近藤英隆 コラム 飯田覚士選手と近藤英隆



ボクサーコンディショニング


3 コンディショニングの時期



4期に分類して1ヶ月単位で移行していく

初期
(4ヶ月前)

大雑把に身体全体のバランスを調整して、左右前後の筋力バランスを作る時期。

試合に参加した為の心身の疲労があり、この時期にあまりハードなトレーニングをしてしまうと、これから始まる3ヶ月を考えると少し厳しいものがあります。このような状態でのトレーニングはあまり効果があがりません。まずはハードなトレーニングや練習に耐えられる身体作りからはじめましょう。

ウォーミングアップ&コンディショニング&クールダウン~柔軟性は不可欠だが、ただ柔らかいだけでは不十分。柔らかさの中にも芯の通った弾力性を。

中期
(3ヶ月前)

故障部位や筋力の弱い部位などを中心に筋力の強度をレベルアップさせ、より安定したフットワークの定着を図る。

あらかじめ作成したチェックリストをもとに、特にこの時期には筋肉を肥大させる事に主眼をおいて、ハードにトレーニングや練習を行う。筋肉の肥大期筋繊維を太くするのがパワーアップの道ですが、スピードに変換できないパワーは役に立たないという事を理解して行って欲しい。

後期
(2ヶ月前)

微調整の時期。

コンディショニングによる調整をさらに微調整し、適応レベルを向上させることや、バランスが変わったことによって起こる筋の変化をさらに微調整し、トータルなバランスをまとめ上げることを目的としている。パフォーマンスが向上することによって生じる新たな歪みや負担を最小限に抑える。

肥大させた筋肉に神経を通わす時期~スピードやパワーだけつけても、脳の指令通りに動かせる身体にしなくては、宝の持ち腐れです。運動神経の回路を反復練習により神経が太くなるように作りましょう。

総仕上げ
(1ヶ月前)

試合前はケガの予防や、疲労の回復を中心のモチベーションを高める。

身体の疲労を取り除き、筋肉のバランスを維持させる時期。どこで休養を取るのかが勝負の分かれ目。



日々の練習やトレーニングと切り離さず融合させる事でより練習の質を高めトレーニングの効果を高める為には、計画的に、1日、1週間、1ヵ月、1試合当たりで調える。

長期的に試合の日程に合わせて試合前でも負担にならないようコンディショニングを行うことで、疲労が回復していなければならず、疲労が著しい時には柔軟性を中心にしたコンディショニングを行う。





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