近藤英隆 コラム 飯田覚士選手が世界チャンピオンになったとき


心と腰痛の関係~なぜ腰は痛むのか?~

16 腰痛が治療しても治りにくい場合

急性期の腰痛が、安静にしていても長引いてしまうことがあります。長引いてしまう場合に何を疑うべきか?先にも書いたように、内臓の病気が原因で腰部痛になっている人がいます。整形外科を受診しても、内臓の病気までは疑ってくれることは稀で、胃腸が弱っている人(腰痛の人にはかなり多い)、婦人科疾患や腎臓の病気(女性に多い)や腎臓などの病気でも慢性腰痛になります。

内科を受診しても異常なしと診断されても内臓の機能低下という状態があります。東洋医学で「未病」と診断されるものです。検査で明らかな異常がなく、明らかな症状も無いが、少し調子の悪い状態で、病気になる前段階の、心身の微妙な変化をいいます。いわゆる腰痛の原因を考える時には、東洋医学の考えがないと腰痛の原因を知ることは難しいと考えています。

このような慢性腰痛の克服には、痛みに対する知識や東洋医学の知識が必要になると思います。多くの患者さんが、病院ではなく接骨院を選択している現状は、西洋医学的な考えだけでは治すことが難しいと、患者さんは期待しているのではないのでしょうか?





トップページに戻る コラムメニューに戻る 前のページに戻る 次のページに行く

コラムメニューへ

15 思春期分離症 へ