http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/words100/index.html 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃_┌───┐ 中学英単語 第491回 year ┃ ┃_│\☆/│ ┃ ┃ └───┘ 20140616 毎週月曜日発行 Chick Tack ┃ ┗━━┳┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┳┳━━┛ ┃┃ ┃┃ ┗┛ ┗┛ ∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩ 491.year <発音>―――――――――――――――――――――――――――――――― ★[jI∂r イヤー][j∂: イヤー(英)][jIr イヤー(米)] <品詞と意味>――――――――――――――――――――――――――――― ★[名詞] {複数形:years[-z イヤーズ]} {形容詞:yearly} ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ☆(1)年、一年 A year has twelve months.「1年は12か月を持っています」《中1》 There are twelve months in a year.「1年の中には12か月があります」 《中2》 どちらも1年は12か月であることを表しています。 Well, when did you come to Japan? ― About three years ago. (平成25年度三重県公立高校後期入試リスニング問題より)《中1〜2》 「えー、あなたはいつ日本に来たのですか」―「およそ3年前です」 省略されていますが、応答文は I came to Japan about three years ago. のことです。 ...but this year you must learn how to catch fish.《中3》 (“The Jungle Book” by Rudyard Kipling) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer04.html#jungle 「でも今年、あなたは魚の捕まえ方を習わなければいけません」 last year「昨年」「去年」、this year「今年」、next year「来年」は、 よく〔副詞句〕として文に登場します。in は不要です。 The school year usually begins in September and ends in June.《中1》 (“The AMERICAN HERITAGE Children's Dictionary”Houghton Mifflin) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/dicchild.html#heri 「学校の年度は、9月に始まり6月に終わります」 「年度」も表すことができます。 I am a second year student in senior high school.《中1》 I am in the second year of senior high school.《中1》 「僕は高校2年生だ」 (旺文社『オーレックス英和辞典第2版』野村恵造;花本金吾;林龍次郎編) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#olex 「学年」も表すことができます。 She is twelve years old.《中1》 She is twelve.《中1》 (×)She is twelve years. 「彼女は12歳です」 (井上永幸・赤野一郎編集『ウィズダム英和辞典第3版』三省堂) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#wej 「年齢」を表すこともできます。 The city tour runs all the year round.《中1》 (“Oxford Collocations Dictionary for Students of English”Diana Lea) http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/egu/refer.html#ocdse 「その都市のツアーは、1年中行われている」 “all (the) year round”で「1年中」という意味になります。round は around になることもあります。all through the year というのも見かけた ことがあります。 <教科書採用状況>――――――――――――――――――――――――――― ★★★★★★ 6/6 全6社で1年時から出てきます。 <語源>―――――――――――――――――――――――――――――――― ._ year はゲルマン語起源の言葉で、古英語期西サクソンでは gear、アングリ ア方言では ger の形で使われました。中英語期には yeer, yere となり、 現在の year に変わっていきます。 _ 古サクソン語と古高地ドイツ語では jar、古フリースランド語は ger、古北 欧語は ar、ゴート語は jer でした。 現代デンマーク語は aar、オランダ語は jaar、ドイツ語は Jahr です。 ゲルマン系とは離れますが、同じインド・ヨーロッパ祖語の子孫で、year と親戚なのは、アベスタ語の主格単数 yare、ギリシャ語 hora(これは hour とも関係があります)。 「春」という意味の、古教会スラブ語 jaru、ボヘミア語 jaro も year と 同語源語です。 インド・ヨーロッパ祖語のもとの意味は、「完全な輪」「周期を繰り返すも の」ではなかったかと推察されています。 先ほど、ギリシャ語の所で触れましたが、そのギリシャ語からきている英単 語で、hour「時間」や horoscope「天宮図」「星占い」も year の親戚です。 ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ 漢字「年」は、もとは「禾」と「千」が上下に組み合わさって書かれていた 文字です。「季」の「子」が「千」になっている字です。 「禾(いね)」は穀物を表し、それが「千」のように数多く稔(みの)ると いうを表しています。穀物が稔るのは「年に一度」のことだから、穀物耕作 の一巡という意味で「年」が「一年」を表します。 もう一つの説では、「年」は「禾」と「人」とを組み合わせた形で、田植え の時期に、「禾」で作ったかぶり物をした「人」が田んぼで踊っている様子 を表した字としています。やはり、これも「年に一度」だから「一年」を表 しています。 ちなみに、「禾」をかぶって踊る女性は「委」という漢字で表します。日本 でも、豊作を願い田んぼで踊る「田楽(でんがく)」というのがありました。 ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ 大和言葉の「とし」は、「穀物」や「収穫」という意味だったようです。や はり、「年に一度の穀物収穫」より「一年」を表すようになったとされてい ます。 「稲」のことを「田実」や「田寄(たよし)」と言ったことから、「たよし」 が「とし」となったとする説があります。 「一年」は思いの外早く過ぎることから、「疾(と)し」「敏(とし)」の 意味であるとする説を支持する本も、かなりあります。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 次回は yellow です。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― このメールマガジンは、“まぐまぐ!”を利用して配信されています。 http://www.mag2.com/ 当メールマガジンは、無料でお読みいただけます。 このメールマガジンの登録・解除は、下記のページからお願いします。 http://www.mag2.com/m/0000139181.html バックナンバーは、下記のページのリンクからご覧ください。 http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/words100/index.html もっと難しいものをお読みになりたい方は、『英語の文法と語法』の配信を申 し込んでください。 http://www.mag2.com/m/0000190027.html ∈≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡∋ <(` ) Chick Tack ( ) E-Mail Address : mit_desde1994@ hotmail.com / | 魔笛を観に行こう: http://tatsuku.web.fc2.com/ ∋ ∈ Chick Tack 英語5文型: http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/ 愛知哲仁 の ギリシア哲学への招待状:http://philos.fc2web.com/ ∈≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡∋ メール・アドレスは、コピーして、あて先欄に貼り付けてから、@ と hotmail の間の半角スペースを削除してください。面倒かけます。 ┛ おすすめ英会話・英語教材や無料サービスなどの紹介ページ ┛ http://www5d.biglobe.ne.jp/~chick/books/recommend.html ┛ ┛ ◆あとがき◆ やはりワールドカップでは、簡単に勝たせてはくれません。負けるよりは勝っ た方が元気が出るのは当然ですが、半分はリーグ敗退するわけで、仕方ありま せん。 応援するチームが負けても、その分上乗せして自分が頑張りましょう。と言う のは簡単ですが……。 ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ┛ ◆ブログ『丹生川郷下村通信』:http://sobey.at.webry.info/ ・・・‥‥……──────────────────────……‥‥・・・ (c) Matsumiya Institute of Thinking 2014 ・・・‥‥……──────────────────────……‥‥・・・ |
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