若田接骨院は、痛みのメカニズムに基づいた医療を行なうように心がけています。何が原因で腰痛になっているのか?痛みの原因が分かれば痛みを取ることは簡単なことだと思いますが、実は腰痛について原因がよく分かっていないのはご存知でしょうか?原因が分かっているのは、15%に過ぎず、実は85%はよく分かっていないのです。病院、接骨院、治療院、整体などで、もっともらしく患者さんの腰痛の原因が分かっているかのように患者様に説明していますが実は腰痛の原因はよくわかっていません。もっともらしく説明をして治療が行われています。 治療してもらうと楽になるから、それぞれの治療法にニーズがあるのだと思いますが、治療の方法よりも、治療する側と治療される側の相性が大切だと思います。私自身も、接骨院に来院される患者さんには、出来る限りの説明をして来ました。 |
もちろん、現在も時間をかけて説明をしています。「実は腰痛の85%は、原因はよくわかっていないのですよ!」と、正直にお話をしています。説明を求める患者様には、トコトン今の段階で分かっていることを説明をするようにしています。腰痛で有名な福島医大の菊地教授が、最近テレビで診断のつくものが15%で、原因のわからないもの85%だと語ったことから、医師を含む医療関係者も、腰痛の原因は実はよくわからないことが多いと話をするようになってきています。また、最近ではテレビや雑誌などで、腰痛の原因はよく分かっていないと紹介されることが増えている。 福島教授は「何かわからない腰痛は扱いにくく逃げていた部分があり、最近ようやくわかりかけてきた。」とおっしゃっています。私も全く同じ事を考えている時期がありました。私がこのコラムを書いた当時は、腰痛の原因はよくわからないと言うことが、一般的な話では無かったので自分自身のフラストレーションを晴らすかのように書いておりました。私がこのコラムを書いた当時は、ほとんどの医療機関で椎間板や骨の変形が原因だと説明をしていたんです。整体などでは、「骨がずれている」と説明していたんです。そう言われて信用してしまう患者さんが多く、この頃うんざりしていたんですね。 病院にかかった人は、説明に納得している人が殆どであったにもかかわらず、接骨院をはじめ、治療院や整体で治療を受けている人が多いと思います。確実に病院で腰痛が治るのであれば、その他の医療は必要がなく、いわゆるその他の医療機関は淘汰されると思いますが、無くなるばかりか一層増え続けています。10年が経ってみて、当時の私の考えが菊地教授によって肯定される結果となり、「心と腰痛の関係」の話は、常識的な話になって来ていると言っても良いと思います。 |