福島医大では整形外科と心療医科が連携して腰痛にあたることになったそうです。すると3割の患者さんが、心理的ストレスが原因と判明したそうです。 アメリカニューヨーク大学でも歩くことを推奨しており、歩くことに神経が集中し、ストレスが和らぐと言われています。 菊地教授といえば、日本では一番腰の痛みに精通されている先生です。その先生が85%は腰痛の原因がよくわからないと言われているのです。 それでも、今も多くの臨床の現場では、患者さまの腰部のレントゲンを撮っては、患者さんに「ここの骨の間が狭いから痛いのです」と、患者さんに決まり文句のように説明している事があります。 年齢が若い患者さまの場合は、レントゲンを撮っても、指摘するべき箇所が画像を見ても問題がないことも多く、「骨には異常はありません!」と言われて、シップと痛み止めを貰って帰るということが、病院を受診されている患者さんには多く、痛み止めと湿布では、納得出来ない患者さまも大勢います。 病院に腰痛を治す目的で受診した後に、病院への不満を訴えて、接骨院やその他の医療類似行為(カイロ・整体など)に通院される方が多いように感じています。この様に納得の行く説明が出来ない患者さまが、腰痛の原因が分からない「いわゆる腰痛症」として、85%の中に含まれるわけです。腰痛が病院で治るのであれば、医療類似行為は自然に淘汰されると思いますが、今のところ医療類似行為者は増え続けています。と言うことは、医療類似行為は効果がある、結果を出しているということが言えると思います。治らない所には誰も行かないと思います。 若田接骨院では、問診・視診・触診・徒手検査を行い、さらに、患者さんの姿勢を診て腰痛の原因を探します。その結果、科学的な根拠に基づく、心の通った治療を心がけています。評価の結果、組織的な損傷が原因の場合もあります。そんな時は、炎症期が過ぎるまで安静を確保します。機能的な問題で痛みが出ているのであれば、問題となっている機能障害を治療します。 ストレスが原因で腰痛になっているのであれば、認知行動療法(誤った認識・陥りがちな思考パターンの癖を、客観的でよりよい方向へと修正する、避けたがっている問題とあえて向き合うことで徐々にトラウマに慣れさせる、悲しみを外に出し心を癒すことで気持ちの安定を得る、などの方法を組みあわせることで、精神的な苦痛と、それに伴う身体的な症状を改善していく治療法)を用いて治癒に導きます。医療者が、正直に「よく分からないで治療している」と患者さんに伝えれば、多くの患者さんは、医療に対して不審に思われるでしょう。だったら、原因が分からないなどと、患者さんには言わないほうが良い?病院なら原因が分かるけれど、接骨院だから原因がわからない? そうではありません!(このままこのコラムを読み続けると分かってきます) |