大阪日本橋 国立文楽劇場


1998年8月10日(月) 楽屋廊下、舞台袖にて撮影





美人にはトゲが・・・

人形がちゃんと歯で袖口を噛んでいるようにみせるためのトリック! 口元の針金に袖口をひっかけ、着物ならではのしぐさとなります。

文楽では、主使い(おもづかい、リーダー、頭と右手担当)、左手使い、足使いの3人で一体の人形を動かします。足10年、左手10年と言われるほどの修行経験が要されるそうですが、人形の滑らかな動きを見れば納得できます。しかも3人での稽古は一回のみとは、プロなんですね。







3足の履き物

高さ20〜30cmはある舞台下駄。何にぶつかっても音をたてないようにワラジで4コーナーを覆っています。ワラジ2足と下駄1足、計3足分をひとりが履いて人形を使っているのです。無理な姿勢でもバランスをとらなくてはいけません。最初は怖いそうです。






人形たち

ここは仮のディスプレイ、公演がおわるたびに頭(かしら)、衣裳(胴体部分)は別々にされ、着ているものも別々にされて保管です。ですから配役が決まるたび主使いの人は人形の顔全体を貝の粉で塗り直し、目のラインや眉を描き直し、襟を縫い付け着物を着せるのだそうです。






頭、眉、目の動き

主使いは、人形の頭の上下左右、眉の上下、目玉の左右の動きを左手で、人形の右手を右手で使います。同時に体全体で他の2人にサインを出すのだそうです。
男性の髪はチベットのヤクの毛、女性のは人間の髪が使われているそうです。






人形の身長、足

だいたい人間の半分の身長だそうですが、衣裳によっては大きく見えます。男性には足がついていて闊歩できるのですが、女性にはありません。座る場面などでは、足使いの人がゲンコをつくって膝頭を表現するのだそうです。でも、現代女性が登場するようなストーリィができたら、きっと長い足は必要になりますネ。

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