=━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ English Grammar and Usage ━━━ ┛┛ ┛┛ 英語の文法と語法 No.118 20090312 Chick Tack ┛┛ ………………………… …………… ……………… …………… ┛┛ http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/index.html ┛┛┛ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● 第118号 ● ……………… Contents 付加疑問 Question Tags ……………… (1)付加疑問とその作り方 (2)付加疑問への応答 (3), aren't I? ……………………………………………………………………………………………… (1)付加疑問とその作り方 …………………………………… 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ・文尾を下げ調子で言って〔同意〕を求める ・文尾を上げ調子で言って〔確認〕〔質問〕する ・付加疑問は“助動詞[be動詞]+主語の代名詞” ・肯定文+否定の付加疑問 ・否定文+肯定の付加疑問 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (a) You're from Hamburg, aren't you? (“LONGMAN Dictionary of Contemporary English 4th edition”) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english01.html#ldoce 「あなたはハンブルグの出身ですよね」 〔平叙文(疑問文ではない形)〕の後ろに、短縮された疑問形を置いた形を 〔付加疑問〕という。話し言葉と非公式な書き言葉で使われる。 最後を〔下げ調子〕で言えば、話し手は発言内容に自信を持っていることを 表し、相手に〔同意〕を求めている。 最後を〔上げ調子〕で言えば、あまり自信がなく、相手に〔確認〕したり、 〔質問〕をしていることになる。 (b) Sally can speak French, can't she? (“Practical English Usage 3rd Edition”Michael Swan) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#peu 「サリーはフランス語を話せるよね」 付加疑問の形は“, 助動詞またはbe動詞+主語を表す代名詞”である。 通常、肯定文の後には〔否定〕の付加疑問をつける。 主語 Sally は〔代名詞〕の she にして、助動詞 can の否定短縮をつくり 倒置する。書く場合はコンマを前に置く。speak French は、明らかなため 省略する。 (c) Your brother looked pretty embarrassed, didn't he? 「あなたの弟はかなり当惑しているように見えましたよね?」 (『ケンブリッジ現代英語文法入門』Rodney Huddleston, Geoffrey K. Pullum著 高橋邦年監訳 P253) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#sieg be動詞も助動詞も使っていない文では、do, does, did を使用して付加疑問 をつくる。 (×)Did your brother look pretty embarrassed, didn't he? と疑問文 の後ろに付加疑問をつけることはしない。 (d) They didn't like Manchester, did they? (“CAMBRIDGE GRAMMAR OF ENGLISH”Ronald Carter & Michael McCarthy) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#cge 「彼らはマンチェスターが気に入っていなかったね」 否定文の後には〔肯定〕の付加疑問をつける。 (e) Your father has a bad back, hasn't he? (“Practical English Usage 3rd Edition”Michael Swan, 488-6) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#peu 「あなたのお父さんは、背中を痛めていらっしゃるの?」 イギリス英語においては、本動詞の have を使って付加疑問を作る時がある。 もちろん hasn't he? の代わりに doesn't he? を使ってもよい。 ……………………………………………………………………………………………… (2)付加疑問への応答 ……………………………… 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ・助動詞・動詞を肯定するなら Yes、否定するなら No。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (a) You weren't listening, were you? -- Yes, I was! (“English Grammar in Use 3rd edition”Raymond Murphy, Unit52) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#egu 「あなたは聞いてませんでしたね」「いいえ、聞いてました!」 先に発言した人物は、相手が聞いていなかったと思っている。そういう場合 は否定文で始め、肯定の付加疑問をつける。 後の発言者は、I was listening を肯定するか、否定するかで、Yes, No を 選ぶ。相手の思惑が当たっているか、外れているかを基準にしない。 (b) You weren't listening, were you? -- No, I wasn't. 「あなたは聞いてませんでしたね」「はい、聞いてませんでした」 (c) You were listening, weren't you? -- No, I wasn't! 「あなたは聞いていましたね」「いいえ! 聞いていませんでしたよ」 (d) You were listening, weren't you? -- Yes, I was. 「あなたは聞いていましたね」「はい、聞いていました」 付加疑問を使いたずねる方は、付加疑問の前の文の通りのことを回答として 期待している。(a)(b)ならば No を、(c)(d) ならば Yes と答えると予想し ている。 ……………………………………………………………………………………………… (3), aren't I? ……………………… (a) I'm in big trouble, aren't I? (“LONGMAN Dictionary of Contemporary English 4th edition”) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english01.html#ldoce 「私は、大変困った立場にいますよね?」 I am... に対する付加疑問の形は“, aren't I?" である。 Practical English Usage, English Grammar in Use は、こう規定している。 また、CAMBRIDGE GRAMMAR OF ENGLISH は、上記が典型的である、としてい る。 (b) But I'm as good as you, aren't I, Paul? (“Sons and Lovers”by David Herbert Lawrence) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer02.html#sons 「でも、私はあなたと同じくらい善い(人間)でしょ? ポール」 ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ (c) I'm me without my hair, ain't I? (“The Gift of the Magi”by O. Henry) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer03.html#giftmagi 「髪の毛が無くても、私は私でしょ?」 反対する人も多いが、“, ain't I?”[eInt エイントゥ aIアイ]と いう形を使う人もいる。are に対する抵抗感もあるのかもしれないが、am not の他 aren't, isn't, haven't, hasn't の代わりになる便利さが利用を 助長しているのではないか。 (d) It's red, ain't it? (“Anne of Green Gables”by Lucy Maud Montgomery) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer02.html#green 「赤いよね?」 isn't の代わりに使われた例。(c)(d)ともに、試験では使わない方が良い。 ain't を付加疑問ではない文中で、 Things ain't what they used to be. (“Oxford ADVANCED LEARNER'S Dictionary 7th edition”) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english01.html#oald 「物事は、それらがかつてあったような状態ではない」 「万物は流転する」 のように使うこともあるが、付加疑問で使われる例ほどは許容される度合い が小さいようだ。 ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ (e) I'm older than he is, you know, and wiser: less childish, am I not?(“Wuthering Heights”by Emily Bronte) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer02.html#wuther 「いいかね、私は彼より年上で、賢く、子供でもない。そうだろ?」 I am... に対する正式な付加疑問の形は“, am I not?”である。 (f) There, that is better than hay, is it not? (“Heidi”by Johanna Spyri) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer02.html#heidi 「ほら、それ(亜麻)は干し草よりは良いじゃろう?」 短縮しない正式な形は、am I not に限らず、他でも使われる。 ……………………………………………………………………………………………… 参考文献 http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html ……………… http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english01.html ──────────────────────────────────── □このメールマガジンは、以下のメルマガ・スタンドから配信されています。 ・まぐまぐ! :http://www.mag2.com/ ・めろんぱん :http://www.melonpan.net |
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