http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/words100/index.html 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃_┌───┐ 中学英単語 第463回 visit ┃ ┃_│\☆/│ ┃ ┃ └───┘ 20131125 毎週月曜日発行 Chick Tack ┃ ┗━━┳┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┳┳━━┛ ┃┃ ┃┃ ┗┛ ┗┛ ∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩ 463.visit(vis・it) <発音>―――――――――――――――――――――――――――――――― ★[vI'z∂t ヴィズィト] <品詞と意味>――――――――――――――――――――――――――――― ★[動詞]{三人称単数現在形:visits[vI'z∂ts ヴィズィッツ]} {過去・過去分詞形:visited[vI'z∂tId ヴィズィティド]} {動名詞・現在分詞形:visiting[vI'z∂tIη ヴィズィティング]} {派生語:visitor「訪問者」「ビジター」} ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ☆(1)訪問する、訪(たず)ねる 〔他動詞〕〔自動詞〕 (○)We visited London.《中1》 (×)We visited to London. (“LONGMAN Active Study Dictionary 5th Edition”Pearson Education) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#lasd 「私たちはロンドンを訪問した」「私たちはロンドンに行った」 visit は、訪問先の「場所」「人」「家族」を〔目的語〕にすることができ ます。「〜に行った」と日本語になっていても visit の後ろに to は不要 です。 Eric went to Seattle to visit his cousins.《中2》 (“LONGMAN Dictionary of Contemporary English 4th edition”) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english01.html#ldoce 「エリックは、彼の従兄弟たちを訪問するためにシアトルに行った」 「エリックは従兄弟たちに会いにシアトルへ行った」 to visit his cousins は「従兄弟たちを訪問するために」という意味です。 〔不定詞〕の〔副詞的用法〕を利用した表現です。 http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/advmod/infadv.html go の場合は、行き先の「場所」の前に to が必要です。ただし「場所」が home, there, over there などの場合は to を置きません。 She visited her family in Kanazawa.《中1》 「彼女は金沢にいる家族を訪れた」 (小西友七・南出康世編集『ジーニアス英和辞典第4版』大修館) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#gej visit はやや形式ばった言葉で、話し言葉では go to see... や go and see...「……に会いに行く」とするのが普通です。 Visit your doctor once a year.《中3》 (“The AMERICAN HERITAGE Children's Dictionary”Houghton Mifflin) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/dicchild.html#heri 「1年に1回、あなたの医者を訪問しなさい」 「1年に1回、お医者の診察を受けなさい」 once a year で「1年に1回」「年に一度」という意味になります。 「訪問する」「訪れる」という日本語訳にこだわらず、「会いに行く」「診 てもらいに行く」など、自然な日本語を使いましょう。 Will you visit me when I'm in hospital?《中2》 (“Cambridge Advanced Learner's Dictionary 2nd edition”) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#cald 「私が病院の中にいるとき、あなたは私を訪問しますか」 →「入院中に私を見舞いに来てくれますか」 「入院中、私を見舞いに来てください」 in hospital は「入院中(に[の])」という意味です。hospital に〔冠 詞〕がついていないことに着目してください。建物としてとらえるのではな く、「治療・療養する場所」という機能面を重視しているため〔無冠詞〕で 用いられています。 Will you...? については、第94号をごらんください。 http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/words100/094will.html Have you ever visited the State Hermitage Museum?《中2〜3》 「あなたは、今までにエルミタージュ美術館を訪れたことがありますか」 〔現在完了〕の〔経験〕については、こちらで学習を。 http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/perfect.html#experie エルミタージュ美術館の英語ホームページ http://www.hermitagemuseum.org/html_En/index.html ………………………………………………………………………………………… ★[名詞] {複数形:visits[vI'z∂ts ヴィズィッツ]} ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ☆(1)訪問 〔数えられる名詞〕 It's my first visit to New York.《中1?》 (“Oxford ADVANCED LEARNER'S Dictionary 8th edition”) (“Oxford ADVANCED AMERICAN Dictionary: For Learners of English”) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/english01.html#oald 「それはニューヨークへの私の最初の訪問です」 →「私はニューヨークに初めて来ました」 「ニューヨークへ来たのは、私、初めてです」 it は this にした方が分かりやすいかもしれません。 visit to New York は visit ← to New York という〔修飾関係〕で「ニ ューヨークへの」→「訪問」となります。 The children always enjoyed his visits.《中1》 (“Macmillan English Dictionary: For Advanced Learners of American English”Palgrave Macmillan) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#meda 「子供たちは、いつも彼の訪問を楽しんだ」 「子供たちは、彼が来てくれていつも喜んでいた」 1度ではないから visits と〔複数形〕になっています。 <教科書採用状況>――――――――――――――――――――――――――― ★★★★★★ 6/6 visit は、1年初出5社、2年初出1社です。 <語源>―――――――――――――――――――――――――――――――― 古フランス語の visiter が、中英語期に入り visiten または visite の形 で使われました。のち e が取れています。 最初は「神が人を訪れ祝福する」という意味で使っていました。その後、 「牧師や医者が訪問する」という意味で使われ、「友人が見舞いに来る」と 派生しました。その後「(一般的な)訪問する」を表すようになりました。 _ 古フランス語はラテン語が基になっています。videre「見る」の変化形から visere「見に行く」という語が生まれ、その動詞の反復形 visitare がフラ ンス語に入っていったようです。 現代フランス語の動詞も visiter で、イタリア語は visitare、スペイン語 ・ポルトガル語は visitar となっています。 _ ラテン語の videre の基になったインド・ヨーロッパ祖語も「見る」という 意味の語であったようで、その語を祖先とする英単語もたくさんあります。 idol「アイドル」「偶像」や guide「ガイド」「案内する」などもそうなの ですが、visit に近い親戚だけ紹介しておきます。 television「テレビ」と、その構成要素の vision「視力」「見通し」。 「ハイビジョン」なども vision を使っていますね。 ホテルなどで、海が見える部屋を表す言葉に「オーシャンビュー」というの がありますが、その view「視界」「眺め」。interview「インタビュー」と いう言葉もありますが、これも「交わって(inter)見る(view)」という組み 合わせからできています。簡単に言うと「会う」という意味です。 「プレビュー」や「レビュー」など、すっかり日本語で使われている view 合成語も多いですね。 「サンバイザー」の一部 visor「バイザー」「庇(ひさし)」。これは西洋 の鉄かぶとの顔の目の部分を覆っていた部分で、見るときにパカッと開けて 庇のようになりました。「前方を見るとき」の装備だから「見る」と関係あ る語なのですね。 他国への入国の際に必要な visa「ビザ」「査証」も、「よく見て調べられ る」書類ですね。たいていパスポートにスタンプを押され証明されます。 advise や advice の vise, vice の部分も visit と同語源です。ad- の部 分が「その方向に」という意味なので「その方向に目を向ける」ということ です。「よく見て忠告して」やるのです。 ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ 「訪」という漢字の成り立ちは、調べた辞書ごとに異なっていました。似て はいるのですが、今回は紹介を見送ります。 日本語の「訪(おとず)れる」の語源について書きます。「おとづる」とい 古語は、「音」が「連(つづ)れる」からできているようです。 訪問するときには、戸をたたいたり、名前を呼んだりして「音を立て」ます。 各辞書とも、これには異論がないようです。ただもう少し突っ込んだ説明に なると、諸説あります。 「音信不通(おんしんふつう)」という言葉があります。「連絡が取れな い」、または「連絡を取り合っていない」という意味です。「連絡」の 「連」という字が出てきましたね。「つづれる」の「連」です。「音」は 昔「手紙」という意味だったと説明する本もあります。「手紙をやりとりし て続ける」という意味が基だったと説明しています。 また、神様が人のもとにやって来て「音を立てて神の存在を知らせる」とい うのが原義だったと説明する人もいます。中英語期に使われていた visite の意味「神が人を訪れ祝福する」と奇妙に符合(ふごう)します。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 次回は wait です。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― このメールマガジンは、“まぐまぐ!”を利用して配信されています。 http://www.mag2.com/ 当メールマガジンは、無料でお読みいただけます。 このメールマガジンの登録・解除は、下記のページからお願いします。 http://www.mag2.com/m/0000139181.html バックナンバーは、下記のページのリンクからご覧ください。 http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/words100/index.html もっと難しいものをお読みになりたい方は、『英語の文法と語法』の配信を申 し込んでください。 http://www.mag2.com/m/0000190027.html ∈≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡∋ <(` ) Chick Tack ( ) E-Mail Address : mit_desde1994@ hotmail.com / | 魔笛を観に行こう: http://tatsuku.web.fc2.com/ ∋ ∈ Chick Tack 英語5文型: http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/ 愛知哲仁 の ギリシア哲学への招待状:http://philos.fc2web.com/ ∈≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡∋ メール・アドレスは、コピーして、あて先欄に貼り付けてから、@ と hotmail の間の半角スペースを削除してください。面倒かけます。 ┛ おすすめ英会話・英語教材や無料サービスなどの紹介ページ ┛ http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/recommend.html ┛ ┛ ◆あとがき◆ エルミタージュ美術館は、ロシアのサンクトペテルブルクにあります。パリの ルーブル美術館・ニューヨークのメトロポリタン美術館と共に、世界三大美術 館の一つに数えられています。 帝政ロシア時代に購入した美術品を、エカチェリーナ2世が私的に飾ったのが 始まりです。ロシア革命後、貴族の収集していた美術品も接収し収蔵品が増え ました。 ダ・ヴィンチ、ラファエロ、エル・グレコ、ゴヤ、ルーベンス、レンブラント、 ルノワール、セザンヌ、モネ、ゴッホ、ゴーギャン、絵画だけでも垂涎物の作 品が目白押しです。私は訪れたことはないのですが……。 ネズミ除けに猫が飼われているそうです。 ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ◆ブログ『丹生川郷下村通信』』:http://sobey.at.webry.info/ ・・・‥‥……──────────────────────……‥‥・・・ (c) Matsumiya Institute of Thinking 2013 ・・・‥‥……──────────────────────……‥‥・・・ |