず探し続けることになる。しかし、その時計が予想外の輝きを放っているときは思わず足を止めて見入ってしまう。

ご覧いただいているのはRef.201 レベルソだ。このモデルは1933年に製造されたもので、年月を経て優雅さを増しているように見える。文字盤に刻まれたルクルト(LeCoultre)のサインが示すように、この個体はもともとアメリカ市場向けに製造され納品されたものである。ブラックだった文字盤は、ご存じのように後年チョコレートのようなトロピカルな色調を帯びることになる。この文字盤は光の加減でなんとなくトロピカルに見えるというレベルのものではない。確実にブラウンだ。もしそう思わないなら、眼科医に診てもらうのが一番だ。さらにこのケースは磨かれていないように見え、ラグの近くにはっきりとしたラインが入っている。このケースのラグ付近のラインは、あまり芳しくない個体ではほかの箇所となじんでしまっていることが多い。

Reverso 2
 ご指摘の前に、そう、私も針は夜光を塗布し直していると思っている。しかしそんなことでこの時計を購入しようと思わなくなることはないだろう。以前議論したようにレストアはある時点で必要なものとして受け入れる必要があるし、87年前に作られた魅力的な時計の場合はそのことを本当に非難することはできない。もし、あなたがこのような時計をちょっとでも欲しいと思ったのであれば、まずはその方向性で探してみることをおすすめする。

 アンティコルムは(記事執筆当時の)ジュネーブオークションで、この初期のレベルソを6000~1万スイスフラン(当時のレートで約75万〜125万円)の想定落札価格で販売する。詳細とカタログはこちらからご覧いただける。

カルティエのレディスモデル 1959年製
Cartier
 時計デザインの進歩は、マイクロメカニクスと美学双方の進歩によって導かれ、互いに調和しながら支え合ってきた。この事実は、しばしば注目に値するデザインの裏側にある特徴的な要素の多くを解説してくれる。レディースウォッチほど、この考え方がよく表れているカテゴリもないだろう。レディースウォッチは歴史的に細い手首にフィットするよう小型化されてきた。小ぶりなものが好まれるようになったことで、時計師たちはエレガンスを引き出す新たな方法を編み出さなければならなくなった。

 そのひとつの方法が、裏蓋側から巻き上げる時計を作ることで邪魔なリューズのないシンメトリーな外観の時計を実現することだった。カルティエはこのデザインを、それまでに前例がないラグレスのタイムピースに採用した。この時計ではラグの代わりに、ユニークな形のクロコダイルストラップが全体を取り囲んでいる。間違いなく美しいモデルだが、裏巻きの時計は水分の浸入を防ぐのが難しいということに留意する必要がある。しかし、このような洗練された作品を水に近づける人は、今までもこれからもいないだろう。

Cartier
 この時計は、1989年に出版されたジョージ・ゴードン(George Gordon)の著書 『Cartier: A Century of Cartier Wristwatches』に載っている。この本はカルティエのデザインについて知識を深めたい人にはおすすめの1冊だ。横幅17.5mmのこの時計は厳密にはレディスモデルだが、手首が細めの人なら、その気になればジュエリーとして成立させることも可能だろう。個人的には、この時計が希少なデザインのカルティエを追い求める愛好家のコレクションに加わるのも不思議ではない。これほどの希少モデルを実際に目にすることができるのは、かなり先のことだろう。

 カリフォルニア州ビバリーヒルズのKeystoneが、この時計を(記事掲載当時)5800ドル(当時のレートで約65万円)で販売しており、サイトには追加の写真も掲載されている。興味があるなら、リンクをたどってみて欲しい。

ニバダ・グレンヒェン クロノキング Ref.85008
Nivada
 先月、友人が快くこのブランドの時計をプレゼントしてくれたあと、私はさらなる逸品を求めてこのブランドのアーカイブを深く掘り下げることにした。私のリサーチによると、トラディショナルなものから極めて奇抜なものまで、さまざまなリファレンスの宝庫であることがわかった。意外にも私の心を掴んだのは後者のほうである。ユニークで複雑なデプスマチックのようなダイバーズウォッチから、斬新な日付表示を備えた人気の高いダトマスター クロノグラフまで。ニバダは常に他社とはひと味もふた味も違う製品を世に送り出してきたが、次に紹介する時計は、ある有名なタイムピースとの明確な類似性によってそうした概念とは対照的な存在となっている。

Nivada
 オルタナティヴなデザインが主流となりだした1970年代初頭に登場したクロノキングだ。このモデルも例外ではなく、ファセット加工が施されたクッション型ケースとマルチカラーの文字盤を備えている。しかしこの時計を際立たせているのはインダイヤルだ。よく見てみれば、ポール・ニューマン文字盤のデイトナとほとんど変わらない、おなじみの書体とハッシュマークのデザインにすぐに気づくだろう。オレンジ文字盤のアクセントと鮮やかなイエローのベゼルが組み合わさることで、この伝説的なインダイヤルのデザインが持つクールさが際立ち、デイトナにおいてこの要素がいかに先鋭的なものであったかを物語っている。これはポール・ニューマンを思わせるレジスターである一方で、この時計にふさわしいデザインであるとも言える。

Nivada
 最高のものを求めるコレクターなら、このクロノグラフムーブメント、バルジュー72が搭載された時計を高く評価することだろう。オリジナルのステンレススティール製ブレスレットで提供されるだけでなく、時計と一緒に販売されたボックスも残っている。イエローのアクリル製ベゼルのインサートはわずかにオレンジ色に変化し、文字盤上に施された鮮やかな装飾とマッチしている。風防に傷があることを非難する人もいるだろうが、ヴィンテージの時計がまったく別物に生まれ変わってしまうほど過剰に手を加えられていないことを物語っており、個人的には気にならない。

 ハンブルクのCortrie Spezial Auktionenは、(記事執筆当時の)土曜日のオークションでこのニバダ・グレンヒェンを3500ユーロから6000ユーロ(当時のレートで約45万〜75万円)の想定落札価格で販売する。詳細はこちらから。

ロレックス GMTマスター Ref.1675 1976年製
Rolex GMT
 不思議に聞こえるかもしれないが、お気に入りの時計は何度も見ているうちに印象が変わってくるものだ。それゆえに見慣れた時計に心底驚かされ、この山にはまだ(採掘するべき)黄金があるのだと思うように安心させられる。それはいつだってスリリングなことだ。だが正直なところ、私にとってその時計がロレックスであることは滅多にない。

 このRef.1675は、第51代メキシコ大統領ホセ・ギジェルモ・アベル・ロペス・ポルティーヨ(José Guillermo Abel López Portillo)が所有し、着用していたものである。推測の域を出ないが、ポルティーヨの家族は同じくロレックスの時計、特にGMTマスターの愛好家であるフィデル・カストロ(Fidel Castro)が彼に贈ったものだと主張している。ふたりが親密な関係を築いていたことを考えればその可能性も低くないが、残念ながら確たる証拠はない。魅力的なデザインと素晴らしいコンディションに加え、この個体のケースバックにはポルティーヨの名前が手彫りされており、メキシコ大統領にゆかりのある装飾一式とともに提供される。

Rolex GMT
 大統領の一族から直接譲り受けたというこの時計の出自は、この時計がはっきりと写っている一連の写真など、さまざまな資料によって明確に裏付けられている。ここでひとつ、この時計について触れておきたいことがある。このラジアルダイヤルのオリジナル性を疑う声もあり、そこでは提供された写真の1枚が、かつて別の文字盤が取り付けられていたことの裏付けとして挙げられている。私は健全でささやかな懐疑心に関しては称賛し、奨励しているが、これはちょっと次元の違うでたらめだ。低解像度の白黒フィルム写真でこの時計の文字盤を判別できると言うのなら、私はあなたが持っているメガネを譲って欲しいと素直に思う。文字盤はシリアルが示す範疇に収まっているし、名のあるディーラーは売りたい時計に自ら不都合な証拠を提供することはない。たったひとりの意見に怯えて、歴史的に重要な素晴らしいピースを手放さないようにしたい。

Rolex GMT
 Craft & Tailoredでは、エリック・ウィンド(Eric Wind)氏の協力を得て、このGMTマスターを7万5000ドル(当時のレートで約800万円)で販売(記事執筆当時)している。詳細については、こちらのページをチェック。

ジラール・ペルゴ ジャイロマチックワインダー
Winder
 以前にも取り上げたことがあると思うが、時計そのものとは別に時計史に残る遺物は、そのブランドが何を象徴し、どのように販売されていたのかを正確に理解するうえで重要な役割を果たすことがある。そのような遺物のうち特に人気があるのは、販促資料や正規販売店内でかつて見られたディスプレイ、初期のコレクターズガイドなどであり、これらはすべて私たちが敬愛するリファレンスを取り巻く文脈を明らかにしてくれる。しかし皮肉なことに、時計職人が使用する道具は、これらのブランドが発展して国際的な名声を得るに本質的に不可欠なものであるにもかかわらず、多くの人に見過ごされている。

 時計用ワインダーの発明は、近代において最初の自動巻きムーブメントを製作したジョン・ハーウッド(John Harwood)に由来する。自分の作品の精度を実証しようとハーウッドは小売店用に12本用のワインダーを開発し、ジラール・ペルゴによるこのモデルのような作例への道を開いた。本体に記されたサインが示唆するように、これは1966年にア・シールド社製のムーブメントをベースに大幅な改良を加えて誕生したジャイロマチックキャリバー用のものである。ジラール・ペルゴはベースに手巻きムーブメントを使用し、独自の巻き上げ機構とローターを開発することでCal.32Aを完成させた。

ロレックス 336930系 新しいスカイドゥエラー42mmが新登場。

ロレックスの複雑機構モデル スカイドゥエラーが新しく生まれ変わりました。

ロレックス時計コピー代引き優良サイトと、言ってもムーブメントがちょっと変更になっただけですけどね。

スカイドゥエラー用アニュアルカレンダームーブメント キャリバー9001がキャリバー9002に引き継がれましたが、新しいデイトナと同じパラフレックス ショック・アブソーバが採用されています。

型番リファレンスナンバーは326930系から336930系へと変更されています。

336934 オイスター¥ 1,857,900、ジュビリー¥ 1,882,100

ステンレススチールケースにホワイトゴールドベゼルのホワイトロレゾールモデルは新カラーでミントグリーンが追加されています。

336239 ¥ 5,075,400

そしてホワイトゴールド無垢ケースが戻ってきました。

オイスターフレックスブレスレットがセットされてます。(ホワイトゴールド無垢のブレスレット仕様はありません)

336935

エバーローズゴールドケースには南海のように美しいブルーグリーン文字盤が新カラーとしてラインナップしました。人気出そうですね。


キャリバー 9002
新世代スカイドゥエラーには、キャリバー 9002が搭載されている。2012年の発表以来スカイドゥエラーに搭載されてきたキャリバー 9001は、ロレックスが設計した最も複雑なムーブメントのひとつだ。

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時間、分、秒、日付、と月、そしてもうひとつのタイムゾーンの時刻を24 時間表示で示し、クロナジー エスケープメント、パラフレックス ショック・アブソーバ、最適化されたボールベアリングを備えた回転錘など、ロレックスがムーブメントにもたらした主要な革新技術をキャリバー 9002は搭載している。

ホワイトロレゾール、イエローロレゾール、イエローゴールド無垢、ホワイトゴールド無垢オイスターフレックス、エバーローズゴールド無垢の展開です。

なかなか良さそうですね。デイトナより少ないと言われている複雑機構モデルのスカイドゥエラー。ミントグリーンは年内凄い値段になりそうです。

ロレックス 224270 新しいエクスプローラー 40mm キャリバー3230が新登場。

昨年39mmから36mmへと原点回帰したエクスプローラーでしたが、70周年のタイミングで新サイズ40mmモデルが登場。

口コミ第1位のロレックス スーパーコピー 代引き専門店トレンドですね、ジェンダーフリーな36mmとジェンツサイズの40mmの2サイズ展開で突き進むことになりました。


大きい方が好きだった方には朗報でしょう。私は36mmが欲しかったのでライバルが減って良い感じです。ロレックスの入店抽選当たりませんけど。

エクスプローラー シリーズに新しい40 mmモデルが加わる。視認性が向上したこのモデルは、ロレックス初のツールウォッチのひとつとして誕生し、何十年にもわたり基準としての役割を果たしてきたエクスプローラーの特徴をすべて受け継いでいる。シンプルで堅牢、そして耐蝕性に優れた新しいエクスプローラー 40は、ロレックスの独自の合金、オイスタースチールから製造されている。

ミドルケース、ブレスレットとクラスプに施されたサテン仕上と、光が反射するケースサイドのポリッシュ仕上げにより、このアイコニックなウォッチの表情に新たな魅力が加わっている。

70周年記念だしステンレススチールケース以外で登場すると思ってましたが、案外普通でしたし、当然長く使い続けるなら普通が1番です。

224270 オイスター パーペチュアル エクスプローラー 40


モデルケース オイスター、40 mm、オイスタースチール
オイスター アーキテクチャー モノブロックミドルケース、スクリュー式バックケース、リューズ
直径 40 mm
素材 オイスタースチール
ベゼル スムース
リューズ スクリュー式、トゥインロック(二重密閉構造)
クリスタル 傷防止サファイア
耐水性 100 m/330 フィート防水

ムーブメント パーペチュアル、機械式、自動巻
キャリバー3230、ロレックスによる完全自社製造
精度 日差 - 2 ~ + 2 秒(ケーシング後)
機能 中央に時針、分針、秒針。秒針停止機能による正確な時刻設定
振動子 常磁性ブルー パラクロム・ヘアスプリング。高性能パラフレックス ショック・アブソーバ
巻上げ パーペチュアルローターによる両方向自動巻
パワーリザーブ 約 70 時間

ブレスレット オイスター(3列リンク)
素材 オイスタースチール
クラスプ セーフティキャッチ付オイスターロック、イージーリンク(約 5 mmのエクステンションリンク)

ダイアル ブラック
詳細 クロマライト ディスプレイ (青色発光の長時間継続ルミネッセンス)

認定 高精度クロノメーター (COSC、ケーシング後にロレックス認定)

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クロマライト ディスプレイ
エクスプローラー 40は、暗闇で長時間継続するブルーの光を放ち、日光の下では特に明るい白色が際立つクロマライト ディスプレイにより、いかなる状況でも優れた視認性を提供する。ロレックス独自のルミネッセンス素材は、その優れた性能で知られている。クロマライト ディスプレイの発光継続時間は、従来の発光素材の約2倍を誇る。明度もまた、全発光時間にわたりさらに安定している。


まとめ


いかがでしょうか?

「【2023年新作】ロレックス 224270 新しいエクスプローラー 40mm キャリバー3230 ¥909,700-」でした。

間違いないモデルがリリースされましたね。60周年記念のデイトナ、70周年記念のエクスプローラーとスマッシュヒット。変わらないことが良いこともあり、ちょっとしたスパイスを加えるのがロレックス。

サブマリーナーは沈黙を守っていますので夏ころの第2新作でミルガウスと共に何かあるかも知れません。

新しい40mmと36mmとの価格差は税抜き45,000円。

スペックなどはほぼ同じです。

どっちが人気なんだろうな~?やっぱり40mm?

デイトジャストやオイパぺも36mmより41mmの方が人気ですしね、大きいサイズがトレンドなんです。

39mmの時よりバランスよく見えますし224270は売れるでしょう。

実機見たい。

それではまた!

2023.05 ゴールデンウィーク ウォッチニアンさん


ご祝儀価格は180万円。

今後価格は214270(39mm)の最終デッドストックとの比較になるのかも知れませんね。

ロレックス 人気モデルの相場をチェック!新型デイトナ 126500LNが新登場。

ロレックス 人気モデルの相場をチェック!新型デイトナ 126500LNが新登場。

人気モデルの相場を追うシリーズから、今回はコスモグラフ・デイトナ生誕60周年の昨年2024年にリニューアルした ステンレススティール 126500LN をチェックしていこうと思います。

ロレックススーパーコピー代引き 優良サイト新作も変わらず黒文字盤と白文字盤の2カラー展開です。

126500LNは新ムーブメント キャリバー4131を搭載、文字盤6時位置にも王冠マークがセットされ、新キャリバーの証となりました。

新作発表時の国内定価は1,795,200円でしたが、昨年9月に1,974,500円となり、一般流通後にもう1度2024年1月に価格改定、現在は2,176,900円となっております。


遂にスティールケースのデイトナも200万円の大台を突破・・・と言ってもセカンドマーケットでは2倍以上の価格で取引されていますのでまだまだ安価な設定なんでしょうね。思い切ってロレックスもデイトナの定価だけは時価としてセカンドマーケットプライスと同じにすれば本当に欲しい人だけが買っていくようになるんじゃないでしょうか?

こちらはChrono24。2023年10月頃の初期流通価格です。やっぱり今回も白文字盤が人気カラーのようです。

国内のセカンドマーケット初登場のご祝儀価格はこんな感じでした。

あれから5ヶ月どうなったのかチェックしていきたいと思います。新作発表前のこの時期は比較的高い相場になりやすいロレックスのスポーツウォッチたち、最新作のデイトナには影響があるのでしょうか。

126500LN 黒文字盤


まずは私の大好きなモデル黒文字盤の デイトナ 126500LNから。

現在の国内定価は2,176,900円。

ケースサイズは前作と変わりませんがラグはゴールド製のようなカーブ掛かった優雅な作りになっています。ベゼルのフチは金属製になり耐衝撃性を上げたのかも知れません。インデックスは細くなり主張が控えめで、武骨でクールな印象です。キャリバー4130より新型4131の方がパーツは少ないとのこと。

価格ドットコムから現在の最安掲載価格です。もうね並行新品ではなく国内未使用に切り替わっていますね。

価格は470万円から。昨年11月は650万円でしたのでだいぶ落ち着いてきました。とは言え、定価220万円の2倍以上、スーパープレミアムモデルです。

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グラフを見るとこんな感じ。ご祝儀価格期間が終わり、あまり大きい動きは無く、旧モデルの少し上を推移しています。

こちらは中野ブロードウェイのかめ吉さん。

いつかこの価格でも安いな~なんて思えるのでしょうか?

手数料の必要なショッピングサイトでは宣伝ですかね?売る気のなさそうな価格付け。

本当に格好良いですね~。

126500LN 白文字盤


続いて人気の高い白文字盤 126500LNです。

スペックは黒文字盤と同じ。文字盤のメリハリがしっかりしている為に旧モデルから黒文字盤より人気になっております。

現在の価格は535万円。

ご祝儀価格から比べれば100万円以上下がりました。黒文字盤との価格差は65万円、凄いですね・・・。

グラフを見ると520~540万円の間で上下しています。生産終了した旧モデルも400万円台からデッドストック(的な日付の若い未使用品)500万円台に上昇しており現行の黒文字盤より高値になっております。

こちらはゼットンさん。

まとめ


いかがでしょうか?

「2024年3月 ロレックス 人気モデルの相場をチェック!新型デイトナ 126500LN」でした。

いや~200万円超えちゃったじゃないですか。私のカードの上限超えちゃったwww奥さん連れていかないと正規店マラソンもできません。関係ないですがエイベックスの松浦会長の楽天カードの上限金額が10億円から1億円に下がったとかニュースに出てましたね、住む世界が違い過ぎるwww

あの時116500LNを買っておけばな~なんていつも思うんですけど結局買わない。買えるタイミングでも買った方が良いタイミングでもセカンドマーケットでは買うのは勇気?がいるんですよね。

126500LNは概ね好評の様です。ケース形状など結構な違いがあると思いますが、やっぱりそこはデイトナですね、買った時点で満足なんだと思います。400万円以上支払った方たちから意見を聞かないと満足度を測れないかも知れません。売ったら得、使ってても結局得、正規店で買った方が不満を言う事は稀でしょうからね。

日経平均が4万円を超えたと思ったら900円も急落したり、150円を突破した為替もじわじわ円高に向かい146円台になったり、レンタルサービスのトケマッチの代表がドバイに逃げてたり、いろいろ忙しい時計業界ですが、これからどんな動きになるのかとても気になりますし、予想ができません。

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