近藤英隆 コラム 飯田覚士選手が世界チャンピオンになったとき


心と腰痛の関係~なぜ腰は痛むのか?~

12 どうしたら慢性の腰痛が治るのか?

痛みの発生原因による分類

このスライドは、私が医療者向けに行った、腰痛治療のセミナーで使う資料になりますが、そもそも「痛み」には、神経障害性疼痛(神経を損傷したことが原因の痛み)と侵害受容性疼痛(組織的な損傷が原因の痛み)の両方の要素を併せ持つ痛みがあります。

神経障害性疼痛は神経が傷つくことで発症する痛みですが、傷ついた神経の場所によって、「末梢性神経障害性疼痛」と「中枢性神経障害性疼痛」に分けることができます。末梢性神経障害性疼痛とは、神経障害性疼痛のうち、末梢神経が傷つくことにより発症する痛みのことです。
具体的な疾患には「帯状疱疹後神経痛」、「糖尿病性神経障害に伴う痛み・しびれ」、「坐骨神経痛」、「三叉神経痛」、「神経根圧迫による慢性疼痛」などがあります。
また、末梢性神経障害性疼痛と侵害受容性疼痛の要素を併せ持つような痛みとして、腰痛の症状が長く続く「慢性腰痛」があります。そして、さらに痛みがストレスになることもあり、心因性腰痛(心の問題の腰痛)も併せ持つことになります。つまり、慢性腰痛はこの3つの要素を併せ持つことになります。





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