突発性難聴とは、ある時に突然発症する難聴のことを言います。原因不明であるため突発性ともいいます。それまで何にも異常のなかった方が、朝起きた時などに聞こえの悪いのに気がつくなどの形で発症します。耳鳴り、耳閉感、めまいなどを伴うことが比較的多く、ほとんどの場合が片耳だけに起こります。
難聴が高度でない場合(30dB以内)はあまり難聴が自覚されず、何となく耳の周辺が重かったり、耳が詰まった感じや調子が悪いと感じるだけの事があります。
耳鼻科を受診して初めて聴力の低下を指摘され、突発性難聴とわかる方も多いと思います。原因はさまざまであるため特定することはできませんが、最終的には内耳の血流障害だとの見方が強いようです。治療として血管拡張剤やステロイド、ビタミン剤などが使用されますが、時にウイルスによるものとして抗ウイルス剤を使用する場合もあります。
ペインクリニックでは、上記のような治療をしても反応がよくないときに
星状神経節ブロックという治療をします。星状神経節とは交感神経のひとつで血流をコントロールしています。この神経をブロックしてあげることで内耳の血流を改善しようというものです。
突発性難聴の症状として眩暈や耳閉塞感が出ることがあります。この場合は
第2・3深部頚神経ブロックを併用することでこれらの症状が改善する場合があります。
眩暈にはこの他にも頚椎が原因で出現する場合があります。この場合は頚椎性の眩暈といって、脳神経外科や神経内科、耳鼻咽喉科などで診てもらっても原因がはっきりしない時は一度ペインクリニックにご相談下さい。
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