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新品での入手が極めて困難になったリシャール・ミルの腕時計だが、

それがNX ONE 銀座だ。中古品ゆえに入荷されるモデルやタイミングは不確定ではあるものの超稀少なモデルに巡り合える可能性も十分にあり、リシャール・ミルの世界に踏み入れられる稀有な空間となっている。

リシャール・ミルの超稀少CPOウォッチを手にできる唯一の空間
ひらまつ ホテルズ&リゾーツ熱海

会場となったひらまつ ホテルズ&リゾーツ熱海。伝統的な数寄屋造りの建物が来場者を迎えた。
昨年11月、リシャール・ミルコピー 代引き専門店静岡県熱海市のひらまつ ホテルズ&リゾーツ熱海において、ごく少数の顧客を招いたNX ONEのイベントが催された。

NX ONEは厳選されたブランドの、稀少性の高いCPO(正規認定中古)ウォッチを扱う〝プレミアムウォッチ セレクトショップ〞として、2012年、東京・銀座にオープン。以来、単にCPOウォッチの委託販売/売却を行うだけではなく、熱心な時計愛好家にCPOウォッチを手にすることの楽しさと意義を伝え、さらには適正な価格設定を行うことで時計本来の価値を守ってきた。

NX ONEのイベント

会場には稀少な特別モデルも展示販売され、来場者の目を引きつけた。
また、昨年からはCPOウォッチを購入した顧客へのおもてなしと、コミュニケーションの場としてNX ONE独自のイベントを開催。24年11月に開催されたイベントもその一環で、今回はリシャール・ミルの初期モデル−日本に数本しか入荷されなかったモデルの所有者を招待して実施された。イベントは貴重な初期モデルを未来につないでいくコンセプトを踏まえ、伝統文化をフィーチャーした内容となっており、参加者はこの催しを通じてリシャール・ミルの魅力と、所有する時計の価値を改めて実感したことだろう。

ひらまつ ホテルズ&リゾーツ熱海

イベントでは施設内の茶室が初公開され、来場者は伝統文化を感じつつ優雅なひと時を過ごした。
今や最初期のモデルのみならず、新品の購入も困難なリシャール・ミルの時計だが、NX ONEはこうした状況においても、この稀少な時計を入手できる可能性を持っている。同店が扱うリシャール・ミルの中古時計はブランドによって正規品と認められ、品質も保証されたもので、リシャール・ミル本社の、または公認を受けた時計師によって精度調整や品質検査、外装の仕上げが行われたもの。購入時には正規認定中古時計証明書が発行され、購入から2年間はブランドの保証も受けられる、信頼と安心のある時計だ。

川﨑圭太

エグゼス兼リシャールミルジャパンの代表取締役社長で、NX ONE 銀座をオープンさせた川﨑圭太氏も登壇。リシャール・ミルの魅力が存分に語られた。
もちろん中古品ゆえ、どのモデルが店頭に並ぶかはタイミング次第であり、入荷時期についても不確かだ。今回のイベントには「RM 001 トゥールビヨン」を所有する顧客も出席したが、こうした超稀少モデルに巡り合える可能性もゼロではない。仮に目当てのモデルでなかったとしても、まずは店頭に足を運び、その時並んでいるリシャール・ミルを通じてブランドの世界観を体験する。そのようにしながら希望モデルのCPOウォッチを待つというのも楽しみ方のひとつだ。

RM 001 トゥールビヨン

18Kホワイトゴールド製のケースに、ルノー・エ・パピ(当時)が製造を手掛けたムーブメントを搭載した、2001年発表のファーストモデル「RM 001 トゥールビヨン」を所有する招待客も。
しかも昨今の高級時計は、人気の高い新作や現行品を購入する場合、店頭で予約し、手に入るのは数年後というケースも珍しくないが、CPOウォッチの場合は店頭にあれば、その場で購入できることも魅力だ。リシャール・ミルに興味を抱きつつもなかなか入手に至らない愛好家は、NX ONEに足繁く通い、まずは最初の出合いをじっくりと待ってみてはいかがだろう。

どうしても欲しい腕時計が数個しか製造されなかった極めて珍しい腕時計だったとしたら?

オークションの出品情報をつぶさにチェックする、というのもひとつの方法だ。だが望みの腕時計を見つけ出すまでには長い時間を必要とし、強い忍耐力が求められるはずだ。コレクター同士の「個人間取引」ならば、それよりも早く手に入れるチャンスが訪れるかもしれない。ボナムズ香港はそのサポートを行なっており、同社で時計部門のディレクターを務めるシャロン・チャンが、腕時計の個人間取引の今を取り上げる。

熱望するモデルが手に入る!? 個人間取引の勧め
腕時計の二次流通市場の構造は大きく変化しており、コレクターが望みのモデルを手に入れる方法は、以前に比べると格段に多様化している。新型コロナウイルス感染症は、オークションハウスのオンラインでの取引を加速度的に促しただけでなく、「個人間取引」の人気も高めた。個人間取引が増大した背景にはネットワーク技術の進歩がある。そのおかげで、柔軟かつ効率的に、そしてプライバシーを気にすることなく、腕時計を取引できるようになったのだ。

個人間取引のメリット
オークションと個人間取引を比較してみよう。まずはプライバシーの観点から。個人間取引はプライベートな個人対個人の間で交渉が行われるため、高いプライバシーを必要とするコレクターに適している。次はスケジュール。オークションハウスで行われるオークションは、決まったスケジュールに沿って開催されるが、個人間取引はそれを待たなくとも、必要な時にはすぐに取引を開始することができる。

最も重要な点は、効率的かつ迅速に取引を行うことができるということにある。買い手と売り手の双方が、価格と条件にさえ同意すれば、それで取引は成立だ。買い手は欲しかった腕時計がオークションに出品されるのを、首を長くして待つ必要はない。それは売り手も同様だ。高いプライバシー、柔軟なスケジュール、そして効率的な取引は、腕時計コレクターのコミュニティーで高く評価されている。

レアな腕時計で個人間取引をアピール

シックス・パシフィック・プレイスに移転したボナムズのアジア太平洋本社。時計展示エリアには、陳列用キャビネットが多数並べられている。
2024年11月、香港のビジネス街であるアドミラルティ地区のシックス・パシフィック・プレイスにボナムズのアジア太平洋本社が移転・グランドオープン。それを機に、時計展示エリアに、新たな陳列キャビネットが設置された。

ゆったりとした空間に並べられた多数の時計展示用のキャビネット。
私、シャロン・チャンは、個人間取引をより多くの人に知ってもらうために、2000万香港ドル(約3億8940万円、1香港ドル=19.47円、2025年2月7日現在)以上の価値を持つ腕時計を何本か選び抜き、このキャビネットに飾った。そこには以前から多くの人の注目を集める、リシャール・ミルの「RM 52-06 トゥールビヨン マスク」も含まれていた。

ボナムズでの展示品が起点となり仲介に成功
この腕時計は非常に稀少であるため、グランドオープンの内覧会中には、高い注目を集めた。多くの顧客は、ボナムズが個人間取引のサポートを行っていることを知らなかったのである。展示が呼び水となり、数名のコレクターが所望する腕時計を探し出せたのだ。そのうちのひとつは、リシャール・ミルの「RM 07-02 オートマティック サファイア」の、ブルーのサファイアを使用したモデルだ。

本作のケースの素材には、非常に硬いサファイアクリスタルが用いられている。リシャール・ミルの腕時計のほとんどは、トノー型ケースを採用している。この形状にサファイアクリスタルを加工するのには、高度な技術を要する。そのためこの腕時計は稀少であり、未着用の新品の状態のものなら、なおさら珍しい。

リシャール・ミルコピー 代引き「RM 07-02 オートマティック サファイア」
「RM 07-02 オートマティック サファイア」のブルーサファイアクリスタルを採用したモデルは、2019年に発表された。2024年には新たなバリエーションモデルが発表されている。自動巻き(Cal.CRMA5)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。サファイアクリスタルケース(縦46.75×横32.9mm)。30m防水。世界限定7本。約2000万香港ドル(約3億8940万円)にて取引。
 もうひとつはパテック フィリップの「グランドマスター・チャイム 6300」である。ミニッツ・リピーターや永久カレンダー、デイトリピーターなどの20もの機能を組み合わせた、現在のパテック フィリップの腕時計の中でも有数の複雑な腕時計であり、これもまた非常に稀少だ。RM 07-02 オートマティック サファイアは約2000万香港ドル(約3億8940万円)、グランドマスター・チャイム 6300は約4000万香港ドル(約7億7880万円)で取引された。

パテック フィリップ「グランドマスター・チャイム 6300」
手巻き(Cal.300 GS AL 36-750 QIS FUS IRM)。108石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約72時間。18KWGケース(直径47.4mm)。約4000万香港ドル(約7億7880万円)にて取引。
オークションと個人間取引の使い分け
個人間取引とオークションには、それぞれ一長一短がある。では、コレクターは、このふたつのどこに注目して選べばよいのだろうか? もし比較的流通している腕時計が欲しい場合には、オークションを利用することを勧める。その理由は、手に入れたいモデルを魅力的な価格で入手できる可能性があるからだ。

しかしながら、希望の腕時計をどうしても早く手に入れたい場合や、滅多に流通することのない稀少なモデルの場合には、個人間取引を仲介するボナムズのサービスを利用することで、その希望が叶えられる可能性は高くなる。

個人間取引でもボナムズには強みがある
長年にわたって数多くの腕時計を扱ってきたボナムズは、世界中の何百もの専門家や顧客と密接なつながりを持つ。それ故に、ボナムズ内外のネットワークを駆使して、顧客が求める腕時計を世界中から探し出すことが可能だ。

著者「シャロン・チャン」プロフィール
シャロン・チャンは、アジアにおけるボナムズ時計部門のディレクターである。香港を拠点に、アジア太平洋地域の事務所と密接に連携し、同部門が年に10回開催するオークションの監督を務めている。

シャロン・チャン
シャロン・チャン/ボナムズ香港 時計部門ディレクター
シャロン・チャンは、ボナムズに入社し、オークションビジネスに復帰する前の2017年から18年の間に、個人でウォッチディーラーとクライアントコンサルタントを行い、専門家としてのキャリアを築いた。その豊富な経験から、世界中のコレクターとの間に強力なコネクションを持ち、アジアにおける腕時計市場拡大において重要な役割を担っている。

これまで多くの国際的なオークションハウスでのジュエリーと時計のオークションビジネスにおいて、17年以上の経験を積み、2011年から16年にかけては、香港で時計オークションを指揮。売り上げを年々拡大し、13年にはアジアでの時計販売で最高額を達成した。また、世界最大級のプライベートウォッチコレクションの監督責任者を務め、15年のオークションで600万USドルという新記録を打ち立てた。

優れた技術力を有するマニュファクチュールとして、高い支持を得るジャガー・ルクルト。

同社は、19世紀という早期より女性向けの時計を開発してきた歴史を持つ。その姿勢は現代も変わらず、同社のコレクションには女性にも使いやすい魅力的なモデルが多くラインナップされている。今回は、その中から厳選した5本を紹介したい。

屈指のマニュファクチュール、ジャガー・ルクルトが手掛ける名作を紹介!
1833年に、アントワーヌ・ルクルトがスイスのジュウ渓谷に開いた工房から始まった高級時計ブランド、ジャガー・ルクルト。同社は、名だたるブランドへムーブメントを供給してきたという歴史を持つ、屈指のマニュファクチュールであると同時に、19世紀という早期より女性向けの時計を開発していたことでも知られる。腕時計が登場する以前では、ペンダントやブローチなどの装飾品に時計を組み込み、1929年にはハイジュエリーウォッチ向けの極小ムーブメント、Cal.101を開発するなど、女性のために独創的な時計を多く手掛けてきた。

現代においてもその姿勢は変わらず、代表作である「レベルソ」では複数のサイズを展開し、2012年にはレディースコレクションである「ランデヴー」を発表している。高級時計になじみのない方にとっては少々マニアックなブランドにも思えるジャガー・ルクルトだが、確かな技術力と高い審美性が宿るコレクションは、ぜひとも幅広い層に手に取っていただきたい魅力にあふれている。同社が誇るラインナップより、特に女性にお勧めしたい5本を紹介しよう。

ジャガー・ルクルトスーパーコピー 代引き専門店「レベルソ・クラシック モノフェイス」Ref.Q2608440
ジャガー・ルクルト レベルソ・クラシック モノフェイス
ジャガー・ルクルト「レベルソ・クラシック モノフェイス」Ref.Q2608440
アイコニックでありながらも、シンプルなデザインが魅力の「レベルソ・クラシック」。レベルソには複数のサイズ展開があるため、自分の手首に合ったものを選ぶことが可能だ。手巻き(Cal.846)。18石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約38時間。SSケース(縦35.78×横21mm、厚さ7.4mm)。3気圧防水。121万8800円(税込み)。

「レベルソ・クラシック」のスモールサイズモデル。レベルソは、ポロ競技において時計の風防を衝撃から保護するための反転ケースを備えたコレクションだ。ミドルケースをスライドさせることで、表裏を変更することができる。裏面をソリッドバックとしたモノフェイスと、裏面にもダイアルを配したデュオフェイスの2種類が存在するが、本作はモノフェイス仕様のモデルである。裏面には、文字やイラストなどをエングレービングし、パーソナライズすることが可能だ。

全体のデザインは、数あるレベルソの中で最もオーソドックスなもの。中央にはギヨシェが施され、プリントによるアラビア数字インデックスとブルースティールのバトン型時分針が組み合わされている。

ステンレススティール製のケースは、レクタンギュラー型。ケースのラグ付近には、レベルソのアイコニックな意匠であるゴドロン装飾様式の3本線が施されている。ムーブメントは、手巻き式のCal.846を搭載する。

「レベルソ・クラシック デュエット」Ref.Q2572570
ジャガー・ルクルト レベルソ・クラシック デュエット
ジャガー・ルクルト「レベルソ・クラシック デュエット」Ref.Q2572570
60個のブリリアントカットダイヤモンドをあしらった18Kピンクゴールドケースを持つ、華やかなモデル。表裏で印象の異なるダイアルを配している。自動巻き(Cal.968A)。30石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。18KPGケース(縦40×横24.4mm、厚さ9.5mm)。3気圧防水。462万円(税込み)。

華やかな18Kピンクゴールド製ケースと、反転式のデュオフェイスを備えたモデル。表面はアラビア数字のアプライドインデックスにバトン針を組み合わせたシルバーダイアル、裏面はドーフィン針を配した上品なブラックラッカーダイアルを採用している。着用シーンや気分に合わせて瞬時にダイアルを切り替えることができるのは、デュオフェイスならではの魅力だ。

ジャガー・ルクルト レベルソ・クラシック デュエット
ケースを反転させると表れる別の文字盤。サンレイ装飾が施されたブラックダイアルが、シルバーダイアル側とは違った表情を見せる。

ケースのラグ付近にブリリアントカットダイヤモンドをセットしているのも、本作の特徴だ。煌びやかなケースは、ちょっとしたドレスアップからパーティシーンまで、腕元を上品に飾ってくれることだろう。ストラップは、トープカラーのアリゲーターレザー製が装着されている。

ムーブメントは、自動巻きのCal.968Aを搭載。一段引きの状態で、表裏両面のダイアルの時刻を同時に調整することができる。薄型のムーブメントであるため、デュオフェイスを備えた自動巻きモデルでありながら、ケースの厚さを9.5mmに抑えている。

「ランデヴー・クラシック ムーン」Ref.Q3572430
ジャガー・ルクルト ランデヴー
ジャガー・ルクルト「ランデヴー・クラシック ムーン」Ref.Q3572430
柔らかな書体のアラビア数字インデックスやムーンフェイズ、ギヨシェ装飾など、上品さに溢れたダイアルが特徴。シースルーバックを通して、ムーブメントを鑑賞することができる。自動巻き(Cal.925A)。30石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。18KPGケース(直径34mm、厚さ9.56mm)。5気圧防水。470万8000円(税込み)。

2012年に誕生したレディースコレクションの「ランデヴー」。その中でも本作は、特に華やかさを特に強調したモデルである。シルバーのギヨシェダイアルには、優美な書体のアラビア数字インデックスが並び、ムーンフェイズが配されている。ダークブルーラッカーに星々をちりばめたムーンディスクによって、月の満ち欠けを知ることが可能だ。ムーンフェイズの神秘的な情景に輝きを添えているのが、ダイアルとベゼルにセットされたブリリアントカットダイヤモンド。このダイヤモンドは全部で107石、合計0.76カラットに及ぶ。

ラウンド型のケースは、18Kピンクゴールド製。短めのラグによって、コンパクトな印象に仕上がっている。ベルトは、ブラックのアリゲーターレザー製。クイックリリース機構が採用されており、レバーを爪で操作することによって、簡単にケースから脱着することが可能。

搭載するムーブメントは、自動巻きのCal.925A。ストライプ装飾を施したローターや受け、ブルーの針などをシースルーバックから鑑賞することができる。

「ランデヴー・クラシック ナイト&デイ」Ref.Q3448410
ジャガー・ルクルト ランデヴー
ジャガー・ルクルト「ランデヴー・クラシック ナイト&デイ」Ref.Q3448410
立体的なナイト&デイ表示が特徴のモデル。さりげなくセットされたダイヤモンドが、手元に輝きをもたらす。ダイアルには、中央と外周で異なるパターンのギヨシェ装飾が施されている。自動巻き(Cal.898A)。30石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SSケース(直径34mm、厚さ8.52mm)。3気圧防水。183万4800円(税込み)。

日常使いに便利な、ステンレススティール製ケースを採用したランデヴー。上述したモデルと同様、優美な書体のフローラル数字インデックスに、フローラル型の時分針を組み合わせている。放射状に広がるギヨシェが施されたシルバーダイアルには、6時位置に楕円状の開口部を設け、昼夜を判別するためのナイト&デイ機能を搭載。インデックスに合わせてセットされたダイヤモンドが、さりげない輝きを放つ。

ケースは、直径34mm、厚さ8.52mmと、確かな存在感と袖口にすっきり収まる上品さを兼ね備えたサイズ。3気圧防水を備えているため、多少の気遣いさえ忘れなければ、日常生活でも安心して使用することができる。

ストラップは、針やナイト&デイの色味に調和した、ブルーのアリゲーターレザー製。フォールディングバックルが装着されており、腕から簡単に脱着することが可能だ。ストラップの付け根にはレバーが配され、爪でスライドさせることによって、容易にストラップを変更することができる。

「マスター・ウルトラスリム デイト」Ref.Q1238480
ジャガー・ルクルト マスター・ウルトラスリム デイト
ジャガー・ルクルト「マスター・ウルトラスリム デイト」Ref.Q1238480
薄型ケースをまとった端正なドレスウォッチ。直径39mmというサイズは、パートナーとのシェアウォッチとしても使いやすい。自動巻き(Cal.899)。32石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SSケース(直径39mm、厚さ7.89mm)。5気圧防水。148万7200円(税込み)。

シンプルなドレスウォッチとして、男女問わず高い人気を誇る「マスター・ウルトラスリム」コレクション。今回紹介するのは、6時位置にデイト表示を配した実用的なモデルだ。ダイアルは、落ち着いた印象のブルーグレーカラー。サンレイ仕上げによって上品に仕上げている。くさび型のインデックスと、ドーフィン型の時分針がクラシカルな印象だ。

“ウルトラスリム”の名の通り、厚さ7.89mmの薄型ケースを採用している。ラグに面取りを加えることで、薄型ケースでありながらも立体感を創出している点に注目だ。ポリッシュ仕上げを施した端正なデザインは、フォーマルシーンにも調和する。

ブラックのアリゲーターストラップは、クイックチェンジ機構によって簡単にケースから取り外すことが可能だ。フォールディングバックルは、腕への脱着に伴って生じるストラップの痛みを軽減させる。

ジャガー・ルクルトを代表する自動巻きムーブメント、Cal.899を搭載し、その仕上げと動きをシースルーバックから鑑賞することが可能だ。

“時が止まったロレックス”をとおして振り返る9.11

ニューヨーク市にあるナショナル・セプテンバー11・メモリアル&ミュージアムには、時が止まったロレックスが展示されている。その溶けたケースは、オラクル社のアカウント・マネージャーであったトッド・ビーマー(Todd Beamer)のしわくちゃの名刺とともに展示されている。この時計の秒針は23年間進むことなく、日付窓にはただ“11”と表示されているだけである。

リシャールミル スーパーコピー4人のテロリストがユナイテッド航空93便をハイジャックし、最終的にペンシルベニア州シャンクスヴィル近くに墜落させ、乗客全員が命を落とした。テロリストたちはサンフランシスコ発のこの便をワシントンD.C.に向けて飛行させ、目的地を変更しようとしていた。その目的地は多くの人がアメリカ合衆国議会議事堂だと考えており、彼らは世界貿易センターやペンタゴンに飛行機を突入させたのと同様に、甚大な被害と死傷者を出すことを企んでいた。しかしトッド・ビーマーとほかの乗客たちはテロリストに立ち向かい、その結果、飛行機はペンシルベニア州で墜落することとなった。乗客たちの勇敢な行動によってアルカイダの計画は阻止されたものの、ユナイテッド航空93便に乗っていた全員が命を失った。

ハイジャック犯が飛行機を制圧したあと、ビーマーは機内から妻に電話をかけようとしたが、代わりに電話オペレーターに繋がった。オペレーターは、ビーマーとほかの乗客たちがハイジャック犯に立ち向かう計画を立てているのを聞いた。

「準備はいいか? さあ行こう」。これこそビーマーが電話越しに残し、今や有名となった最後の言葉である。

9月11日から10年以上が経過し、ビーマーの時計はミュージアムの所蔵品となった。それはあの日回収された何百もの品々や遺物のなかにある。そのなかには時計や時間に関する物も含まれている。たとえば、同じ日にトーマス・キャナバン(Thomas Canavan)がツインタワーに入った際につけていた時計についても以前紹介している。

ビーマーの時計はツートンのロレックス ターノグラフで、タペストリーダイヤルを備えていた。このモデルはサブマリーナーよりも先に登場し、1950年代初頭にブランド初の回転ベゼル付きモデルとして発表された。この時計は若くして成功を収めたビーマーを象徴するものでもあった。当時、32歳にしてオラクル社のアカウント・マネージャーだった彼は、ユナイテッド航空93便に搭乗する前日、イタリア旅行から帰国したばかりだった。

現在、そのターノグラフは風防を失い、砕け、焼け焦げ、時が止まったままの状態でナショナル・セプテンバー11・メモリアル&ミュージアムに展示されている。これはビーマーがほかの乗客とともに立ち上がり、英雄へと導いたその瞬間を物語っている。

ビーマーの物語は広く知られており、2014年に初めてニューヨーク・タイムズ誌が報じている。その後、ウォッチズ・オブ・エスピオナージ(Watches of Espionage)の新しいYouTubeチャンネルでこの物語を追悼している(購読をおすすめする)。9月11日から23年目のこの日、ぜひ両記事をご覧いただきたい。

クール(で手ごろ)な機械式アラームウォッチ4選

モダンなコンプリケーションウォッチだけが見どころではない。当時出品された、手ごろな価格帯のアラームウォッチを紹介しよう。

ここしばらく本格的なオークションがなかったが、2012年8月25日の土曜日にアンティコルムが香港でオークションを開催するという。ウブロスーパーコピー代引き 激安このオークションで最も注目されているのはひと握りのプレミアムなモダントゥールビヨンのようだが、我々が特に関心を持っているのは非常にリーズナブルな想定落札価格が提示された4本のヴィンテージ アラームウォッチである。

チームはいつだって良質なアラームウォッチを求めている。これらの時計はスタイルこそ異なるものの機械式アラームの音は魅力的であり、いい状態のものでも比較的手ごろな価格で手に入れることができる。今回紹介する4本の時計が1000ドルから2500ドル(当時のレートで約8万円から20万円)という想定落札価格内で落札されるなら、いつも以上にお得な取り引きとなるだろう。

ルクルト メモボックス

フォードのために製造されたルクルトのメモボックス。

ルクルトのメモボックスは、間違いなく史上最もアイコニックなアラームウォッチのひとつだ。この個体はフォード・モーターの従業員に贈られたもので、ケースバックには“For Championship Sales Management Performance, November-December 1955, Henry Ford II”と刻まれている。また文字盤の12時位置には小さな“F”のロゴが見られる。それ以外のブランド表記は控えめで、金張りのケース、ラグの形状、全体のスタイリングは1950年代の雰囲気を強く感じさせる。

オメガ シーマスター メモマチック

見た目にも楽しい1970年代のオメガ シーマスター メモマチック

一方で大きく異なるスタイルを持つのが1970年代のオメガ シーマスター メモマチックである。この時計ではアラームを時・分単位で設定でき、文字盤には同心円上に配置された2枚の回転ディスクがあり、3時位置にはデイト表示も備わっている。ブルーとシルバーの文字盤、ライトブルーの秒針、ブラッシュ加工されたステンレススティール(SS)製のクッションケースは控えめながらも十分に興味を引くおもしろいデザインだ。オリジナルの箱が付いていることも、この時計の魅力をさらに高めている。

チューダー アドバイザー Ref.7926

チューダー アドバイザー Ref.7926

リベットブレスレットが付属するチューダー アドバイザー Ref.7926。

最後に紹介するのは、スタイル的にメモボックスとメモマチックの中間に位置する2本のチューダー アドバイザー Ref.7926だ。どちらも1950年代製で、ケースナンバーの差は500番以内と比較的近い番号である。まず1本目はバーインデックスを持ち、レザーストラップが付属している。一方の2本目はダーツ型のインデックスとリベットブレスレットが特徴である。この時代のアラームウォッチでブレスレットが付いているものはあまり見かけないため、我々としては2本のうちこちらを選ぶべきだろうと思う。

詳しくはオークションのカタログ全体を確認してほしい(編注:該当のオークションは終了)。入札に挑む皆さんに幸運を祈る。また、もしこれらの時計を落札した場合はぜひ我々に知らせてほしい。

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